コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2020年11月29日

【ひぐまスポーツ】皇后杯、リラ・コンサ好守も一回戦で散る

【石巻】皇后杯第42回全日本女子サッカー選手権大会は29日、全国各地で1回戦の残り8試合を行った。前日勝利を挙げたノルディーア北海道と並んで代替での初出場となった北海道リラ・コンサドーレ(以下リラ)は、中国地区代表の作陽高等学校と宮城県石巻市の石巻サッカー場で対戦し、0-4で敗れた。

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 もともと北海道大会の決勝戦でリラは札幌大学ヴィスタに敗れ準優勝となり、今大会への出場資格には届かなかった。しかし昨今の新型コロナウィルスの蔓延で札大関連のチームが活動を取りやめたため、25日になって代替出場が発表された。それからわずか4日。大会公式のプログラムにも写真や名簿が掲載されないなどバタバタ感は否めない中、石巻市へと乗り込んできた。
 相手の作陽高校は岡山県の山間部である津山市にあり、かねており男女サッカーやゴルフ界での名門として知られている私立高校。昨今はクラブチームであるSolfioreFCと提携し選手強化を図っており、リラとは今年の正月に大阪府堺市で開催された全日本女子U-18で対戦し、4-0で快勝を収めている。その時に出場した選手が双方にいた。中でも作陽13阪口はクラブフィールズ・リンダ出身の選手だ。

 実力差は当初より認められるカードとなったが、序盤は静かな立ち上がりを見せる。概ね作陽がリラ陣内に攻め入り、早くからリラはゴールを背にした戦いとなる。1対1でも強さを見せる作陽は中盤の構成でも絶対的に優位となり、リラの守備陣の合い間合い間に選手を送り込んで必ずフリーの状態の選手を作り、そこからラストパスを送り込もうとする。対するリラ守備陣はCBコンビの4増子と5青木が身体を投げ出し、必死のディフェンスで作陽攻撃陣の思うようにはさせない。しかし攻撃をはじき返してもはじき返しても相手陣内に攻め入ることは稀で、ほとんどハーフコートマッチの様相でスコアだけ動かず前半の45分が経過する。前半は作陽がリラの最終ラインを崩せなかったという印象だった。

 エンドが変わった後半。作陽OGである池田浩子監督のハーフタイムの檄が響いたか、作陽は攻撃のギアを上げ、リラも高い集中力を切らすことなく応戦し、活発な試合となる。
 そして後半4分。作陽が先制する。リラ最終ラインで食い止められたボールを10江崎が奪い返し、つないだ5伊勢が右足で先制点を挙げる。均衡が破れてもなお下を向かないリラは布陣を4-1-4-1に変えるなど反撃を試みる。それでもリラの攻撃は散発で、数えるほど得た好機も作陽守備陣に跳ね返され、逆にピンチを迎えてしまう。後半33分には10江崎に至近距離から、43分には同じく江崎にミドルを打ちこまれ、3-0と差が開く。一矢を報いたいリラだったがアディショナルタイムには双方の選手がスクリーンとなったところを、エリアの外にいた6井原にふわりとしたミドルを決められる。その後リラはこの試合唯一のCKを得たものの8佐々木のキックは直接エンドを割り万事休した。

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 高校選手権初制覇にこの冬の主眼を置いている作陽にとってもこの大会は本番前の調整の意味あいもあった。初出場のリラを相手に本来の実力を見せることなく進めたい試合だったと思われる。結果を見れば4-0。シュート数は作陽23に対してリラはついに0。リラにとっては守備陣の健闘は光ったものの、埋められない両者の差を感じずにはいられない試合となってしまった。
 しかしながらリラは高校生を中心に中学2年生の下級生まで出場させ経験を積ませた。足を吊りながら最後まで走りぬき、好試合を演じた。日本の女子サッカー最高峰の戦いに初めて足を踏み入れた彼女たちの流した涙は、この先たて続けに行われる冬の年代別の大会で実を結ぶに違いない。

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 正直に言って「何点取られるか?シュートは何本打てるか?」と思って見ておりました。本当によく頑張ったとは思う。でも、それだけじゃダメなんだ。いくら頑張ってもシュートを打たないと勝てないんだということを知るいい機会にはなったんじゃないかな。きょうはさほど寒くはなかった。風もなかったし。


posted by higuma |13:12 | コメント(0) | トラックバック(0)

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