2007年12月05日
イタカレ
イタカレはね、体は、がっしりとしていて180センチ以上もあって、どっちかっていったらコワオモテなんだけど。 私にとってみたら、小学5年生の男の子みたいな感覚だった。 練習から帰って首を完全に垂れさげて、うなだれ切って凹んでいる時。・・叱られちゃったの? 大きな歌を必ず裏声で唄って帰ってくる時。褒められたの? 厨房がイタカレの言う事を理解するとかしないとか関係なくイタカレは、まくしたてるようにポルトガル語を話す。 そのうち、ポルトガル語は、わかんなくても。イタカレの言う事は解るようになっていった。 私が、料理の写真を取っているのを見つけると、箸をおいてやってきては、写真に写ってくれるし。 アコちゃーンと裏声中の裏声で名前を呼ぶ。 料理をしていると「アコチャン、チャチャチャ!!」とテーブルを叩きながら応援してくれる。それは、非常にありがた迷惑だった。 寂しい時は、カウンターにイスを置いて、まっつんをおかずにご飯を食べていた時もあった。 トップがオフで、ご飯がないときは、悲しそうな顔で厨房のカウンターの前で立って気がついてくれるのを待っている。 食べる?っていうとすかさず笑顔になる。 自分で作りたいときは、厨房が込み合っていたって平気。だって俺、今作りたいからオーラで、ぐいぐいと我われをアシスタント代わりにこき使う。 とりあえず、「ボーン?(おいしい?)」って聞く。 寒い寒いというけど、半ズボンだし、ジャージの下は、素肌だ。そりゃ寒いだろ。なんか着れ。 嬉しい時は、唄い(裏声で)悲しい時は、がっくしうなだれる。 イタカレを見ていると素直でいいなぁ~って思う。 12時に、ココを出てくよ。ってイタカレが私に言った。 ココをでてかなくちゃいけなくなったんだ。今までありがとうと軽くハグしてくれた。 食堂に、お客様が見えていた。ポルトガル語を話した後、私にハグしてくれたものだから、事情を飲み込めないお客様は、車に荷物を忘れましたと言い残して駐車場へと戻ってしまわれた・・・。 12時になり、イタカレをダイゴクンと石井ちゃんと見送った。 「また、会おう!」とデカイ手のひらを力強く広げた。 また、会おう!イタカレ! サラサラと粉雪が舞う季節に、日本の裏側の常夏の国に帰っていった。 厨房に戻って、カウンターにおいてあったグラスを洗ってたら、見慣れないカップが置いてあった。 ・・・・・く。こんな可愛いカップを使っていやがったな。 似合うじゃん。スヌーピー。
posted by murano |12:43 | 気持ち | トラックバック(1)
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snoopy 【赤黒の湯】
しまふく寮通信を見ていたらイタカレの使っていたスヌーピーのカップが出ていた.職場で自分が使っているのと同じヤツだった. イタカレもセ○ンイレ●ン行ってたんだ.