コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2010年08月21日

確かに、連敗はしなかった。が…。

VS 栃木(第23節)0-0…。

前節の完敗があり、連敗は絶対に許されない1戦。
厚別でのホームゲーム。例年になく"暑い"北海道ではあるが、それでも内地で戦うよりは遙かにマシ。
宮澤が出場停止、古田が不在。前節、途中で交代した石川は出場できない様子。
相変わらずメンバーが揃わないが、そんなことは重要ではない。
どんなメンバーで臨むにせよ、"チームとしてどう戦うのか"が明確で、それを90分間実践できるかどうか…。

以下、覚書。

フォーメーションと配置。

     内村

砂川   岡本   高木

      芳賀 上里        

西嶋 吉弘 藤山 藤田

     高原

率直に…まあ、妥当か…といった感じ。
サブに岩沼の名があり、出場するかどうかには注目しながら観戦。

前半、なんとも表現しにくい感じに。
主導権を握れそうな気配はあったと思う、が、結果として主導権を握れたとは…言えない。
25分くらいまでは、出る守備とブロック形成をする守備のバランスがそれなりによかった。
砂川と高木が、相手のSBにプレスをかけられる状況があり、サイドでの優位がそれなりに保たれた。
それにも関係するが、わりとセカンドボールも拾え、攻撃につなげることもできた(ミスは多かったように思うが)。
が、25分以降は、チームとして"ブロック形成"を重視したからか、相手のSB、特に左SBには攻撃参加を許す形になっていた。
もっとも、栃木がチームとして、コンサのブロックに対して攻めあぐねていた状況はあった。栃木の2トップは、ほぼ機能させなかったと言っていい。

いいとも悪いとも言い難い、そんな中ではあったが、攻撃時にサイドに人数をかけるための工夫は、わかりやすい形で見られたように思う。
芳賀、上里の動き、特に芳賀であるが、ポゼッションによるビルドアップ時に、CBの間に入り(時に両CBよりも下がり)ポジションをとっていた。
3バック状態からのビルドアップをしていたということだが、これにより、両SBは上がりやすいというか、上がらざるを得ない状況になる。
4バックでの遅攻的ビルドアップの場合、2バック状態で行うことが結構見られる。
コンサもそういう方法でやっていたようにも思うが、これだとSBを十分に攻撃参加させることができていなかった。
また、栃木もブロック形成の守備が基本戦術で、ラインも高め。中盤が混雑している状況もあったと思う。
CMF1枚が中盤からDFラインに下がることで、スペースを生む。
両SBが高い位置を取るから、そこを起点に攻めることを意図しやすくなる。
両SBが高い位置を取る分、両SHが流動的に動く必要が生まれる(渋滞を解消するため)。
サイドにボールが動くので、相手の守備ブロックが、横に広がる状況を生み出せる。縦にはコンパクトでも、横に開けば、そこに使えるスペースが生じる。
そんな中で、鍵だったのは、サイドチェンジ。そして、できたスペースを使い、中でボールをつなげた時の展開。
だったのだが、そこでのパスミス(というか精度が低いパス)、判断の遅さ("サッカー脳"はなかなか成長してくれない)などは、結構目に付いたように思う。

後半は、砂川out→近藤inでフォーメーションをいじった。

   内村 近藤

岡本        高木

      芳賀 上里        

西嶋 吉弘 藤山 藤田

     高原

さらに、岡本out→岩沼inで

   内村 近藤

高木        藤田

      芳賀 上里        

岩沼 吉弘 藤山 西嶋

     高原

フォーメーション自体は、これで、栃木とは"ガチ状態"になった(4-4-2同士)。
後半の内容は…
これも、正直、何とも言い難い…。
攻撃面の"面白み"は…個人的には下がったように感じている。
現状で、近藤、内村の2トップによる関係性<内村、岡本の縦の関係と言ってよいかと思う。
SHに上がるのが久しぶりだった藤田には注目してみたものの、攻撃面ではこれといったものを観られなかった。
両SHに与える影響から考えても、"内村、岡本の縦関係"の方がよいといえるのではないか。流動性はあきらかにこちらの方が生み出せている。
内村&近藤の2トップも煮詰めていってほしいと思いながら…
それでも今は、SHを含めた前4人の流動性、コンビネーションを煮詰めることが"先にやるべきこと"のように思う。

とりあえず…連敗はしなかった。
岩沼が戻って来た。
北九州戦で出られず終いになってしまった横野も出場できた。

しかし、この後、四国、九州でのアウェー2試合…ということを考えると、十分な"ポジティブ要素"とは、残念ながら言えない。
忍耐強く、そして我慢強く。
監督にも、選手にも、サポにも、それが必要なのだろう(苦)

posted by はげお |17:54 | "観方"覚書 | コメント(0) | トラックバック(0)

2010年08月15日

①完成度の差、②勘違い!?…で敗戦(=終戦!?)奇しくも今日は終戦記念日。

成果はいまいちなんですが…

"オホーツク圏コンサポリサーチ"

ご協力お願いします!



VS 緑(第22節)2-1…負。

連勝に期待!だったゲーム。
相手は好調の緑。しかも国立…。
"試金石"ゲームだった今節。高木の出場停止で、前節と同じというわけにはいかない中で…
結果が出れば成長を大きく感じられる…そんなゲーム。

前半は生で…が後半、仕事の都合で録画観戦…個人的には最悪な観戦になった(苦…が仕方がない)

以下、覚書。

フォーメーションと配置。

     内村

砂川   岡本   古田

      芳賀 宮澤        

西嶋 石川 藤山 藤田

     高原

前節を大きく変えないことを選択した布陣。
内容的に前節の"良さ"を引き継げられるかが問われる試合になった。

今節については…
コンサが×というより、緑が◎と認めるべきと思う。
チームとしての完成度が緑>コンサだった。
これがすべて。
そして、"勘違い"がゲームを大きく左右した…と個人的には思っている。

前半、立ち上がりはそれほど悪くなかったと観る。
主導権争いの中、先制点をGETしたのは…内村。
内村は、前節、質の良い動きを見せていたので、結果が出れば今後に+と思っていたので、衷心より拍手を。
ただ、その得点自体は、確率の高いものとは言えない。
確率の低いことに挑戦し、結果的に生まれたゴール。
ここで陥った"勘違い"(と個人的には思う)。
先制後、優位に試合を運べればよかったのだが…コンサの攻撃は"確率の低いこと"に終始してしまう。
一方、緑は、先制された後も、"確率の高いこと"に終始する。
最も顕著なのは…観られた方はおわかりと思うが、ビルドアップである。
緑は、ビルドアップの時点では難しいことをしなかった。
一方、コンサはビルドアップの時点で、難しいことを選択し続ける(これが"勘違い")。
結果…
3分後に追いつかれ、ゲームを支配され続けることになる。
緑はシンプルなビルドアップ。
サイドを使ってくる。
それに合わせて(先制したこともあり)、サイドが後手後手になってしまった(苦)
サイドが優位に立てないと、サッカーは難しくなる。
実際、サイドで優位に立てないコンサは、後手後手になり、ブロックを形成することに終始した。
ブロックを組んで緑の攻撃を跳ね返すものの、セカンドボールが拾えない。
いい攻撃につなげられる道理がない。
それでも、前半はよく持ちこたえたと観るべきだろう。
攻→守の切り替えは及第点としても、守→攻の切り替えは"ひどかった"というべき状況だったのだから。

後半開始時点で、フォーメーションをいじった。

   近藤 内村

古田   砂川   藤田

      芳賀 宮澤        

 西嶋  吉弘  藤山 

     高原

3-5-2へ。
これにより、後半の立ち上がりは"悪くなかった"と言える。
システム変更とはいえ、石川のoutについては"何かあったのか?"と思ってしまったが…。
しかし…
コンサがシステムを変えても、緑はやるべきことを"明確に"貫いてきた。
緑は、対応が変わり、多少の"ぎくしゃく感"はあったが、基本的には"やるべきことを貫く"姿勢を変えない。
結果、次第にサイドで優位に立てなくなった。
WB配置になった古田については、正直まだまだ課題がある。
WBはムズカシイポジションである。
流れの中で、砂川と古田が入れ替われれば…と正直思ってしまった(そこは砂川がベテランらしい判断をして欲しかった)。
平本に逆転ゴールを決められたが、あれは3バックの中央に入っていた吉弘を責めることはできない。

今回、コンサがしなければならなかったのは…守備ブロックを形成することではなく、シンプルなことをするのがムズカシイ…そんな守備をすることだった。
いわゆる…"前からのチャレンジ"である。
"夏場戦"ゆえにムズカシイのは百も承知だが、それでも"主導権"を握るためにやらなければならなかったこと。
そんな中、ムズカシイことを選択しながら、先制してしまった。
そこで生まれた"勘違い"が、コンサの攻撃を難しくしたように思う。
もっと確実なポゼッション&ビルドアップをするべきだった…と個人的には思っている。
ビルドアップ時のパスの選択が…シンプルだったのは緑>コンサ。
その差が、試合全体の中で顕著に出たと思う。

前半からサイドを使ってきた緑。
それに対して前に出られれば…
マイボールになった時に、時間はかかっても、SBを押し上げられるような攻撃が意識できれば…
あるいはこれほど一方的なゲームにはならなかったかもしれない(後半の立ち上がりはサイドが高い位置でやれていた)。
"リスクを冒す攻撃"は絶対に必要だが、"リスクを冒す"="確率の低い攻撃をする"ということではない。
今節は"確率の低い"攻撃で"先制"できてしまった。
ここが…結果的にはマイナス要素になってしまったような気がしている。

現状でのチームの完成度(目的を遂行する力)は緑>コンサだった。
この敗戦は…今季を"線"として考えたときの"明確な差"と思う。
なので、チームとしての成長が、現時点では、緑>コンサなのだということが感じられ、個人的にはかなり辛かった。

石崎体制は2年目。川勝体制は1年目…。
サッカーは"個人戦ではない"ということを再認識し、コンサの選手には"チームとして戦う"ということを、強く意識してほしい。
これは"知的"分野である(=これこそ"サッカーが上手い"ということだと個人的には思っている)
石崎サッカーは難しく、2年で結果が得られるようなものではないかもしれない。
チームも若い。
が、プロなのだから"若さ"はいつまでも"言い訳"にはできない。

"連敗しない"ことは、次節に当然求められるハードル。
その"ハードル"は是非越えてもらいたい。

追伸…"やけ酒"飲んで書いたので…後で見直すことにしよう(苦苦苦)多分…ひどい文章になっているはず。
もっと精神修行をしなければ!

posted by はげお |23:57 | "観方"覚書 | コメント(4) | トラックバック(1)

2010年08月07日

ケガの功名?!って感じる自分がいたりする(苦笑)

引き続き…。

"オホーツク圏コンサポリサーチ"

ご協力、宜しくお願いいたします。



VS 北九州(第21節)2-0…ホームで連敗脱出!

連敗脱出が急務な今節。内容よりも結果。
厚別でのホームゲーム、相手は最下位北九州。
連敗脱出は"急務"であり"義務"である…そんな一戦。

DFラインは元に戻るものの、キリノはケガ、近藤は累積で出場できず…。
攻撃陣がどうなるかは注目だが、それを割り引いても勝ち点3を取らなければならない一戦であることに変わりはなかった。

以下、覚書。

フォーメーションと配置。

     内村

高木   岡本   古田

      芳賀 宮澤        

西嶋 石川 藤山 藤田

     高原

前後半通じて、今節、最も感じることができたのは…守備での"チャレンジ復活"。
相手が最下位北九州ということもあり、力関係もあるだろうが、ここが最も大きいポイントと思う。
この間、実況で言われているほど"前からの守備"が機能的だったとは感じられなかった。
"攻守の切り替え"の意識は、変わっていないように思う。
ただ、今までは…
『攻→カバーやブロック形成のための守』という傾向が強かったのに対し、今節は『攻→チャレンジ守備』という切り替えができていた(と思う)。
これは、中断開けの千葉戦で、スコア上"快勝"できたことも影響していたかもしれない。
前半、北九州にエネルギーがあるうちは、押し込まれる場面もあった。
が、基本的に"前から"の姿勢を失わなかったことで、"力関係"が浮き彫りになる形に持ち込むことができた。

連敗脱出には"心底拍手を!"だが、印象としては"ケガの功名"的勝利…という感じ。
キリノ、近藤が不在ということで、内村が本来の位置に戻った。高木もベストポジションへ。
前節の上里のケガがあって、スタートから芳賀&宮澤のボランチ。
宮澤のポジション適正としては、トップ下>ボランチという気がしている。
が、組み合わせのバランスとしては、芳賀&宮澤>芳賀&上里だと現時点では思う。
トップ下に入った岡本は、千葉戦同様の"ゴールを獲る意識"を持ち続けてプレーしていた。
そしてあの先制点をGET。
つまり、ケガの功名①は、配置の最適化。

次に、キリノ、近藤がいないので、"アバウト"なロングボールでは攻撃できない状況にあったこと。
結果、ポゼッションからのビルドアップに、細かいポジション修正が必要な状況にあった。
内村のボールを"呼び出す動き"は及第点。
そして、高木、岡本、古田(芳賀&宮澤、藤田まで含めてもよいか)の動きの質もよかった。
いい意味での流動性があったし、サイドでの優位も保ち続けることができた。
何より感じてしまったのは…
内村のパス能力>キリノ、近藤のパス能力…ということ。
前の方のパス能力が結果的に↑↑↑になったことで、高木の2点目のような、素晴らしいゴールを得ることができた。
内村自身はシュートが枠に飛ばず(苦)、前節と同様な"嫌な空気"も正直あったが、"1トップのFWとしての働き"という点では、評価できると思う。
キリノ、近藤が戻った時に、監督がどういう判断をしてくるかは…"楽しみ(?)"に見守りたい。
これがケガの功名②。

最後は、前半スコアが動かなかったこと。
今期のコンサは前半にスコアが動く(先制してもされても)と、不安定というか"受け身"になってしまう傾向があった(と思う)。
ゲームの環境(気温、湿度)は楽なモノではなかったが、後半は強い雨もあり、これもどちらかと言えばコンサに味方したと思う。

後半早めの時間から、北九州は積極的に交代を行ってきた。
が、得点差もあろうが、後半の北九州には"強いエネルギー"は感じられなかった。
北九州のエネルギーを奪ったのは、今節示すことができた"前から"の姿勢(と思う)。
その分だけ"主導権"を握り続けられた結果とも言えるかもしれない。

今節のサッカーを今後も継続できるだろうか…。
"最下位"が相手だからできた…ということではお話にならない。
"主導権"を握るには、相手に"脅威"を与えなければならない。
相手に"脅威"を与えるには、"リスクを負った攻撃"を効果的に行うか、攻守において"前へ"という推進力を失わない必要があると、個人的には思っている。

上を追うには"連勝"が必要。
"連勝"には"いいサッカー"を継続する必要がある。
が、"できたこと"を"継続する"というのは簡単ではない。
次節はアウェーで緑戦。
まだまだキビシイ"夏場戦"が続くが、連勝に期待したい。

posted by はげお |17:54 | "観方"覚書 | コメント(2) | トラックバック(0)