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2013年05月05日

ヒッキーの長いお目見え

今の仕事を始めたとき、
先輩に
「『新人です』って言ったら絶対ダメだよ。
もう何年もやってるような顔してればいいんだからね!」
と送り出された。


世の中には
「新人ですぅ、何もわかりませんがよろしくお願いしますぅ」
が許される人、あるいは職種もある。
「初々しくてよろしい」
と笑って失敗を許してくれるオヤジもいる。


しかし、
「新人なので安くしときまっせ~」
というわけにはいかない業界・職種がほとんどだと思う。
取引先・顧客にとっては
ベテランだろうが新人だろうが支払う額は同じである。
なまじ「新人です」と名乗ろうものなら、
「げげっ、こいつ大丈夫か?」
と相手を不安に陥れるだけという考え方が、
前述の先輩のアドバイスに表れていたと思う。


初めての仕事なのに大先輩と同様の報酬をもらうのである。
そのプレッシャーたるや、
途中で「やっぱり無理です」と逃げ出したくなるほどであった。


プロスポーツ選手もそれは同じである。
ルーキーが多いチームの入場料が安くなるとか、
デビュー戦なので失敗は多目に見てねとかはない。


ヒッキー先発が報じられた試合前日、
それに期待すると同時に
緊張でガチガチになっていた自分をちょっと思い出した。
だから、
緊張してもいいけど、アガるな、
今日(試合前日)はとにかく寝れ!
何も考えないで寝てくれ!
と祈るような気持ちだった。


ま、結局のところ、
自分の場合ははったりかまして乗り切り、
それ以来「人生はったり」で生きてきたわけだが。


ヒッキー、長い一日だったねぇ。



今日のタイトルは
サリンジャーの
「ロウイス・タギトの長いお目見え(The Long Debut of Lois Taggett.)」
にかけてみた。

posted by rocket2号 |16:57 | 酔いドーレ日記 |