2014年02月07日
走れメロスを再計算
コンサ日和さんので、走れメロスは走ってない? という記事を知りました。 その中学生の計算では、北緯38度のシラクサでは夏至の頃は日の出が4時頃で日の入りが19時としていますが、それでは大雑把なので、私が詳しく計算しました。 まず、シチリア島のシラクサの位置は北緯38度ではなく、北緯37度05分になります。 その位置での日中の時間は14時間42分(シラクサ時間で、日の出4:39 日の入り19:21)なので、中学生の計算よりは18分短いだけで、似たようなものです。 メロスの復路は、中学生の試算では、足止めをくらった時間を除いて12時間で39kmを走ったことになるので、平均時速は3.25kmになりますが、私の試算では11.7時間なので、3.33kmになります。ほとんど同じですね。 食事や休憩などでさらに2時間ロスしても、正味9.7時間で、時速4.2kmで、平均したペースであれば全然走らなくて良いことになりますから、中学生の考えは正しいように思います。 足止めの時間の前提が正しければですけど。 メロスが走ったコースは10里(39km)ですが、江戸時代、東海道492kmを12日~15日で歩くのが普通だったそうで、1日あたり33km~41kmになります。 だから早朝から日没まで39kmを歩くのは、なんともないことになるのです。 そもそも設定が甘かったのかも知れませんが、まさか太宰はこんな突っ込みされるとは思わなかったでしょうね。