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2022年07月17日

小田嶋隆さん

先日、新聞に小さな訃報が載っていました。小田嶋隆さん。ご存じない方もいるかもしれませんが、独特の視点から辛口の社会批評を書いていたコラムニストです。65歳の早すぎる病死でした。私とは1歳年上の同世代で、その着眼点やエスプリの効いたユーモアが面白く、よく読んでいました。とりわけ今はなき月刊誌「噂の真相」などの連載や、浦和レッズの熱烈サポーターとして昔の季刊「サッカー批評」などで健筆を振るっていました。最近はこうした活字媒体が姿を消したことで、私も滅多にお目にかかることがなくなっていたのですが、ネットの日経ビジネスに執筆されていたようです。

サッカー関係のコラムをまとめた本に「サッカーの上の雲」(駒草出版。タイトルはもちろん司馬遼太郎の小説にかけたものです)などがあります。10年以上前の本で、確か小野伸二を神とあがめる一方、レッズに対しても一筋縄では語れない愛を書いていたと記憶しています。どこかにしまいこんだままなので、探し出して再読します。彼なら今のレッズサポをどう批評したのか、と思わずにはいられません。また最新刊は「東京四次元紀行」(イースト・プレス)は初の小説らしく、ぜひ読んでみたいと思います。自らのアルコール依存症についても断酒の苦しさなどを赤裸々に書いていましたね。心よりご冥福をお祈りします。

posted by papa12 |19:05 | 思い出 | コメント(0) |