2008年12月25日
年末前に駆け込みでまとめ
リーマンショックだったりサブプライム問題だったり金融恐慌だったりと,今回の騒動の名前がまだ決まっていないところが問題の深さかと思ってみたりする年末ですが,今年のまとめの前にギリギリ11月までを総括。 なんといってもリーマンショックがぶちかまされた10月の落ち込みが壮絶です。あまりに壮絶すぎて見る気もしなかった時期ですが,改めて絵にしてみるとやっぱりものすごいです。 ま,世界的には株価は半額になりましたが,ファンド自体は1/3で済んでいる,という考え方もできなくもないです。 来年中に景気回復があるとすれば,株価はそろそろと上げ始めているところかもしれません。 といってもアメリカ自動車産業の始末というビッグイベントが残ってるのでなにが起こるかはまだまだ予断を許しませんが。全期間 -37.59% 1ヶ月 4.36% 3ヶ月 -16.88% 6ヶ月 -28.12% 12ヶ月 -34.91%
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2008年12月18日
FRB砲が主砲を発射
連邦準備制度(FRB)があっさりと0金利を決断しました。 昨夜の報道ステーションでは,現行の1.0%から0.5%の下げと市場は考えていた,なんて言っていましたが私が見ていた限りでは「0.5じゃ普通すぎる。バーナンキなら当然0.75%下げる。もしかしたらゼロ金利もあり得る。」という声が多かったように思います。 で,ふたを開けてみたらあっさりゼロ金利で,その上に長期国債の買い切りというおまけまで付いてきました。しかも決定が満場一致。 いわゆるリフレ政策の発動で,前からバーナンキ議長が言っていたとおり,本当にヘリコプターからお金を巻きはじめました。ほんとにどんなことでもやる気だったんですね。 この対策自体は10年以上前から「日本ではこれをやれ!」とそこかしこで言われ続けて,しかし無視され続けてきたことです。で結果は日本でずーっと不況続いてしまっているので,このあとアメリカではどうなることか,いやでも注目せざるを得ません。 さて問題の我らが日本。今日明日で日銀政策決定会合です。 日本でもFRBと同様に・・・というのはちょっと難しい気もします。やるだけならたぶん簡単簡単なことなんでしょうけど効果はというと,銀行がお金のやり場に困るだけで,結果として国債ばっかり買ってたりして大して効果が上がらない,なんてことは十分ありそうです。 が,ここにいたってアメリカの手はほぼ出そろい,日本は追従するしかないところまで追いつめられてしまったので,お金さえジャブジャブにすれば,意外といいところにいくかもしれません。 本来なら連動して政府の補助なんかで効率の良い投資先を作るんですけど,その政府が敵味方入り乱れての足の引っ張り合いになっていて機能していないのが泣き所ではありますが,それを理由にしてなにもしないでいい時期は過ぎてしまいました。かくなる上は日銀独自ででも対応が必要です。そのための独自性でしょ? いいかげん日銀は黙ってるばかりではくなんかしてください,っていうしろ,ほんとに。
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2008年12月17日
国債のデフォルトリスク
今日見つけてなんだかちょっと笑えたニュース。 以下引用
~前略
CMDデータビジョンが,,業界基準モデルと同社のクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)・プライシングデータを使い算出したところによると,今後5年のノルウェー国債デフォルト累積確率(CPD)は3%だった一方,エクアドルは93%だった。
米国のCPDは6%,ノルウェー,日本,ドイツ,フランス,フィンランドに続いてデフォルトリスクが低い。
~後略
引用ここまで。 だそうです。 我らが日本は低リスクで堂々の2位。財政赤字の対GDPは他国を圧倒する170%です。いいのかこれで,といくら日本で思ったところで,世間はそんなことはたいして気にしてないというのがなんだか笑えます。 デフォルトリスクが低いから国債が売れるかというと,それはそれで違いますけど,あんまり財政破綻の心配ばっかりしなくてもいいんじゃないですかね。 ほか目をひいたのがフィンランド。デフォルトリスクもGDP比も低いです。じゃあフィンランド債でも・・・と思って検索したら。。。 フィンランド地方金融公社トルコ・リラ建利付債券 とか フィンランド地方金融公社南アフリカランド建て債 だそうです。 なんていうか・・・ねえ。。。そんな危なっかしい通貨でばっかり売られても。。。 良いものは上の方で回してて,下の方までお鉢が回っていないんでしょうか。ちょっとガッカリというか笑えたというか。債券ファンドの中に組み込まれてたりはするんでしょうけど。 ノルウェー債ではこんな仕組み債を見つけました。 http://www.kagawa-sc.co.jp/bond/norway200810/index.html 探してみると色々な金融商品がでてくるもんです。 デフォルトリスクが高い国債10位 国名 CPD(%) 財政赤字の対GDP比
- エクアドル 93 21
- アルゼンチン 87 56.1
- ウクライナ 87 11.7
- パキスタン 84 50.6
- ベネゼエラ 80 19.3
- アイスランド 56 27.6
- ラトビア 52 7.4
- ロシア 45 5.9
- インドネシア 46 34
- ルーマニア 43 13
デフォルトリスクが低い国債10位 国名 今後5年のCPD(%) 財政赤字の対GDP比
- ノルウェイ 3 83.1
- 日本 4 170.0
- ドイツ 4 64.9
- フランス 5 63.9
- フィンランド 5 35.9
- アメリカ 6 60.8
- オランダ 8 45.5
- ベルギー 8 84.6
- ポルトガル 8 63.6
- スペイン 8 36.2
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2008年12月15日
アメリカ自動車産業はどうなるんだろう
Big3救済法案が案の定廃案になりました。 小手先で延命させるだけの割に1,000,000,000,000円を超える資金がいるっていうんだから,普通に考えれば廃案は当然という気もします。 Big3が破綻というハードランディングになれば,米国消費の急激な低迷が怖いところですが,逆に一気の再編や政府主導で方針転換ができて急回復もあるかもしれません。 Big3の問題にメドがつけば,アメリカでは不況の終わりの始まりです。 破たんしたメーカーの車は買わない,というのがありますが,みんなで並んで破綻してしまえば条件はチャラになりますし,新世代の自動車を作り始めたときに,はたして日本車勢はついて行けるんでしょうかね。 アメリカでは国を挙げての自動車産業の再建,対して日本では派遣切りで反感買って国内で相手にされず各社各個で対抗・・・なんてなったらさすがのトヨタだって危ないもんだと思いますけどねえ。
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2008年12月12日
ソニーにリストラ旋風
ソニー、2万人リストラへ:構造改革推進に向け新たな経営方針を発表 という記事が出たのが2003年10月 ソニー、1万人を追加削減--エレクトロニクス事業復活へリストラを断行 という記事が出たのが2005年9月。 2005年の記事では「改革のメリットが生まれるのは2008年以降になるものと見られる」はずでしたが,その2008年も終わろうかという頃に ソニー1万6000人削減 全世界、正社員含め だそうです。 これだけ続いているのには当然のように理由があるのでしょう。外野からそれはなかなか分かりませんが,とりあえずSONY製品に,余計にお金を出してでも欲しいものはない,ということだけは言えます。よその製品の中身にSONYの部品が使われている,って話も余り聞きませんので,単純に製品の魅力不足から来る販売不振なのかもしれません。 製造工程の最適化で利益率の向上も結構ですが,繰り返せば縮小していく一方なだけで先は見えません。行き着く先は重工業を持たない三菱グループでしょうか。 SONYに売れる技術がないとは思いませんが,それを生かした「誰も見たことのないようななにか」が出てくることを期待したいところです。 まあ爆発する電池なんて「誰も見たことがないなにか」ではあったけどさ。
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2008年12月04日
今年の無駄遣い
今年の無駄づかいの一番は投資・・・というのが自虐的なジョークになってしまっていますがそれはさておき。 ようやくボーナスシーズンです。出なさそうですが,こういう時くらいは無駄遣いをしたいものです。使っても当面困らない額くらいでは使わないと,結局自分の首を絞めるだけだし。 で,今年の無駄遣いはこれ。 AKG K324P http://www.harman-japan.co.jp/product/akg/k324p.html ただのイヤフォンです。価格は概ね10,000円。いままで使っていた500円のコンビニイヤフォンに比べるとさすがにいい音がします。 こういう身近なところのちょっとした高級品てのは日本の独壇場かと思っていたのに,そうでも無くなっていたというのは少しさみしかったですね。。SONYとパナソニックくらいでどっちもなんだかデザインに凝りすぎててイマイチ。たぶんものは悪くないと思うんだけど・・・オンキヨーとかDENONとかVICTORとかパイオニアとかKENWOODはこのクラスのものを売ってすらいませんでした。 といっても見て回ったのが,だだっ広いだけで結局は店が売りたい物しか売ってない量販店なので,そのせいなのかもしれませんが。 そういえば島耕作が売り飛ばそうとしているフェニックス電機のモデルはVictorですね。ということはKENWOODモドキの会社が買い取るのかな? 本物のビクター・ケンウッドは,ただいま37,00円/100株の格安価格で販売中・・・立ち直ると良いなあ。。。 本日の時価総額 パナソニック 2兆5364億5680万2000円 SONY 1兆7318億1316万8000円 パイオニア 331億8995万4000円 JVC・ケンウッドHD 126億6730万5000円 オンキヨー 40億1763万6000円
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