2007年10月09日
砂糖くん
優也くんのブログが始まって。 オフ ザ ピッチ。 ピッチの外って意味。 だったら、しまふく寮だって、オフ ザ ピッチ。 ずーっと。ずーっと。 大事にとってとっておいた話があって。 ブログに書いてもいい? ・・いいですよ。 しまふく本に載せたくて。聞いてみた。のっけていい? ・・いいですよ。 その時の表情を書いたりなんかすると。いいですよ。が違うニュアンスにかわったりする。 この「いいですよ」がいいですよ。(にっこり)ではなかったので、躊躇していたのだ。 躊躇感のある「いいですよ。」では、よくないとおもっていた。 折角。ブログを開設したんだし。去年の年末から温めに温めていた話を。 いいですよ。って言ってくれた文字通り優しい「優也くん」の言葉に従って、躊躇感は、気がつかなかった事にしよう。 ママ!大変なの!娘が血相を変えて私にしがみついてきた。 ん?別に、まわりに人がいたわけでもないのに。耳を貸せといわんばかりだ。 逃げちゃったの! ー石井ちゃんが、しんぱいしてた。 逃げちゃったの?って何が?逃げちゃった・・? あのね!ゆうやくんの部屋から出てちゃたの。 出ちゃったって?何がでちゃったの? さっきまで、いたみたいなんだけど。すがたが見えなくなってっていってたよ。 ・・・それが・・。 えぇえええええぇ!!!!! んー。とりあえず、ドシドシと階段を3階まで駆け上がった。 優也くんの部屋は、どっち? 一番奥の部屋だった。 寮に残っていたのは、石井ちゃんだけ。 石井ちゃーん!ごめん、優也君の部屋に入りたいの。まさかを探さないといけないから。いいかな。入室させてもらいます! 部屋の扉を開けるときちんと整理された部屋に・・・・。 たしかにあった。 もう一つの部屋が・・・。 その、もう一つの部屋の中をぐりぐりと指でほじくってみる。 ・・・死んでたらどうしよう・・。 石井ちゃんが、昨日は、見たし、元気だったから死んでないとおもいます・・。 とりあえず、扉を閉め部屋を後にした。 暫く、考えた。 また、階段を駆け上がった。 手には、あるものを持っていた。 三角で銀紙に包んである、子供の頃からあれだ。 まさかな~。こんな簡単に出てくるほど、甘くないよねー。 それじゃ、ディズニーの世界だよねー。 持っていったものの、トム&ジェリーのアニメーションが頭の中で勝手に流れていた。 銀紙を開けて、小さくちぎろうかどうしようか考える。 ちぎって、おいといたら、食べたかどうか、わからないじゃないか。 そのまま、置いといたら、明日の朝には、塩分過多で、お腹を上にして死んでるかもしれない。 どうしよう・・・。 ・・・・・どうしよう・・・。 どうしよう。 ん? 迷っている私の目の・・・かすかな視界のどこかに、ちょろっと動くやつがいる。 は! はつかねずみ発見しました! そのこは、絵に描いたようにチーズの匂いに誘われて、さっさとクローゼットの中からでてきた。 しかも、あっというまに、私の右手で捕獲成功! ディズニーの世界だ。 ガラスの家の中には、なぜか、漬物石。 ガラスの家の中には、水飲み場。 ガラスの家の中には、ひまわりの種とカリカリ 非常にシンプルなガラスの家に戻した。 漬物石のうえに、小さくちぎったチーズをおいた。 小さい手で、上手につかんで、口に持っていく様は、かわいすぎる。 パンチのある優也くんだと思っていたけれど。 180センチは、あたりまえにあるがっしりタイプな優也くんだけど。 大きな声とやる気マンマンが売りな優也くんだけど。 てんぱるとなぜか目がちょっと小さくなってしまう優也くんだけど。 義理と人情のオトコが魅力な優也くんだけど。 ・・・・・そうか、こうやって、折り合いをつけていたのかー。 ・・・・・そうか、こうやって、癒されていたんだなー。 その子をじっとみていたら、実に癒される。 白くて砂糖菓子のようだ。 ちょうどいい、君の名前は、砂糖くんだ。 時期は、オフから合宿に切り替わる頃。 合宿になったら、優也くんの留守を守っていた石井ちゃんもしまふく寮から暫くいなくなる。 仮のおとーさんをさがさなきゃ、いかんな。 合宿に行っている間は、ユースの子にたのんだ。 結局、合宿から帰って優也くんは、マンションをすぐ決めたので、砂糖君を肩に乗っけてしまふく寮を出て行ってしまった。 はつかねずみじゃ、ないですよ!パールホワイトってのですよ! とも言っていた。 いまでも、砂糖くんのことは、思い出すので、優也くんに聞いてみたら、元気で漬物石と共に暮らしているらしい。 あのかわいさにやられて、うちには白い「トロロちゃん」が家族の一員になった。 オフ ザ ピッチ!!
posted by murano |01:53 | 選手ウオッチング | トラックバック(1)