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2008年02月14日

CONSAISM clasics #20

clasics #20です。もう20回目。
この回からしばらく2002年ワールドカップネタになる……のかな?


これを書いているパソコンから少し目を上げると、そこにはブラウン管にワールドカップの映像。慣れ親しんだ札幌ドームの芝の上で戦う世界の選手達。まだ実感のわかない開幕四日目の今です。
いろいろと手を尽くしてチケットを当たってみたものの手には入らず、金券ショップに飾られるチケットは桁が一つばかり多い物もあってとてもじゃないけど手が届かない。そんなこともあって今回はテレビ観戦かな、と思っておとなしく家にいると、テレビに映るのは空席の目立つスタジアム。なんなんだ一体、と思って当日券の売られているらしいサイトにアクセスしてみてもいっこうに繋がらないチケット無間地獄。とにかくももどかしく憤りの深いワールドカップ。
というわけで一枚のチケットも手に入らないので、おとなしくテレビ観戦の毎日です。何試合か見ても「ああ、日本でワールドカップが行われているんだ」という実感には程遠く、日本によく似たどこか別の国で行われているような感覚さえしてきます。ことサッカーに関しては「実際に自分の目で見て、経験する」ことしか信じない自分の性格から、余計にそう思うのかもしれませんが。そうすると実際に会場に足を運ばれた人はどんな感想を持ったのかな、なんて思います。サッカーだけでない「世界」は体感できたのでしょうか。それとも「キリンカップの拡大版」くらいの感覚だったのでしょうか。
そして自分が思うのは、早くもワールドカップの終わった後の事だったりします。世界のレベルを目の当たりにした人たち、それまでサッカーのことを何も知らなかった人から何試合と見続けてきた人たちまでみんなワールドカップを見ることで、サッカーに対する見る目のレベルというのか、視線は間違いなくいい意味で変化すると思います。一言で言えば「目が肥える」とでも言うのでしょうか。前回のフランス大会でも同じ事は何回も言われてきたはずですが、今回は自国での開催、おそらくそのレベルはフランス大会よりも遙かに向上するでしょう。そういう人たちが増え、ワールドカップがどこかの国の手に渡り、日本にはつかの間の休息の後にリーグが再開される。そのときに今まで見てきた人、初めてサッカーにふれた人たちがJリーグに対してどんな見方をするのかがとても興味深いところです。
もちろんJリーグのレベルは世界に敵うべくもありません。スタジアムは観客の数より空席の数の方が多いかもしれません。でも、そこにあるものもまたサッカーなのです。ワールドカップの熱狂とはまた違う、手を伸ばせば届くところにある身近なサッカー。自分の住む街のサッカーがそこにあり、愛着のあるチームを応援できる喜びがあり、ひょっとしたらワールドカップ以上かもしれない歓喜があるのかもしれない。そういう良さも知ってもらえればいいなと思う気持ちです。
 
そんな中、札幌は柱谷監督の解任が報じられました。このニュースに溜飲を下げた人も入れば、解任の動きの遅さに憤る人、それぞれだと思います。それでも解任という動きに至った経緯には、政治的な事は抜きにしても一つの要因としてサポーターの行動の結果であるという事が言えると思います。そしてそういう行動には責任が伴うものです。自分たちは言い訳のできる逃げ場を一つ、自分たちの意志で切り捨てたのです。監督の首が一つ飛んだくらいで劇的に勝ち続けられるほど甘い世の中ではありません。これまで以上にチームを支えなければいけない状況になったのです。
おそらくリーグが再開されたあとは、甘えなど許されない試合が続くことでしょう。危機感がなければ、あっという間に2部行きです。まずはそれを絶対に許さないために応援していかなければならないと考えています。
そんな事も頭の片隅におきながら、まずはそのときまで、世界に触れて楽しむ事としましょうか。

posted by retreat |23:50 | classics | コメント(0) | トラックバック(0)