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2006年08月22日

報道の地域差

 一夜明けても、高校野球の話題。
早稲田実業の優勝と駒大苫小牧の健闘はまさに歴史に残る熱戦でした。

 しかし、この間の報道のありかたは非常に疑問。
「高校野球史上の大偉業である3連覇がかかった駒大苫小牧」というより
「王監督の母校、早稲田実業の初制覇にむけた戦い」という、なんだか高校球児そっちのけの話題がスポーツ紙を席巻していました。

 特に関東圏の高校の決勝とあって、北海道の高校の記事や報道の量の差は雲泥の差があり(早稲田実業の報道は圧倒的に多く、ほとんどのマスコミが早稲田応援団という論調)で、その結果、駒大苫小牧の3連覇という偉業がかかった試合ということがかすんでしまって、斉藤投手と田中投手の投げ合いというまさにその1点だけが大きく取り上げられ、挙句の果てには斉藤投手のハンカチがどうとかこうとか・・・。

 特に私が一番腹を立てたのは日曜日の決勝戦のNHK解説者。
明らかに早稲田実業びいきの解説で、私の神経を見事に逆なでしてくれました。早稲田のチャンスには積極的にコメント、駒大苫小牧のチャンスには無言に・・・。
 もう、TVの前で私ひとりで解説者にイライラしていました。
(民放の放送もあったのですが、CMとか入らないNHKのほうが画面的には見やすいと私は思っているのです。・・・NHKの受信料も払ってますし。)

 ちなみにこの状況、試合終盤では徐々に改善されていきましたが、駒大苫小牧を応援している私は非常に頭に来ました。
 ちなみにこの解説者が早稲田大学のOBであったことを忘れずに書いておきたいと思います。

 さらには、解説者の発言云々もさることながら、国営放送のNHKがこういう解説者を起用するのは、公平な報道という立場を考えたら、普通はできないんじゃないでしょうかねぇ?
 (この日の解説は川中章氏。経歴はこちら)


 サッカーのコンサドーレと首都圏の球団の報道の差が激しいのは、プロであり興業としてのマスコミである以上、そういう地域差が出るのは仕方ないとあきらめていましたが、学生のアマチュアスポーツである高校野球までこういうことがあるというのは、頑張った球児たちには私が申し訳ない気持ちになってしまいました。

 というのが私の感想です。

posted by ykk-i |06:16 | 私的コラム | コメント(2) | トラックバック(0)