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2008年02月13日

aftertalk #19

clasics #19でした。
関東に住んでいた頃はサッカーしか見に行かなかった訳じゃない。時には野球とかラグビーとかバスケとか見に行ってた、ちょっとだけど。
スポーツ観戦していると雨にたたられるのはよくあることで、とりわけ記録的短時間豪雨ってやつに出くわすともう観戦どころじゃなくて、とにかく雨をしのげる場所を探すのに必死になる。

札幌の試合でも記憶に残っている雨の試合がある。最近のものなら中止になった徳島や山形の試合、古いところだと高知の柏戦だけど、自分が真っ先に思い出すのは98年の三ツ沢、フリューゲルスと戦ったときのこと。
日中も降り続いていた雨は夜のキックオフ前にいよいよその激しさを増し、ピッチは田植えをした直後の田んぼみたいにぬかるみ、雨に煙って反対側のゴール裏も見えない。ゴールがどうやって決まったのか決められたのかもよくわからないまま、1-2と負けている場面で札幌は相手ゴール前でFKのチャンスを得た。蹴るのは当時の10番、ウーゴ・マラドーナ。三ツ沢アウェイゴール裏の最前列に立っていた自分は、ウーゴがボールをセットしたときに「これは壁の外側を抜けて曲げてくる、そして決まる」と理由もなく確信した。そしてウーゴが蹴ったボールはほんとうに、低い弾道で壁の外側を巻いてGKの手をかすめ、ポストぎりぎりのコースを通って目の前のゴールに吸い込まれた。
ゴール裏はずぶ濡れのサポーターが歓喜を爆発させ、自分は勢い余ってピッチに落ちそうになった。自分の思い描いていたとおりにゴールが決まるなんて、あんな経験をしたのははじめてだった。

同じく雨の中で予想できないゴールが生まれた、という記憶の試合もある。2000年の夏の終わり、台風がやってきた小瀬の試合。このときも同じようにキックオフの時間が近づくにつれて雨脚が強まってきて、試合が始まったときにはやっぱり田植え直後のようなピッチに。自分含む数名はなぜかテンションが上がってさつま白波を飲んだくれて暖を取り試合を迎えるという体たらく。試合もボールを蹴っているというより水たまりに足を突っ込んでいるような感じで、CKのボールを取りに来た野々村がサイドラインで足を滑らせて転んで、本人もサポーターも大爆笑しながらCK見たり。
そんなときでもすごかったのは、やはりエメルソン。ボールが動かないのでドリブルも速さも生かせないと踏んだからなのか、ペナルティエリアの手前でボールを持つと右足を一閃。ボールはゴール右上隅にむかって、不思議な引力に引かれたのように吸い込まれた。

しかしなんで雨が降るとテンションが変な方向に上がるんだろうか。
ついつい盛り上がって変なコールやってはっちゃけたりとか……。

posted by retreat |23:57 | aftertalk | コメント(0) | トラックバック(0)