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2008年02月06日

CONSAISM clasics #18

こんばんは。眠気を我慢しつつのclasics #18です。これアップしたら寝よう。
今回はテレビからネタを引っ張ってきてます。この番組、もう一度見たいなあ。


ゴールデンウイークの真っ最中、試合もなく家でテレビを見ていたら偶然にサッカーの特集番組を放送していました。
もともとテレビなんかスポーツ中継とドキュメンタリー、ニュースくらいしか見ないのでテレビ番組表なんてほとんど見ないし、最近ではワールドカップに絡めていろいろなサッカーや日本や韓国の特集番組が放送されているようですが、それらは自分の目にはあまりにも希薄で粗製濫造を感じさせるような、芸能人がにわかサッカーファンになって騒いでいるだけのようなものばかりで、そんな番組を目にすると見てもいられなくなって思わずテレビを切ってしまったりするようなものばかりでした。
しかしその日見入ってしまったその番組はワールドカップに直接関係している訳ではないけれど、サッカーやそれを取り巻く社会のいろいろな姿は自分にサッカーについて改めて考えさせられる機会になりました。
自分が見たのは、5月4日に放送されたNHKスペシャル「サッカー 地球の熱情」の第2回「熱き巨大スタジアム~ブラジル 1億5000万人のサポーター~」という番組です。この特集の舞台はブラジル・リオデジャネイロにある世界最大のスタジアム、マラカナン。そのスタジアムをホームとするチーム・フラメンゴとそこに集うサポーターの姿を、世界初のサポーター集団として結成された応援団「CHARANGA」(シャランガ)のメンバーを通して見たものでした。番組によると、「シャランガ」は現代の応援ではごく当たり前になっている旗、横断幕、楽器を用いて組織的な応援を始めた世界初の応援団で、現在ではその創立者の3代目が応援を続けています。
その創立者、ジャイメ氏がこの応援団を結成した理由は「ばらばらな応援を一つにまとめて、みんなで楽しく応援しよう」「いろいろな人たちが同じスタジアムに集まり、一緒に応援することで人生をより豊かにしよう」というものでした。その信念の下に集まったサポーターは、最盛期には千数百人を数えるまでになったということです。
そのサポーター達が伝統の応援スタイルを守り続け、フーリガンの暴動の目立つようになったスタジアムの雰囲気に心を痛めながらも応援をやめないその姿を見て、どこかのチームを応援するということは、どこにおいても始まりは同じ気持ちなんじゃないだろうかと思いました。どこからか見ず知らずの人たちがゴール裏に集まって、とにかくチームの勝利のために一緒になって声を出し、旗を振る。そのうちに集まる人はもっと多くなって、そんな人たちと言葉を交わすことも楽しくていろんな話をしたりされたりする事がとても楽しく思えるようになる。意見のぶつかり合いがあっても、どういう形にせよその壁を乗り越えてまたスタジアムで応援をする。そういうことって、世界のどこでもあることじゃないだろうか、同じ気持ちを持っている人は結構いるんじゃないだろうかと思います。
自分も初めて札幌のゴール裏に来たときは知らない人たちばかりで、自分が応援なんてできるのだろうかと不安な落ち着かない気持ちだったのを覚えています。けれども、気軽に声をかけてきてくれたゴール裏の人たちのおかげで、最初から精一杯の声で応援することができ、ゴール裏の一人として応援できたこと、そして応援してチームが勝ったことが素直にうれしく思えました。それは大学に入学し、上京してアウェイの応援中心になってからも同じ事で、アウェイのサポーターの人たちに随分とお世話になったものだと思います。サッカー以外でもいろいろな話をして、それは今の自分を形成する一つの大きな要因になっていることは間違いないものになっています。
そういった最初の記憶を持っているから、初めて応援する人たちにもそういった楽しい気持ちをもって欲しいし、それをきっかけにしてまたその人自身の人生が豊かになってくれればいいなと思います。正直に言って、そうして応援していくうちにいろいろな悩みやつらさを感じる事もあるでしょうし、不満を持つこともあるかと思います。それでも、最初にゴール裏に来た時の、最初にみんなと一緒に声を出したあのときの記憶を思い出して、乗り越えていければなと、思っています。

参考リンク「NHKスペシャル」 
http://www.nhk.or.jp/special/libraly/02/l0005/l0504.html

posted by ishimori |23:21 | classics | コメント(0) | トラックバック(0)