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2009年10月24日

東京ヴェルディ

2007年にともにJ1昇格を決め、昨年、ともに降格が決まった東京ヴェルディが経営的に大変なことになっているようです。

前身の読売クラブは日本で先駆的なクラブチームで、プレーも華麗なチームでした。当時の私は、サッカーをテレビ観戦するのは元旦に行われる天皇杯決勝と正月にある高校選手権の決勝ぐらい。社会人サッカーはどうもガチガチに守り合う感が強かったのですが、読売クラブだけはブラジル流のパスを回し華麗な攻撃をするイメージで、天皇杯決勝に出てくるのを楽しみにしていました。Jリーグに舞台を移した後もヴェルディ川崎はキング・カズらを擁し、華麗な伝統を引き継いでいました。本拠地を東京の国立競技場としたかったものの、中立地として認められなかったため、やむなく川崎市の等々力競技場を本拠地にしました。親会社の読売新聞社は読売ヴェルディと呼称するよう求めるなど、プロ野球の読売巨人軍同様、全国的に人気のあるチームにしたかったようです。地域密着を掲げるJリーグとはいろいろと対立が伝えられましたが、チームの方は1993年の初代Jリーグ年間チャンピオンになるなど、人気・実力を兼ね備えたチームでした。しかし、98年限りで読売新聞社が経営から撤退、代わって同じグループの日本テレビが親会社となりました。2001年にはホームスタジアムを現在の味の素スタジアムに移し、東京ヴェルディ1969(1969は読売クラブの発足年。08年から1969は取り除かれた)と改称しました。チームも低迷が続き、05年にJ1で17位となり、ついに名門がJ2に降格してしまいました。それ以後はわがコンサドーレと良きライバルとなっています(両チームとももっと頑張れ!)。

今年9月、日本テレビが経営から撤退、保有株式をクラブOBらで設立した持ち株会社「東京ヴェルディホールディングス」に譲渡し、読売グループがJリーグから完全撤退となりました。一連の報道で驚いたのは日本テレビは年間30億円も支援していたことです。後日、Jリーグが発表した08年各クラブの個別経営情報によると、東京Vの選手・チームスタッフ人件費は約26億円と浦和の約24億円を上回り、トップでした(ちなみにわがコンサドーレは約7億9千万円でダントツの最下位)。それだけお金をかけても…と、貧乏クラブのサポとしてはちょっと思ってしまいますが。

Jリーグは新会社に来年のスポンサー料収入で5億4千万円を確保しないと退会させるとしていますが、幸い「かなりの部分は見通しがたった」そうです。それでも、その行方はなお心配です。1サッカーファンとしては、ぜひ輝かしい名門クラブとしてよみがえり、そしてわがコンサドーレと切磋琢磨していければ、と願っています。

posted by papa12 |17:44 | 思い出 | コメント(0) |

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