2014年03月07日
2014シーズン開幕に寄せて
僕らの心と魂を狂わせるシーズンが始まる。 いや、もう始まってる。 そして僕らは最高のスタートを切っている。 去年の最終戦、最後までゴールが決められなかった。それだけでというにはあまりにも大きすぎる1点が取れなかったが故に、昇格を賭けたプレーオフに進めなかった。あの悔しさを、静まりかえったスタジアムを忘れない。今年は、あれがあったからこそ昇格できたというシーズンにしたい。いや、絶対にしてみせる。 先週の開幕戦で見せた砂川の職人的なFKを見ただろうか。 最後方から懸命に声を出し、素晴らしいセービングを連発した金山の勇姿を見ただろうか。 5年ぶりに札幌のユニフォームに袖を通し、懸命に走り回る石井の気持ちを見ただろうか。 慣れないセンターバックでプレーしながら必死にボールに食らいついた小山内の闘志を見ただろうか。 それをテレビで見た人も、現地で見た人も、明後日はそれを生で目にすることができる。フットボールの季節が始まる喜びと静かな気持ちの高まりを胸に、札幌ドームに集まる。打ち振られる無数のフラッグ、突き出される無数の両腕、揺れるバンデーラ、跳ぶゴール裏、赤黒に染まるスタジアム。 でも、チケットは別にゴール裏じゃなくてもいい。ゴール裏で、バックスタンドで、メインスタンドでもいい。自分に合った場所でいいのだ。それぞれ座る席は違っていても、ピッチに送る熱情は同じだ。ただ、方法が違うだけの話だ。 赤と黒を身にまとい、日曜日はサッカーを見に行こう。 ゴールが決まった瞬間、雄叫びを上げて飛び上がろう。 シュートが惜しくも外れた時には、頭を抱えて悔しがろう。 選手達の全力のプレーに、惜しみない拍手を送ろう。 勝った瞬間の、あの何とも言えない充実感と嬉しさを、ともに味わおう。そうして、友人や仲間達と語り合おう。酒を酌み交わし、サッカーの話からなんでもない与太話まで楽しもう。サッカーを、サッカーのあるこの街を、全身で味わおう。 ワールドカップは遠い国で行われることだけど、コンサドーレ札幌の試合は手に触れられるほど近い存在だ。札幌にとって、いちばん近い所にある「世界とつながる場所」だ。さあ、それを体験しに行こう。 サッカーで泣いたり笑ったりしよう。一週間ごとに悲しんだり喜んだりしよう。 そうして、最後にはこれ以上ない笑顔で、また新たな雪降る季節を迎えよう。 あなたも、そんな一人になりませんか。 そして、2014年を特別な一年にしませんか。 2014年3月9日13時、札幌ドームで、あなたが歓喜の輪に加わってくれることを待っています。
posted by retreat |21:11 | トラックバック(0)