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2008年08月22日

福島県大野病院の判決「無罪」

医療崩壊を耳にする機会も多くなってきた今日この頃,その先駆けとなっていた事件の一審判決が出ました。

被告医師は無罪

色々と解説してくれているブログをながめてみる限り,医師側立っているブログでもそうでないブログでも,妥当な判決と受け止めているようです。私も正直,良かった,と思ってしまいました。
控訴をするのかしないのか,今のところ分かりませんが,誰も得をしていない現状,刑事裁判としてこれ以上続けることはあまり得策ではないように思います。

図らずも被害者となってしまったご遺族にはかける言葉もございません。ただでさえ受け止めがたいことであった上,日本中から注目を受けてしまい,さらには医師と司法の対立に巻き込まれる形になってしまったことは,なんとも言い尽くせない思いを感じます。
今後どのような形ででも,これから依って立つ「真実」を見つけられることをお祈り申し上げます。

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posted by cudos |16:20 | 医療 | コメント(0) | トラックバック(1)

2007年11月26日

世紀の大発見!!!

皮膚細胞から万能幹細胞の誘導に成功

京都大学再生医科学研究所の山中教授による発見。人の皮膚から万能細胞を作り出すことに成功しました。
まさに世紀の発明で,数年後にはノーベル賞ものです。

とはいえ発見だけでは1円にもならないのが現実でもあったりするわけで,成果を横取りされないように,また現実的な利益に結びつけるためには,続けざまに資源の投入が必要になります。

実際に各機能を持った細胞に分化させる方法,現在はガンを誘発する遺伝子を使っているのでこれを安全なものにする方法,世代が変わっても劣化しないのか・・・いくらでも検証すべき課題はあります。

が,なにをして良いのか分からなかった今までから,次になにをすべきかが一気に分かるようになったのです。あとはもう投入する資源の問題で,時間と手間と金をかけて見つけたものを片っ端から発表して特許出願していくだけです。再生医療はこの発見を機に早い者勝ちの時代に突入したのです。

文部科学省が,この発見を受けて追加で研究費を5年で70億円突っ込みました。文部科学省にしては大盤振る舞いです。が,額としてはショボいとしかいいようのないと言うかなんというか。。任天堂の会長が,京大病院のショボさにガッカリして,資財を寄付したのも70億円。
国の財布って一人の金持ちのの財布よりも小さいんですかね。。。

今の総理が福田でなく,小泉なら勢いで(と見せかけておいて実は計算尽くで)数百億は突っ込んでたんじゃないか。。あるいは「とてつもない日本」の麻生でも絶好のネタとして食いついたに違いない。つくづく総理大臣の選択を間違えてる,と思わずにはいられません。
道路造りで60兆円なんて寝言いってないで,これの10%でもこの種の研究に突っ込んで,日本が立ち直るきっかけにしてもらいたいものです。

なんにしても,なんとか生きているうちに医療技術の革命の恩恵に預かれそうなのはうれしい限りです。

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posted by cudos |11:34 | 医療 | コメント(0) | トラックバック(0)

2007年08月31日

奈良の医療崩壊中

奈良県で受け入れ病院が見つからず,妊婦が亡くなってしまった事件での第二回公判が行われた日,奇しくも似たような事件の報道がありました。

概要で言えば,下腹部から出血で救急車を呼んだが,受け入れ病院が見つからず,結果的に死産した,というもの。とはいえ現時点では情報が錯綜しており,はっきりしない状況です。
妊娠3ヶ月だったり7ヶ月だったり(死産と言うことは7ヶ月が事実?),妊婦にかかりつけの病院がなかったとか,午前3時に知人男性と買い物してたとか。

記事をなんとなくながめている感じでは,それほど緊急性のある患者ではなかったような印象を受けます。にもかかわらず,この妊婦を受け入れることができる病院が無かった,ということが一番の問題なのでしょう。
「ればたら」でいけば,胎児は救命できる方法もあったでしょうが,この情報の錯綜ぶりを見ると,それを追求する意味はあんまりない気がします。。

医療崩壊の最前線を行く周産期医療現場,それも激戦地の奈良でのことです。こういったことはまだまだ起こるのではないか,と心配してやみません。
また,いつものようにおかしな方向に向けてマスコミや警察が暴走しないか,むしろそっちの方が心配かも。

posted by cudos |09:39 | 医療 | コメント(0) | トラックバック(0)

2007年05月07日

素晴らしきブーメラン

ネットにカルテが流出しているというニュースの続報。
そもそも読売新聞がカルテを新聞に載せてたというオチがつきそうな気配です。

2006.10.31付 「読売新聞」大阪朝刊
http://soho1172001.web.fc2.com/image.htm

ちなみに2006.10月に報道があってそのあたりでカルテは警察に任意提出されてるはず。
さてさて,読売新聞はどこから手に入れたんでしょうね。

変なことで騒ぎたてるのは,遺族のためにも今後の医療のためにもなんにも役立たないのですが,特に裁判沙汰となると,どんどん変な方向に行きがちなのは,なにが悪いんでしょう。。。

posted by cudos |12:25 | 医療 | コメント(0) | トラックバック(0)

2007年05月02日

医療崩壊の話題

もはや一部ではなく日本全国で進行中の医療崩壊。
去年大きな話題になったのは,奈良県で起きた19病院に受け入れを断られた妊婦死亡でした。毎日新聞がスクープといって喜んでいたのが寒々しく見えたものです。ま,しょせん疑似科学にもよくだまされるレベルの新聞ですけどね。

そんななか,ひさしぶりに大淀病院事件がらみの記事が新聞をにぎわせました。今度は医療ルネサンスをあげる読売新聞からのスタートです。

転院断られ死亡の妊婦、詳細な診療情報がネットに流出

たぶん私も見ている情報です。
たしか遺族が報道機関にコピーしたものの引用,というふれこみで出回ったものとの記憶だったのですが。。。

と思ったら,やっぱりそうなっている様子です。
http://d.hatena.ne.jp/physician/searchdiary?word=*%5B%C6%E0%CE%C9%5D
http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2007/04/45_a4c9.html

カルテの一部である看護記録を公開しておいて,「看護記録は公開したがカルテは公開していない」,なんていうミスリーディングもしているようで。

もちろん相手は個人ブログ。情報の信憑性については保証の限りではありません。いってみれば,個人ブログと『報道機関』の言うことのどっちを信じるか,ってことですかね。
と,比較を書いてみて苦笑いしか出ないということに,我ながら少し驚きです。

しかしこの事件は,マスコミが悪いのか,病院が悪いのか,医者が悪いのか,弁護士が悪いのか分かりませんが,遺族の感情を逆撫でするようなことが続きます。
いろんな意味で被害者になってしまっている遺族には,どれだけ同情してもたりません。。。

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posted by cudos |17:06 | 医療 | コメント(1) | トラックバック(0)

2007年02月21日

柳沢大臣にはがっかりだ

別に産む機械だとか二人以上が健全だって言ったとか,そんなことは野党の揚げ足取りに過ぎない,なんて思っていたのですが・・・

産科医減少「少子化の反映」 柳沢氏答弁に医師反発

大臣の考えがこうなのか,厚生労働省の考えがこうなのか分かりませんが,どちらにしてもこれほど現実が見えてないということに驚きです。
こいつがトップでは少子化対策はまっとうに進まない,と心の底から思うとともに,阿部内閣も不信の目で今後は見ていくことにしました。

しかし・・・この話題に触れてるのは朝日新聞だけ,しかも発言から10日近く遅れてるうえにブログの紹介っていうのもなんだかなあ・・・
野党も変な揚げ足とってないで,こういうところから突っつけばまだ好印象も残せるというのに。

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posted by cudos |12:00 | 医療 | コメント(0) | トラックバック(1)

2007年01月30日

発見・・・?

似たようなことについて気にしている人がいました。
もちろんこの手のことをブログを書いてる人はたくさんいるのですが,同じコンサドーレサポーターの中で見つけると,なんとなく「おおっ」と思ってしまいました。


デスマーチはソフトウェア業界だけのものではない?@セキュリティ&コンサドーレ札幌

他の記事はまだあまり見ていませんが,意外とネタ元がかぶってそうな気がしますw

posted by cudos |14:20 | 医療 | コメント(0) | トラックバック(1)

2007年01月29日

福島県大野病院の医療事故の公判開始

最近医療体制の崩壊について,ぽつぽつと新聞にも出てくるようになりました。医者たたきの好きな毎日新聞ですら出てるので,相当に深刻な状況になりつつあるのかも知れません。
ただ単に毎日新聞の記者が病院でひどい目にあったのがきっかけかも知れませんが。

世間でチラチラとあがり始めたのは,原因不明でしかも意外と高率(1/200)に起こってしまう小児麻痺で取り扱った産婦人科医が訴えられ,億単位の賠償判決が出ることから,産婦人科で訴訟リスクが高くなり手が減っている,というあたりに始まり,最近では民事訴訟だけでなく警察がやってきて逮捕&刑事裁判にかけられるという事態になっています。

その警察が出張ってきたので有名な大野病院での事故についての公判が始まりました。

事件のあらましは「(周産期)医療の崩壊をくい止める会を一通り見るのが確実かと思います。

以前は周産期が()なしだったのですが,いつの間にか周産期に()がつきました。医療の崩壊が周産期医療に収まらないという証左でしょうか・・・

今なら報道の一覧が上がっているので,そこら辺をたどると大体分かると思います。

事件や裁判内容についてのブログだとこの辺りがお勧めです。コメント欄も含め,読み応えがありました。

ある産婦人科医のひとりごと

トラックバックをたどっていっても,大体の感じが掴めてくるかもしれません。

この裁判の行方次第で,このあとの医療の道筋がついてしまうというとらえ方をしている医者が多いことに,改めて驚きます。

日本の裁判,特に刑事裁判は,映画「それでも僕はやってない」をフィクションと笑うこともできず,最近の富山の強姦冤罪事件,少し前では御殿場事件,と実に信頼できません。裁判官が日本を滅ぼすなんて本もあるくらいです。
これで有罪が出るようならば,のんびりとしてもいられない状況となりかねません。自分がかかれる病院調べておかないと,近所の病院なんていつ無くなるか分かったもんじゃありません。

最後の忠臣の足をよってたかって引っ張って,排除して喜んでいるうちに,当然のように滅亡に加速していくのが亡国のお約束です。

JBMなんて言葉が作られるくらいです。
裁判所に日本の医療を壊されないか本気で心配です。。。

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posted by cudos |10:25 | 医療 | コメント(0) | トラックバック(1)

2006年10月27日

奈良の件~大阪の反応

奈良県町立大淀病院問題で「声明」を発表 

なんだか迫力のある声明文です。闘争本部委員会っていうのがなんともいえない迫力の元なのかもしれませんw

■医師として、リスクを最小限に留めることは当然のことですが、現場医療の不確実性を何ら考慮することなしに、医療判断として行った行為を、事故の発生後、結果のみを前提に刑事犯罪として糾弾や立件することは、問われるべき医療における公的責任を背後に追いやり医師個人の責任に転嫁するものであり、結果として医療水準の低下を招くものであることは明らかです。なお医療事故については、公正な判断と事故の発生予防・再発防止を図る中立的な第3者機関の設置を急ぐべきです。

なんでマスコミにはこういうことが書けないんだろう。。なんて今さら言わないけどさ。

posted by cudos |16:42 | 医療 | コメント(0) | トラックバック(1)

2006年10月27日

奈良のその後

カルテの内容(らしいもの)が流れてたのでメモ
http://society3.2ch.net/test/read.cgi/hosp/1161576910/


701 名前:卵の名無しさん[] 投稿日:2006/10/27(金) 02:57:51 ID:/4SoIfgn0
最終報告きましたm3より転記(注:m3とは医療従事者のための会員制サイト

最終の報告

ここ2,3日で私自身が知りえた事を書きます。たぶんこれ以上はもう解らないと思います。

妊娠中
(1)最終月経は平成17年10月23日より5日間。近くの開業医で妊娠と診断され、
同年12月20日大淀病院産婦人科初診。
(2)初診時子宮の後壁に28*18の筋腫核指摘。既往歴、家族暦には特記すべきことなし。
(3)同年12月31日、感冒症状あることと、悪阻強く、何度も嘔吐するため、
本人より病院に電話があり、点滴を希望される。当直医指示により点滴を行う。
この悪阻症状は 2月まで続き、そのため時々点滴を受けた。
(4)妊娠経過中はきっちり指示どおり来院、同病院で行われた母親学級も3回きっちり
受講した。妊娠経過は順調で血圧も高くなく、96- 118/50-60 mmHg で経過しPIHの所見も
なかった。他の検査、超音波やX-ray film によるpelviometry も行われたが新しい筋腫核が
もうひとつ見つかったぐらいで、ほとんど異常なく経過した。また分娩は夫立会いを希望し、
所定の承諾書に署名捺印を行った。
(5)同年7月(妊娠37週)の外来受診時、時々ひどい嘔吐があることを訴える。
(6)妊娠40週頃2回行われたnon-stress testもreactive であった。

入院以後
(1)妊娠41週超で誘発目的にて入院。失神に至るまでは、おおむね今までの書き込みの通りである。
誘発開始(09:40)よりPGE服用終了 (14:45)まで産科病棟師長で助産師である経験31年近い助産師が
ベッドサイドに付き添い刑事的に内診、バイタルチェック、CTGのチェックを行い看護記録に記載あり。
(2)(17:00)準夜勤務の助産師(経験20年)に交代。陣痛は2分おきと患者応答あり。子宮口3cm開大。
(3)(17:20)入院以来最初の嘔吐あり。(胃液様)show(+)
陣痛間歇2分、発作20~30秒。助産師より呼吸法を指導す。fetal wellbeing 良好。患者「痛い、痛い」と
声を出している。
(4)陣痛と悪心、嘔吐あるため夕食摂取せず。かわりにポカリスエットを十分摂取している。
(18:00) CTG で異常所見なし。あいかわらず「痛い、痛い」と訴えあり



703 名前:卵の名無しさん[] 投稿日:2006/10/27(金) 03:00:38 ID:/4SoIfgn0
(5)(21:30)胃液様嘔吐あり。ポカリスエットを摂取してはいるが、嘔吐が何回もあるので、
ルート確保も兼ねて、5% glucose 500ml 点滴開始。(21:40) 子宮口4cm開大。児心音良好。
(6)(22:00)胃液様嘔吐あり。(23:00) 発汗多い。「もういや、家に帰りたい」との訴えあり。
血性帯下を認める。
児心音良好。
(7)(0:00)こめかみが痛いとの訴えあり。発汗を認める。脱水気味。BP 155/84 HR74/min.。
産婦人科医師に報告。点滴をnormal saline 500ml に変更指示あり。
(8)(0:10)胃液嘔吐あり。産婦人科医師に報告。プリンペラン1A 側管より投与の指示あり。
よびかけに応答があり、開眼する。
(9)(0:14)突然の意識消失、応答に返事なし。SPO2 97%,
産婦人科医師に報告、すぐ来室。BP147/73 HR73/min.
産婦人科医師の診察。瞳孔、左右差なし。対光反射もあり偏心も認めない。血圧も安定し呼吸も安定。
痛覚刺激に顔をしかめて反応。念のため内科当直医(経験6年の循環器内科 医)に診察を依頼。
(10)内科医師すぐに来室、患者の概略を説明のうえ、ヒステリー発作の可能性も含めての診察依頼。
内科医師は一通りの診察を行い、「失神発作でしょう」と答えた。この記載はカルテの医師記載欄
および看護日誌にも記載あり。ここで産婦人科医は内科医に「頭は大丈夫?」と質問した。内科医は
肯定も否定もしなかった。(おそらく頷くか何かのジ ェスチャーをしたのではないか。これは推測)
バイタルサインもよいので経過観察ということで意見一致。

704 名前:卵の名無しさん[] 投稿日:2006/10/27(金) 03:01:42 ID:/4SoIfgn0
(11)産婦人科医はここで陣痛と家族の期待に対する精神的負担による失神かと考えたので、
主人に「今までこんな失神のような事なかったか」と質問すると、「なかった」と 主人答える。
尿失禁を認めるも、全身状態安定。産婦人科医が主人に「全身状態が良いのでこのまま様子を見ます」
と伝えた。
(0:25)BP148/69mmHg,sPO2 97% ここで一旦、産婦人科医と内科医が分娩室をでて、当直室に帰る。
(0:30)BP156/71mmHg,顔色は良い。
(0:40)CTG 再装着。児心音良好。バイタルサイン良好。
(1:00)BP152/84mmHg,SPO2 97-98% 呼びかけに対し、眠っているのか、返事がない。呼吸は平静で
イビキも認められない。陣痛発作時は四肢を動かしたり、顔をしかめたりする。
(1:30)CTG 異常所見なし。呼びかけに対し応答なし。よく眠っている様。顔色良好。
(1:37)突然の痙攣発作出現。当直室の産婦人科医を呼ぶ。BP175/89mmHgと上昇、
水銀血圧計でBP200/100mmHg。 SPO2 97%、いびきをかき始める。強直性の様な痙攣を認める。
産婦人科医は強直性の様な痙攣と血圧の上昇から子癇発作と診断、すぐにマグネゾール20ml 1A 側管より
静注すると痙攣はおさまった。引き続き微量注入装置を使用し、マグネゾールを 20ml/hr. のスピードで
点滴を始めた。
(1:50)内科当直医を呼び出し、循環器系の管理を依頼するとともに、バイトブロックを咬ませ、口腔内と
鼻孔を吸引した。バルーンカテーテルも挿入した。この時点で、母 体搬送を決断し、奈良医大付属病院に
連絡し、当直医を呼び出して搬送を依頼した。
(2:00)BP148/75,HR76/min.SPO2 97%,R26/min.痙攣発作は認めない。二回目のBP144/71,HR96/min.
瞳孔散大。搬送用紙、紹介状を作成。奈良医大当直医より満床の返事あり。こちらに人手がないため、
奈良医大の方で引き続き奈良医大での再検討もふくめ、他の受け入れ施設を探してくれるように依頼。
また奈良医大よりのパート医師で、当患者をずっと外来で診察していた医師を電話で呼び出したが連絡が
つかない。

705 名前:卵の名無しさん[] 投稿日:2006/10/27(金) 03:02:34 ID:/4SoIfgn0
(2:15)患者に痛覚反応を認める。ここで内科医と産婦人科医が話し合い、頭部CTスキャンを検討したが、
今の時間ではもし奈良医大が引き受けてくれたなら、ここから1 5分程度で奈良医大着くだろう、
(距離にして15kmで一般道だが一部四車線区間もあり、奈良にしては比較的整備されている区間)
いつ母体搬送受け入れの返事がくるかもわからないし、いま移動する事による母体、胎児への悪影響を
考えると、高次病院での検査、診断、処置が最善と判断した。その後内科医は、母体搬送を
送り出すまで全身管理を手 伝ってくれた。
(2:30)産婦人科医師が患者家族への説明を行う。「子癇の疑いがあり、現在薬剤で対処しているが、
これ以上の当院での対応は無理なので、現在奈良医大のネットワークを 通じて受け入れ病院を
探しているので、返事を待って欲しい」マグネゾールを25ml/hr.に増量指示。
産婦人科医師は、とりあえず内科医当直医に患者のベッドサイドについてくれるように頼み、当直室で
電話をかけ、電話を待ちつづけた。
その後(時間不詳)内科医と交代で患者ベッドサイドへ。主人をふくむ家族が患者を触るたびに血圧上昇を
認めるので、触らないように指示。
時間が流れるうち、国立循環器病センターが受け入れ可との連絡あり。
(4:30)呼吸困難状態発生。気管内挿管。
(4:50)救急車へ移送。大阪へ。

長文になり申し訳ありません。

2:30 以後は適宜前に書いた書き込みで補ってください。皆様のご理解とご協力よろしくお願いします。


707 名前:卵の名無しさん[] 投稿日:2006/10/27(金) 03:05:29 ID:/4SoIfgn0
実はこの経過の文章のうち、95パーセントはカルテに書いてある事なのです。彼らはコピーを持っていながら、
医師の記載欄や看護記録のtechnical termが理解できないから、あんな記事になったのでしょう。
この文章はカルテのコピーを見ながらまとめました。コピーはもう返却しました。

posted by cudos |14:27 | 医療 | コメント(0) | トラックバック(1)