2007年08月31日

奈良の医療崩壊中

奈良県で受け入れ病院が見つからず,妊婦が亡くなってしまった事件での第二回公判が行われた日,奇しくも似たような事件の報道がありました。

概要で言えば,下腹部から出血で救急車を呼んだが,受け入れ病院が見つからず,結果的に死産した,というもの。とはいえ現時点では情報が錯綜しており,はっきりしない状況です。
妊娠3ヶ月だったり7ヶ月だったり(死産と言うことは7ヶ月が事実?),妊婦にかかりつけの病院がなかったとか,午前3時に知人男性と買い物してたとか。

記事をなんとなくながめている感じでは,それほど緊急性のある患者ではなかったような印象を受けます。にもかかわらず,この妊婦を受け入れることができる病院が無かった,ということが一番の問題なのでしょう。
「ればたら」でいけば,胎児は救命できる方法もあったでしょうが,この情報の錯綜ぶりを見ると,それを追求する意味はあんまりない気がします。。

医療崩壊の最前線を行く周産期医療現場,それも激戦地の奈良でのことです。こういったことはまだまだ起こるのではないか,と心配してやみません。
また,いつものようにおかしな方向に向けてマスコミや警察が暴走しないか,むしろそっちの方が心配かも。

posted by cudos |09:39 | 医療 | コメント(0) | トラックバック(0)

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