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2020年11月03日

中村憲剛選手

2日前に今季限りでの現役引退を発表した川崎の中村憲剛は、敵ながらあっぱれな選手でした。選手として試合でのプレーはもちろん、試合以外でもチーム、クラブ、そしてJリーグのためにも貢献し、尊敬に値する人物だと思います。

私が彼を知ったのは、厚別で札幌を相手に見事なミドルシュートをたたき込んだ時です。調べてみると、2004年5月5日の川崎戦のようです。その年限りで川崎はJ1に昇格し降格することがなかったので、以後は札幌が昇格した時にしか対戦できなくなりました。J1での活躍を遠目に見ていると、攻撃的なMFやボランチとして試合を決めるスルーパスを縦に切り裂いて通すかと思えば、自らもゴールを奪う。日本代表にも選ばれる一方、「デジっち」ではベテランらしからぬ弾けぶりを披露し、サポーターへのサービス精神も満点で、愛される選手だと他サポながら思っていました。バンディエラという言葉がこれほど似合う選手もなかなかいないのではないでしょうか。

札幌は負け続けました。J1に上がるたびに、コテンパンにやられてきました。2018年9月15日には等々力で胆振地震直後とはいえ0-7と大敗、今年8月15日には札幌ドームで1-6の体たらくでした。中でも彼を忘れられない1戦は2012年4月21日の札幌ドームでの逆転負け。彼は体調不良のためベンチスタート。それまでなかなかJ1で勝てないでいたところ、珍しく前半で2得点。「今日こそは勝った」とハーフタイムに思っていたら、彼が後半頭から出場、後半早々に彼が得点を奪うと、試合の空気は完全に変化。レナトに同点とされ、試合終了間際によりによって山瀬に決められ、万事休す。彼の川崎での存在の大きさを感じさせられました。この時の敗戦で一緒に観戦したカミさんは彼を天敵と認定し、カミさんの嫌いな選手の筆頭となりました。

昨年11月に左ひざの前十字靱帯を損傷という大けがを負い、今季は出遅れましたが、8月の清水戦から復帰、その試合で得点を決めたのはさすがです。10月31日で40歳を迎え、自ら祝うバースデーゴールが決勝点となり東京FCを下しました。その翌日の引退表明は驚きましたね。表明後最初の試合となった札幌戦は彼に捧げるためにも川崎の選手たちが奮起することが札幌側からすると懸念されたところでした。ただ、結果論でいえば引退ショックがほかの選手たちに響いたのかもしれません。彼が途中出場すると、それまで後手を踏むことが多かったチームが徐々に盛り返し、終盤には川崎らしい猛攻を何度も繰り出しました。菅野のビッグセーブがなければしのぎきることはできなかったでしょう。試合終了後、彼は非常に悔しそうな表情をしていました。引退すれば、札幌戦ではこの日が見納めとなりますが、「悔しいので、もう少し続ける」となれば良いのですが。彼の活躍をもうしばらく見ていたい。「お疲れ様でした」という言葉はまだかけたくありません。

posted by papa12 |22:03 | 思い出 | コメント(0) |

2020年11月03日

歴史的大勝利!

やったーーーーー!!!!!! ついに、ついに川崎に勝ちました! Jリーグでは1999年以降、J1、J2を通じて初めて川崎に初勝利です。しかも、超攻撃的を掲げるわがチームは、12連勝中と絶好調で首位を独走する川崎を2-0で下して攻め勝ち、歴史的な大勝利を果たしました!

立ち上がりから攻めて、攻めて、攻めていました。FW登録が誰もいない0トップで、マンツーマン気味のディフェンスで攻撃的な川崎に真っ向勝負を挑みました。8月のホーム戦では、この真っ向勝負が裏目に出て、1-6と完膚なきまでにたたきのめされました。しかし、あの時とは別なチームに成長していました。王者・川崎にやりたいことを完全に封じ込め、前半は0-0と抑え込んでいました。ただし、こちらもゴールを奪えずじまいでした。川崎だったら、すでに何点か取っていただろうと思いました。

問題は中2日で、果たして後半まで持つだろうかと心配していたところ、61分にロペスとドドを投入、これが当たります。高い位置で駒井がボールを奪うと、すぐに前線のロペスに送り、ロペスがGKとの1対1を制して待望のゴール! 2点目も中盤で相手ボールを奪取、ロペスからドド、そしてゴール前の絶妙なラストパスを荒野が押し込み、大きな、大きな追加点。川崎は中村憲剛らを投入して巻き返しを図り、終盤には怒濤の攻撃を展開。それを菅野のスーパーセーブもあり、何とか無失点でしのぎきりました!

コンサドーレの前身の東芝は川崎市のチームでした。川崎とはお互いにJFLだった1996年と97年に対戦し、バルデスらの大逆転勝ちもありました。しかしながら、Jリーグの舞台では相手にされない歴史が続き、その後は大きな差をつけられていました。われらがコンサドーレがようやくここまで来たと感慨深いものがあります。昨年のルヴァンカップ決勝の借りをやっと返せたかと思うと、目頭が熱くなりました。

欲を言えば、ショートカウンター2発の得点ですが、遅攻では川崎の守備が堅く点を奪えませんでした。ここはさらに改善していかなくてはならない課題だと思います。とはいえ、今日は手放しに勝利を祝いたいと思います。まだまだコロナ禍の苦しいシーズンが続きますが、来季以降に向けてさらに前進できるよう、今日の勝利を無駄にしないように最後まで戦い抜いてほしいと願っています。頑張れ!コンサドーレ!!

posted by papa12 |16:42 | 雑感 | コメント(0) |