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2006年04月02日

FW考

 世の中のサラリーマンのお父さんたちのご他聞に漏れず、年度替りという時期で仕事と生活が落ち着かなかったykkです。

 おまけに昨日、やっと更新記事を書いたのですがシステムトラブルがあったようで、せっかく書いた記事が白紙になり目の前真っ白。ちょっと立ち直るのに時間がかかってしまいました。

 さて、まずは報告を。
 稚拙なこのブログもおかげさまで10,000HIT達成です。
更新できなかったときも、立ち寄っていただいた方も多かったようで感謝感謝です。今後ともご愛顧よろしくお願いします。

 では、本題に入ります。
昨日、消えてしまった文書を思い出して書いていきます。

 決定力についてです。

 コンサドーレの低迷の要因は、昨年からも言われている決定力不足があることは周知の事実でしょう。
 その問題の解消のためにチームが取った主要な対策は2つ。

1 フッキ加入(決定力のあるFWの加入)
2 構成力強化(決定機の増加のための中盤の構成力強化)

 と、素人目に感じています。
2はおおよそ効果を発揮しています。シュート本数は平均的に多いのですから。
 しかし、問題はやはりフィニッシュ。

 コンサドーレと、他チームのFWは何が違うんでしょう?

 練習不足?
 ゴール前の度胸が足りない?
 監督が言うとおりヘタくそ?

 Jリーグはもちろん、代表や海外リーグのゴールシーンを含めてTVで放映されているたくさんのゴールダイジェスト映像を見て思ったのですが、FWの得点については、結構ゴール前でフリーになっているシーンが多く、次のようなFW特性に分類されるように思います。

 1 卓越した技術や身体能力で相手DFをかわすFW
 2 すばやいスピードで相手DFを置き去りにするFW
 3 囮のプレーヤーが空けてくれたスペースにすばやく入り込むFW
 4 フェイントや切り替えしなどで一瞬のスキを作り出し、フリーの瞬間を逃さないFW

 世界の超一流のプレーヤーは全ての能力に長けているのは言うまでもありませんが、コンサドーレのFWを見ると、この「フリーになる」という能力が全体的に低い印象を受けます。

 そこで、各FWについて、私の「素人’s eye」から見た感想を書いてみたいと思います。あくまで素人目線なので、勘違いがありましたら平にご容赦願います。

 9 石井
 石井は今のところ「3」の特徴のプレーヤーでしょう。
すばやくゴールエリアに入り込み、瞬間的なフリーのスペースからシュートを放ち、シュートまで持って行く時間もすばやい。
 課題としては、シュートの精度が低いというところ。どんな体制からでも、またどんな位置からでも確実に枠を捉える技術を身につければ、FWの軸となることもできると思います。

 10 フッキ
 フッキは「1」の特徴のプレーヤーでしょう。
身体能力や、キープ力などの卓越した技術は文句なくチーム1だと思います。
ゴール前でも落ち着いてプレーでき、シュートの威力も驚異的です。
 課題はキープしすぎのところと、気性が荒いというところです。
それだけのフィジュカルとスキルがあれば、相手から削られるのは当然です。
セルフコントロールが未熟なようで、そのことが原因で持っている実力を発揮し切れていない印象を受けます。
 新聞報道を見ると「レギュラー剥奪」「レンタル元へ強制送還」など、キナ臭い文章が出て来ています。次の出場が彼の正念場ではないでしょうか?

 11 相川
 相川もルーキーの頃は、石井と同じ「3」の特徴のプレーヤーだったと思います。得点の匂いを感じさせるプレーヤーでした。しかし、彼も自分の成長のためなのでしょうか、ポストプレーやパス出しなどの他の技術を学び、全体的な短所の少ないユーティリティープレーヤーに成長しました。

 私はそこが気に入らないのですが・・・

 というのは、短所をなくしFWとしての懐を広くすることははもちろんいいのですが、そのことでせっかく彼が最初に持っていた得点のにおいを感じさせるプレーが、すっかりなりを潜めてしまったような気がします。
 物分りが良すぎて、プレーに遠慮がでてしまっていて彼の最大の長所を消してしまった感があります。
 GK林と激突したあのアグレッシブさをもう一度取り戻してほしい。

 13 中山
 中山のプレーは自ら得点を決めるタイプのFWではないと思います。どちらかというと他のプレーヤーのために囮になるプレーやポストプレーに徹するタイプで、スペースを空けるFWでしょう。献身的なプレーでチームプレーに徹するタイプです。
 課題としては、そのプレーがあれば石井や清野は活きてきますが、シュートを打たないFWは相手から見たら怖くありません。シュートの精度も高いとは言えません。また、ボールをチェイスしすぎて「いざカウンター」「クロスを上げるときのターゲット」と思ったときに、前線を見ても誰もいません。そのときに彼がいる場所はサイドかセンターサークル付近。
 彼が前線でドーンと構えていないと、攻撃が2手3手遅れてしまい相手のDFが整っていしまっています。持ち場を離れすぎです。相手チームもそれがわかっていて、彼を前線から引き離しているように思います。

 17 清野
 清野は「4」の特徴のプレーヤーでしょう。
昨年のシーズン終了時の爆発的な得点も、彼の特徴が活きたプレーだと思います。とにかくゴール前で相手のマークを外し、一瞬の隙を作り出しすばやくシュートまで行くという特性は、今現在、チームNO.1の決定力を感じさせます。
 しかし、課題も多い印象も受けます。
 体力がなく後半バテること、DF意識が低く組織プレーに取り残される傾向があるという面です。シュート技術以外はまだまだ短所があり、安定してレギュラーを張るに至っていません。しかし、今現在「得点力」にだけ目を向けると彼がダントツであることは間違いないと思います。

posted by ykk-i |06:14 | 私的コラム | コメント(6) | トラックバック(1)

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FW考 - ビバ!コンサドーレ | コンサドーレ札幌オフィシャルブログ

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Re:FW考

ちなつです。おはようございます。
なるほど・・。とっても、ちなつにとっても
わかりやすく、参考になりました。そうですね、
これらのすべてを兼ね備えている選手がいると
いいですが、それができなければ、FWふたり
で役割分担というか、先日の上でうまくフィット
させてほしいですね。ほかのチームが調子を
上げているのを見ると、くやしいです。

posted by ちなつ| 2006-04-02 08:32

Re:FW考

「先日」→「戦術」でした。

posted by ちなつ| 2006-04-02 08:41

Re:FW考

でも中山に前線で張らせてたら中盤の人手は減りますよ?つまりボールを奪ってカウンターに行ける回数自体がそもそも減るわけで。また、清野に高いDF意識を持たせてチームプレーに徹させたら…中山の今のプレーと同じになるでは?まあ、それでも清野が一番上手いと個人的には思いますが…。

一方、FWとして一番“できる”のが相川だと思います。得点の匂いがしなくなったのは、物分りが良くなったと言うよりは、むやみに打たなくなったからでしょう。でも、むやみに打って欲しい時もありますよね。要はそこ、丁寧に行くべき時と思い切って行くべき時の違いが解っていない、あるいはその判断が遅いのがウチのFW陣の問題だと考えます。

世界の一流FWには、どういう状態でシュートしても最終的には得点に繋がる確信を持つに充分な技術(とそこに至った練習量)があるから、常に思い切り良く勝負できるし、結果もついてくる。頑張れば誰でもそうなれるとは思わないので、個人的には得意な形でチームの勝利に貢献してくれれば、点を取る取らないにはかかわらず評価してあげたいとも思うのですが…。

posted by MasaMaru| 2006-04-02 16:00

Re:FW考

FWの特徴はykkさんのおっしゃるとおりだと思います。シュートまで持っていくタイミングのバリエーションをそれぞれ増やして欲しいのと、結果を気にしすぎて、プレーが小さくなっているような場面も見受けられるので、もっとやんちゃでいいと思いますよ。日本FW陣はですけど。フッキは落ち着け!って感じですけど。

posted by なかさん| 2006-04-02 21:16

Re:FW考

技術に自信がないが為に
自分のベストなボールポジションまで
ボールをコントロールしようとして
決定機を逃していることが多いですね

シュートを打てる体勢が限られている・・・
でも 少々無理なボールポジションや体勢でも
打っていかないと技術は上がりませんよね・・

posted by yasu| 2006-04-02 23:16

Re:FW考

 すっかり長い間、放置してしまいました。ごめんなさい。

 ちなつさん、お久しぶりです。
地味にブログのほうも見させていただいていますよ。
「とってもわかりやすく、参考になりました」と言っていただけたことが私にはかなりうれしい部分です。
また、遊びに来てくださいね。

 Masamaruさん、いつもコメントありがとうございます。今回のFWの特性について考える文章は、私個人の私見として書かせていただいたものなのですが、MasamaruさんのFWに対する考え方も聞かせていただいて「なるほど~」と納得する部分が多いです。相川の場合は特にMasamaruさんのご意見が非常にわかりやすく書かれていましたので私としては、また1つゲームの見かた・楽しみ方の引き出しを増やしていただいたと思います。
 また、ぜひコメントおねがいします。

 なかさん、いらっしゃいませ~。
なかさんのコメントの「プレーが小さくなっている」というのはまさに私も感じるところです。
 私はもっとダイナミックなプレーを見たいと感じてしまいます。
 だからチームで一番ダイレクトなシュートが多い(と勝手に思っている)砂川には、枠に当てずに枠に入れてくれ~!と思っています。
 また、コメントお待ちしています。

 yasuさん、こんにちは。
選手の技術云々もありますが、やはり自分のプレーに自信を持っているか?という部分が決定力につながっているんじゃないかと私は思うのです。
 自信があれば迷いも生まれませんし、迷いが泣なれば判断も早くなる。判断が早くなればシュートの動作も速くなる・・・そういうちょっとしたことの積み重ねが決定力に影響しているんじゃないかと思うのです。
 また遊びに来てくださいね~。

posted by ykk| 2006-04-09 06:00

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