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2008年03月07日

aftertalk #28

clasics #28でした。
もう明日は開幕か。早いなあ。
なかなかいいタイミングでこの文章が出てきてよかった。あんまり読んでる人いないけど。

この頃、よくサッカーの夢を見ていた。本当にこの文章で書いていたような夢を何度も。浅い眠りでこんな夢を見て、がばっと夜明け前に起き上がると寝汗でシャツがびっしょりと濡れていて、着替えてもう一度寝ようとしても再び眠気が訪れることはなく、はっきりしない意識のまま夜明けを迎えた。ラジオからは今日の天気と朝いちばんのニュース、憎たらしいほどの青空、きょうも暑くなりそうな日射し。身体を壊してからそんな日が多くなった。
とにかく治そう、病気に打ち勝ってやろう、ばりばり仕事ができるようになってあの連中を見返してやろう、と思いすぎていたのだろうか。肩の力が入りすぎていて、それがまた病気の進行を早めてしまっていたのだろうか。薬を飲んで一ヶ月、まだこのころ大きな変化は見あたらなかった。とりあえず普通に応援ができるようになったのはよかったけど、それ以外のところでは苦しい毎日が続いていた。

最近、あんな夢を見なくなってきた。もう自分に勝とうとか病気に勝とうとか、あんまり思わなくなったのだろうか。とにかく身体を休めること以外に病気を治す近道はない、ということに気づいたのは数年前になってやっとのことだった。それとも、人生全般において戦う気持ちが萎えてしまったのか、老成したのか、衰えたのか。自分の気持ちとうまくつきあう術を覚えたのだろうなあ、やっと。6年も経ってから、やっと。
でもあの夢を見て、少しだけがんばれたのも事実なんだ。サッカーで必死に戦うあの夢だけで、一日がんばれたことがあるのも本当のことなんだ。コンサドーレが、僕の人生を救ってくれた瞬間があるのも、本当なんだ。だから僕はコンサドーレに恩返しがしたい。今すぐじゃなくていい、遠い未来のことでもいい。どれほど感謝しても足りないくらいのこの気持ちを、応援というのもそうだけど、もっと他の方法でも。
でもその前に、僕は僕の身体を治さなくてはならない。普通に働ける身体を、あの日の恐怖を忘れるくらいの充実を、僕は取り戻さなくてはならない。それが僕にとっての、最初の恩返し。サッカーへの、支えてくれた人への、甘えさせてくれた人への、いろいろな人たちへの恩返し。

posted by retreat |19:30 | aftertalk | コメント(0) | トラックバック(0)