2019年11月04日
ルヴァン杯決勝の旅・後編
試合当日の朝は午前6時に目が覚めました。興奮してか、あまりよく眠れませんでした。外を見ると、晴れています。テレビでニュースをチェックすると、千葉県などでかなり豪雨の被害が出ており、好天の下、試合が出来ることに感謝しました。ホテルの朝食は午前7時からで、5分すぎに行くと、すでに行列ができていて、赤黒い人が結構います。多くの同志が同じホテルに泊まっていたんですね。新聞を読み、支度をして午前8時に出発。王子駅から東京メトロ南北線と乗り換えなしの埼玉高速鉄道で30分ほどで浦和美園駅に到着。ここから埼玉スタジアムに向かって徒歩で向かいますが、道中も、電車の中も、この時間は赤黒い人の方が多いように感じました。
埼スタは2017年4月のアウェイ戦以来、2度目です。そのときは南側の狭いアウェイ席に押し込められましたが、今回は北側のホーム側。この素晴らしいスタジアムで試合をできることに気持ちは高ぶるばかりです。
北門前はすでに赤黒い人たちで、すごい人だかりでした。私が並んだのは当日並びの列で、前日並んだ人たちは門を挟んでさらに奥側に陣取っていました。いやいや良い意味でビョーキの人たちがこんなに溢れていることに感激しました。
開門から入場まで30分ほどかかりましたが、無事に自由席に席を確保。6万人入れる巨大スタジアムですが、専用だけにさすがに見やすいですね。席は真ん中より右で、前後は半分より前でした。ちょうどコレオグラフィーでは白で、札幌の星が近い場所でした。
試合前の練習が始まりました。まずは「スティング」です。まだ川崎側は応援を開始前で、われらが「行けサッポロ」の声が会場に響き渡りました。応援では負けない、と思いました。私自身も通常比1・2倍の大声で叫びました。しかもスタンディングです。通常は座り席のことが多い年寄りの私も頑張って立ち、最終的に120分、立って応援しました。
試合開始が迫り、川崎はいち早くコレオグラフィー。さすがに慣れたものです。ただ、自由席の上の方に意外と空席が目立ちます。札幌側もコレオで北海道を表現しました。やっている最中はまったく分かりませんでしたが。この段階で見渡すと、札幌側の方が上段まで埋まっているように見えましたが、実はコールリーダーやウルトラスサッポロが指定席などに呼びかけて、コレオの際に参加してもらったそうです。
いよいよ試合開始のキックオフ! 試合中は興奮していましたし、力いっぱい応援していたので、写真はほとんど撮っていません。菅のゴールで勢いづき、川崎と十分に戦えると実感しました。後半終了間際に逆転を許した時は絶体絶命の心境。しかし、アディショナルタイムのラストプレー。福森のCKからボールがゴールネットを揺らし、起死回生のゴールに絶叫しました。誰が決めたのか、最初は分からなかったのですが、不屈の男・深井と分かり、一段と喜びが溢れ、見知らぬ両隣の男性と抱き合って喜びました。この後、延長戦で福森のFKで決めた時やPK戦でも勝ったと思った瞬間が2度あり、それだけに敗れた時は呆然と立ち尽くしていました。つかみかけた聖杯がするりと滑り落ちた感じでした。もちろん悔しいのですが、それ以上に感動しました。それでもJリーグ王者の川崎と互角の戦いを繰り広げた選手たちは私たちの誇りです。私たちをこの晴れ舞台に連れてきてくれて本当にありがとう!
川崎の表彰を見終わると、そそくさと会場を後にしました。赤羽岩淵駅で降り、関東後援会主催の祝勝会ならぬ交流会に参加させてもらいました。多くの方と残念さをかみしめながらも、これまでのクラブの苦難の道のりを振り返り、よくぞここまでたどり着いたものだと語り合いました。敗れた無念さも癒やされました。
心地よい酔いとともにホテルに戻り、シャワーを浴びてからベッドへ。さすがに疲れていたので、すぐに眠れました。翌朝は午前7時に起床。朝食をとってから、ゆっくり羽田空港へ向かいます。途中のコンビニで道内で買えないスポーツ紙のデイリーとトーチュウを買いますが、主役は当然、川崎でしたね。空港では、カミさんに千疋屋のフルーツロール、娘たちにもそれぞれリクエストのあった土産を購入しました。もしも優勝していたら、きっとそれぞれ第2希望の土産も買い込んだでしょうが。午後0時30分発のJAL515便はほぼ定刻通りにテイクオフ。実は初めてクラスJに座りました。なぜか予約する時点では普通席よりクラスJの方が安かったので選択しました。はるか昔のバブル期、会社の海外出張で1度、ビジネスクラスに乗ったことがありますが、クラスJも快適ですね。帰りは天候にも恵まれ、揺れも少なく着陸。無事にわが家に戻ると、スポーツ紙や録画した試合や番組を見るなどで忙しく、いつまでも試合の余韻に浸っていました。ようやくJ1リーグ戦が再開され、名古屋戦でやっと通常の生活に戻りました。これからはまたあの舞台に立てるよう、応援を続けたい、そう思っています。
posted by papa12 |19:50 | 思い出 | コメント(0) |
スポンサーリンク
スポンサーリンク