2007年05月30日
★勝負の鬼・みうみう
いやだからね、みうみう監督は本当に「勝負の鬼」だなと感じる訳ですよ。徹底してチームの勝利が第一だという考えを貫いていて、そこに全く揺らぎがないように見える。 まず、昨日書いた砂川の使い方がそう。 そりゃああれだけの選手を相手が疲れた時間帯用にキープしておけば戦術の選択肢は増えたりもするだろうけど、普通それを実行できるか? もちろん砂川に迫る実力のセイヤがいたのは大きいけども、やはりスタメンで出たくて仕方ない選手をサブに押し込みつつモチベーションを下げないでおくのはかなり難しいだろうし・・・そもそも砂川に悪いいじゃん!(笑) いやホント、そういった選手に対する情けって、多くの監督にはやっぱりあるんじゃないのかな? でもそれを一切切り捨ててひたすら勝利を追及している感じ。 もう一つ印象的なのが、そのセイヤのU-20代表選出についての態度。 これまでの監督なら間違いなくポジティブなコメント一辺倒で、岡田監督辺りなら「チームとしては行かないでほしいのは当然だけどね」等と冗談めかして一言加えるくらいだったと思われるが。 ところが三浦監督は違う。 今回は大した大会でもなし、スタメンで出られないとしたら行く価値はない、とバッサリ切り捨てる勢い。続いて、「もしセイヤがいない時に勝ち点を取れなかったとして、それで昇格を逃したとしたらクラブにとってどれだけ大きなダメージになるか」との言葉がとても印象的。 かつてシーズン途中に健作へセレッソからオファーが届いた際、当時の監督柳下氏は「行った方がいい、いや行くべきだ」との名言とともに彼を送り出し、それに対して我々は寂しさ、悲しさとともに男気を感じてグッと来たものだが。 もしあの時三浦監督だったなら何と言っていたんだろう。 多少レベルの低い大会であろうとスタメンでなかろうと、「候補」ではなく代表の一員として一つの大会に参加するのは、監督が言うほど意味のないことだとは思えない。セイヤにとってはとても大きなプラスとなるに違いない。 でもきっと監督は、ちいさな大会の代表で得るプラスよりも、チームが勝利を重ねること、ひいては優勝や昇格することでセイヤが得るプラスの方が大きいと確信しているんじゃなかろうか。 何よりもまずチームの勝利が大切で、逆にチームの勝利が何よりも選手のためになるんだ、と。その哲学の元、道のりで湧き上がる「情」は全てシャットアウトしているのではなかろうか。 そう思うと、ポーカーフェイスとも取れる三浦監督の涼しげで冷静な顔が、吹き出る魔闘気を無理やり押し留めているカイオウの鎧にも似て見える・・・。w
posted by ヨートク |08:52 | コンサ雑記 | トラックバック(0)