2007年11月07日
腕相撲
晩ご飯を食べ終わって、それぞれが思い思いの行動をとっていた。 真ん中のテーブルでは、ヤス君は、いつものように、お茶を入れるのに集中していて、前方には、ダイゴクンが座っていて楽しそうにお喋りしていた。 高原君は、パソコンの座りにくいイスに座ってDsでゲームに夢中だった。 お腹いっぱいになった優也くんがヨットパーカーを着て腕組みして居眠りをしていた。 そう、思い思いの食後の時間であった。 イタカレの絶叫が聞こえるまでは・・・・。 テレビに近いテーブルでは、イタカレとトミーナガくんが腕相撲をとることになったらしい。 ・・・・・イタカレは、やる気マンマンだ。 イタカレは、言葉なんか通じなくてもみていてとても解りやすい人だ。 お腹がすいているんだ。 何か、ショックな事があったんだ。 めっちゃ、上機嫌だよ。 あ。なんか精神状態盛り返してきたみたいだ! トップチームがオフだったがイタカレも含めで晩御飯を一緒に食べていた。 餃子と煮魚とあんかけ焼きそばだった。 イタカレは、どれも「ボーン!」とお口チャックのポーズをして喜んでたべていた。 あんかけ焼きそばが、お皿にすくなくなると、イタカレは、「ほら、食べな、食べな。」と私達に言っているようだったから。 「いやいや、イタカレいっぱい食べな。」 このやり取りが。何度か続いて ハッっと思った。 やきそばをお箸ですくってイタカレの皿に乗せたら満面の笑み。 勧めてくれていたんじゃない。・・・・甘えてたんだ! ・・・そんな甘え上手でもあるイタカレが、今日やる気になっていたのは。 トミーナガくんとの腕相撲。 征也くんが、「イタカレの勝ちでしょ。」と 私は、193センチのキーパーだよ。トミーナガ君じゃない? と勝敗予想は分かれたが。 イタカレ。鍋奉行ならず 腕相撲奉行だったなんて・・・。 言葉なんかいらねー。アイスの棒があれば。 食べ終わったアイスの棒をテーブルに置いてヒジとヒジこの距離を離すぞ。 組んでいない手は、こんなふうにするんだぞ。 手の組み方は、こんな風に絡めるんだぞ。 当たり前にポルトガルで講釈をしていた。 おもしろそうだ。ってんで思い思いの食後を過ごしていた寮生がイタカレとトミーナガ君の周りに集まった。 ジャージで腕が見えないトミーナガくんと半そででイタカレの腕の筋肉がムキッてなった。 イタカレ勝っちゃうかな・・。って思った瞬間。 審判のヤス君のファイトの掛け声と共に始まった。 トミーナガ君とイタカレ。互角!! ・・・でもイタカレ。 勝ちたいばっかりに、アイスの棒分離す事もなかったことにして。 イスから立ち上がって。 挙句の果てには、ヒジなんかテーブルからはずして、勝つ事だけしかみていなかった・・。 甘えん坊だけじゃなかった。ま、負けず嫌いでもあったのだ。
posted by murano |20:29 | 食堂 | トラックバック(0)