2008年01月18日
一人では株を買えない日本の首相
昨年末から底が見えないほど下げ続けている東京市場ですが,いいかげん下げるのも慣れてきました。 なぜこんなに下げるかと言えば,買いたい人がいないからで,なぜ買いたい人がいないのかといえば,もっともっと下がると思っているからで,なぜ下がると思うのかと言えば,サブプライムの処理が終わってないと思うから。というのが一般的な予想なのでしょうか。 各金融機関がサブプライムの損失を確定させて,それに伴う資本の手当が終わるまで,下げ続けるのだと思います。とすると1月はアメリカの銀行,2月に欧州の銀行,3月はアメリカの投資会社が決算なので,当分は下がり続けるってことですかね。 売るも買うも外人次第というのがなんか笑えます。 本当ならサブプライムであんまり痛手を受けていない日本勢が買いにまわりたいところですが,現在日本は政策不況で,金のあるところがありません。銀行・証券会社は金融商品取引法で身動き取れず,ノンバンクは貸金業法ですでに壊滅です。 なんていうことを昨日考えていたのですが,今日とあるブログで,そんなことを理由にしてなにもしないから日本の金融機関はダメなんだ,と書いてあるのを見ました。 だいぶ前から分かっていた法律に,今さら文句を言っててどうするんだと言うのはまさにその通り。文句を言ってるヒマがあったら,それなりの対策は取れたのかもしれません。 とはいえ「ファンドなのだから,安ければ買うし,高ければ売る,という徹底した利益至上主義には,りつぜんとする」なんて裁判所が言うような社会ですので,法律を逆手にとった対策で儲けてたらなにを言われるか分からない気もします。 不都合はすべて人のせいにする社会と,その声を元にいちいち規制を増やす役所,その規制のせいにして仕事をさぼる会社,という流れだと思うと,あんまり会社のせいにするのもかわいそうな気はします。 ちなみに金融商品取引法では,70歳以上の人は家族の同意無しでは買えないそうです。 日本の総理は71歳。一人では株が買えるか判断ができない,と法律で認められるお歳です。つくづくバカな法律だと思います。
posted by cudos |09:35 | 応援ファンド | コメント(0) | トラックバック(0)
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