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息子がサッカーを始めたのでサッカーを観るようになり、1997年のフロンターレ戦でコンサにはまりました。自分自身は全くの素人です。観戦はSB席。ホームゲームの半分はCVSやってます。

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『水の時計』   初野 晴

2007年10月27日

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オスカー・ワイルド作 『幸福の王子』 をモチーフにした作品 

幸福の王子では 王子の像から 宝石や金箔を 貧しく困っている人達へ届けるけど 
この作品では 脳死と安定された女の子から 臓器などを 移植を待っている人へ届ける 
この設定は なかなか面白い 


ところが その脳死状態の女の子は ある条件下で一時的に意識を取り戻すことがあり 
蘇生器に 取り付けられた意思伝達装置から 彼女の言葉が伝わってくる..... 

はたして 脳死を 人間の死とする事に 間違いはないのか? 
人間の死とは どの段階で判断されるべきものなのか?
肉体の死と 精神の死 
なかなか難しいテーマをはらんでいる作品だ



主人公は 違法な臓器移植のために 臓器の運搬係をつとめるのだが 
臓器移植を受ける人達の物語が サブストーリーとして展開される


全体としては 面白く 一気に読み終えた 
リリカルなラストも 悪くない 
読んでみて 損はないと思う



ただ 第22回横溝正史ミステリ大賞受賞作だが ミステリとしては たいしたことない 
ストーリー展開の中でも 説明不足なところと 説明過剰なところが 混在
意思伝達装置を通して出てくる 女の子の言葉遣いにも 設定された年齢との差に 違和感あり 
全体に 納得できないこと 違和感を感じるところが 少なからずある
文章も まだ こなれていないところがあるし 
これからに期待 というところかな




人間の身体の問題を扱った作品としては 久坂部羊著『廃用身』が衝撃的だった
もう何年も前に読んだ作品だが この作品については 改めて.....



post by aozora

23:45

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『走ることについて語るときに 僕の語ること』   村上春樹

2007年10月21日

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お待ちかね 村上春樹の新刊です 

今回は 「走ること」 をテーマにした エッセイです 
著者は エッセイというよりは メモワール (個人史) だと書いていますが 



何ごとによらず、他人に勝とうが負けようが、そんなに気にならない。それよりは、自分自身の設定した基準をクリアできるかできないか ー そちらの方により関心が向く。そういう意味で長距離走は、僕のメンタリティーにぴたりとはまるスポーツだった。 (21ページ) 

僕はもちろんたいしたランナーではない。走り手としてはきわめて平凡な(中略)レベルだ。しかしそれはまったく重要な問題ではない。昨日の自分をわずかにでも乗り越えていくこと、それがより重要なのだ。 (23ページ) 


と書く著者が 自分と 走ること 小説を書くこと との関係について
本音で 語っています 

不健康な小説でも それを書くためには 健康な身体が必要だ 
そのために 著者は 走り始め 
やがて 酷暑のアテネーマラトン間を ニューヨークシティマラソンを 
サロマ湖100キロウルトラマラソンを 村上国際トライアスロン大会を 走ります 

トレーニングを積み重ねるたびに 成長が実感できた 若いころ
しかし 50代も半ばを過ぎると 思うように走れなくなり 嫌でも 「老い」 を感じてしまう 
著者の 「老い」との戦い方 付き合い方の 歴史でもあるな



僕自身について語るなら、僕は小説を書くことについての多くを、道路を毎朝走ることから学んできた。自然に、フィジカルに、そして実務的に。 (113ページ)

結局のところ、僕らにとってもっとも大事なものごとは、ほとんどの場合、目には見えない (しかし心では感じられる) 何かなのだ。そして本当に価値のあるものごとは往々にして、効率の悪い営為を通してしか獲得できないものなのだ。 (231ページ)



誰かと比べて 誰かに勝つことが大事なのではない 
自分をきちんとコントロールし 自分に勝つことが大切なんだ 

こうした考え方 方向性は 著者の小説の底辺に一貫して流れているものですよね 

僕は 様々な誘惑に負け 欲望に流され続ける毎日を送っているけど 
こういった 著者のストイックな姿勢 メンタリティには 共感できます 
だからこそ 村上春樹 の小説が好きなのでしょうけど 



当然ながら 文章も 言い回しも 比喩の使い方も 村上春樹です 
小説ではないけれど やっぱりハルキワールド 
楽しく 気持ちよく 読み終えました 


僕も もう一度 僕も走ろうかな と思います





post by aozora

01:25

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村上春樹の新刊

2007年10月15日

今日 村上春樹の新刊 
「走ることについて語るときに僕の語ること」 を買ってきました 


が


今 京極夏彦の 「狂骨の夢」 を読んでいて あと1日はかかりそうです 
これから 憑き物落しに入りますので ここで中断するわけにはいきません
大好きなハルキですが これを読み終えてから 読もうと思います 


で 


帯の言葉だけ 

「少なくとも最後まで歩かなかった。

 村上春樹が、はじめて自分自身について真正面から綴った 
 9章+2 

 1982年秋、専業作家としての生活を開始したとき、
 彼は心を決めて路上を走り始めた。 
 (中略) 
 村上春樹が書き下ろす、走る小説家としての、
 そして小説を書くランナーとしての、必殺のメモワール。」 


今回は小説ではなく、「走ること」 をテーマにしたエッセイです。

ウ~ン 待ち遠しい 

お楽しみは 明日からだ! 





post by aozora

21:11

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『70パーセントの青空』 『手のひらのトークン』  安西水丸

2007年10月05日

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先日 『青空のルーレット』 をエントリーした時に 
青空つながりの作品を思い出していたら 
久しぶりに なんだか とても 読みたくなり 
本棚から引っ張り出して 一気に読み終えました



1960年代後半 

アメリカ旅行のビザを取得するために アメリカ大使館での面接が必要だった時代 
1ドルが 360円だった時代 
ベトナム戦争が泥沼だった時代 
東京オリンピックで 裸足のアベベが 東洋の魔女が 優勝した時代 
やがて アポロが月へ行き 
ビートルズが 来日し ストーンズが ホンキー・トンク・ウィメンをリリースし 
村上龍はまだ佐世保の高校生で 女の子にもてるために学校をバリケード封鎖していた頃

安保闘争や 学生運動とは 無縁な青春もあった 



『70パーセントの青空』 は 
大学在学中 足が不自由なヤエ子との出会いから始まり 
広告代理店に就職し 文里との出会い ヤエ子の死 などを経て
アメリカ行きを決意するまでの 

『手のひらのトークン』 は 
アメリカにわたって 不法就労を気にしつつ仕事を見つけ 
日本から追いかけてきた 里美と一緒に生活しながら 
ニューヨークで 貧しくも楽しく生きていた頃の 

作者の自伝的な小説です 
90%は実話だと 作者自身が書いています



先の見えない不安 焦燥 迷い 
せつなく ほろ苦い 出会いと 別れ  
傷つけ 傷つけられ それでも生きていくしかない日々
青春の光と影 
そして 喜び 感動



70パーセントの青だとおもった。70パーセントの青空。それは完全な青にはなにかが不足している。今までの自分にそれを重ねた。70パーセントの青空。それはぼく自身だったかもしれない。 (70パーセントの青空) 

里美がコインの入れてない双眼鏡を覗いた。ぼくはポケットからコインを出した。その時、いっしょに金色の光がこぼれた。トークンだった。里美がそれを拾い、自分の手に握った。ぼくたちはかわるがわる双眼鏡を覗いた。時間がきて、双眼鏡のなかは素っ気ない音を残し闇になった。 
「もうコインない?」 
ぼくは言った。里美は微笑みながら右手を開いた。手のひらにはトークンが一枚だけ光っていた。 (手のひらのトークン)  



小説としては 今ひとつ いや ふたつかもしれない
特別な出来事やアクシデントがあるわけでもなく
淡々と過ぎていく日々を 淡々と書いているだけかもしれない 
だけど あの頃の東京の ニューヨークの雰囲気が 
その中で悩み 生きていた青年の吐息が 等身大に 伝わってきます



僕は こういう小説が 好きです 



全て中途半端なままに終えてしまった 自分の青春時代への レクイエム
もう決してかなう事のない夢への 淡い思いなのかもしれない 






 
安西水丸さんは イラストレーターです 
村上春樹さんと一緒に 『ランゲルハンス島の午後』 『村上朝日堂』 等々
たくさんの本を作っているから ご存知の方も多いですよね 

本名は 渡辺 昇 です 
春樹作品の中に頻繁に出てくるワタナベノボルという名前は ここから来ています 
人となりもモデルになっているか どうかまでは 知りません 



post by aozora

18:45

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『探偵ガリレオ』  東野圭吾

2007年10月04日

探偵ガリレオ



ご存知 東野圭吾の 10年位前の作品 
10月15日から 福山雅治と柴咲コウで 月9ドラマ化されるらしく 
近頃 あちこちの書店の店頭に山積みされています 
で 奥さんが買ってきました 




...... 特にコメントする事はありません 
物理学の大学助教授を 探偵役にし 
科学的なトリックの 謎解きをさせるという
いたってオーソドックスな 探偵小説です




文庫版のあとがきは 佐野史郎さんです 
それによると 
東野さんは 佐野さんをイメージして この小説を書いたらしい 
確かに 『特命リサーチ200X』の 佐野さんは 
こういう 理科系のイメージ あるもんね 


今回 読み直して 僕がイメージしたのは 
米村でんじろう先生 

この小説の中に タバコの煙で大きな輪を作る段ボール砲 が出てくるのだけど 
これは でんじろう先生が あちこちの番組でやってたよね 


って 単に 科学つながりなだけか.....



post by aozora

23:11

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『樹の上の草魚』  薄井ゆうじ

2007年10月04日

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両性具有者をモチーフにした お伽噺 です 



両性具有の主人公 
自分が両性具有である と気付いた瞬間からの 苦悩 
自分の中にある2つの性の 身体 と 心 の微妙なバランス 
そして 恋愛
 
後半に それはどうなんだろうと思ってしまったシーンもあるけど 
全体を通して面白く 読みごたえはあります



両性具有者.....
男性器と 女性器を 併せ持つ人は 本当にいるらしい 
ネットで探すと 画像も含めて 多数ヒットする 

この本の中でも 
ヘロマフロディトス ( 乳房と男根を持つ 両性具有のギリシヤ神話の女神 )
アルドハナリィ   ( ヒンドゥー教の半女性神 )
などが紹介されるが 
今の日本で一番有名な両性具有者は あの 貞子 だよね 
『リング』 は そこから始まったんだ 

両性具有者にもいろいろあって 
単にクリトリスが肥大して ペニスのように見える 擬似両性具有者から 
男性器と 女性器があっても どちらかは (どちらも) 不完全な人など さまざま  
両方を完全な形で有している両性具有者は 極めて 稀らしい 
( 貞子は 完全な両性具有者だったはずだ ) 


この小説に出てくる両性具有者は..... 

おっと 危ない これ以上は言えない 言えない 

 


レインボーマーチ札幌 などでも提起される
ゲイ レズ バイセクシュアル など 性的少数者の問題
性同一性障害など 性別にまつわる様々な 難しい問題

男と女 どちらが良いとか 悪いとかいう問題ではないが 

男性から 女性への 進化 

この小説の中では 女性を優位に 置いている 



作家というのは 本当に面白いことを考えるものだ 








この小説も 舞台化され 映画化 されている 
この頃は 面白い と思った小説は 殆ど映画化されているな 
やっぱり 原作が面白くないと 映画化したってねぇ 

原作は面白いのに 映画のほうは... という作品も多いけど.....


post by aozora

22:10

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はじめての文学 ~ 山田詠美

2007年09月29日

はじめての文学シリーズ(文藝春秋社)も 全12巻中 11巻目 
今回は 山田詠美 です 

このシリーズは まだ あまり本を読んだ事のない 中高生に向けて 
作者自身が 自分の作品の中から選んで構成する というものです 


山田詠美というと 「ベッドタイムアイズ」 や 「指の戯れ」 「ひざまづいて足をお舐め」 いった
本当に初期の頃の作品しか読んでおらず 
恋愛やセックスを主題にした 官能的な作品が多い作家 というイメージしかありませんでした 

山田詠美に 中高生向けの作品 なんてあるのだろうか? 



でも そんな事ないんですね 
「僕は勉強ができない」 「放課後の音符」 「風葬の教室」 など 
近年は 少年少女の心の動きを描いた作品も 多いようです

この本の中にも セックスをテーマにした作品は収録されていますが 
離婚した母親と 母親の初恋の相手との 再会を見つめる少女の揺れる心 
人生を諦め 死を見つめる少年の虚ろな目に惹かれていく少女 など
決して軽くないテーマを 彼女なりの価値観 感覚で 巧く表現しています  
今回読んでみて ちょっと見直しました 



彼女に対して 黒人との恋愛やセックス といったイメージしか持っていない 
昨日までの僕のような 本好きな皆さん 
一度 最近の作品を 読んでみてください 

新しい 山田詠美 が現れます  




このシリーズは 白無地に 大きな円を一つ描いてある シンプルなデザインです 
作者によって その円の色が違うのですが 
山田詠美は 紫 でした 
カバーを外すと 紫一色の本体が あらわれます

僕は表紙を外して 裸で本を持ち歩くので
この紫には ちょっとびっくり、、、、 
構わずに 持ち歩きましたけど





話はちょっと違うのだけど 
川上弘美の「センセイの鞄」の中で 
「買った本の帯を取るよりも取らずに置いておきたい」 のが 「まっとう」
と 評価するような一文があったのだが  そうかなぁ、、、、 

僕は 「買ったらすぐに帯は捨ててしまう派」 で 
本を読むときは 「カバーも外して持ち歩く派」 です 
カバーが汚れるのを 気にしないで済むし
何より 軽くて煩わしくないのが良い


post by aozora

18:27

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『春話二十六夜 岐かれ路/月待ちの恋』  坂東眞砂子

2007年09月29日

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週間新潮に連載された短編の文庫化 
『岐かれ路』 に第一夜から第十三夜
『月待ちの恋』に第十四夜から第二十六夜が 収録されています 


春画(大胆な性描写をした江戸時代の浮世絵)をモチーフに 
官能的 エロティックな物語が 展開されます

各夜の最初に モチーフとなる春画が掲載されているので 
通勤の地下鉄の中などで読むには 若干抵抗がありますが 
直接的な性の話だけでなく 男と女のかけひき 心のアヤ などが綴られ 
なかなか面白いです 


現代は性が巷にあふれている反面 恋愛は精神的なものとして語られ 
恋愛と性愛は別物だ とでも言わんばかりですが 
江戸時代には 性は もっと ずっと オープンで
男も女も あっけらかんと性愛を楽しんでいたようですね 

赤松啓介著 『夜這いの民俗学』 に書かれているほど 
夜這いやセックスが オープンだったのかどうかは 分かりませんが 
少なくとも 結婚するまでは純潔で、、、 などという事はなかったようです 


この 『春話二十六夜』 でも 
夫の留守に 間男とあっけらかんと性を楽しむ話や 
好きな男とのセックスで 快楽に貪欲だったために起きた悲劇 
心が通い合っていなければ 身体の繋がりだけでは満足出来ないという話 
時代がら 身分の違いから起きるドラマ など
さまざまな男と女の話が語られます



坂東眞砂子といえば 「死国」「狗神」 など ホラー小説の印象が強いですが 
近年は 男と女の性をテーマにした作品が 多いですね 



男と女 ~ いつの時代でも どこの世界でも 永遠に語られるテーマ



男と女の間には 深くて暗い河がある 

50歳目前になっても未熟な僕にとって
女性は 永遠の憧れであり 永遠の謎です
 



post by aozora

17:01

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『くじらの降る森』  薄井ゆうじ

2007年09月29日

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忙しい時ほど本を読みたくなるのは 何故? 現実逃避?
学生の頃は 試験の前になると 本が読みたくなったなぁ 
今はバスや地下鉄 お風呂の中で読むことが多いかな、、、 




10年くらい前に 一度読んだ事があり かなりインパクトがあった本 

細部は忘れていたが
異常なまでに潔癖症な女性が
ゴミとして捨てられたコンドームに残っていた精液で処女懐妊し 
子供を産む というストーリーは ずっと記憶に残っていた 

出生届を出さなかったため 名前も戸籍もない18歳の青年が
都会に出て 「マサル」 という名前を付けられた時から始まる 悲劇 
多くの人の思惑や 利害関係に振り回され 
使い捨ての 大量消費社会の中で 消耗していく青年 

詳しい話は 省略、、、、 



今回 改めて読んで感じたのは 「名前」 の重さ

陰陽師 安倍晴明の どれかの本の中で 
「名も呪のひとつだ 
 呪とは ようするに ものを縛ることよ」 
というようなセリフがあったが 

名前を持たずに育った青年が 
名前を持ったことで世の中に縛られ 自由を失っていく 
或は 世の中と関わるために 名前を持たされる
というストーリーとダブった 



名前を持つという事は 特別な存在になること 
犬や猫も人間も 名前が無ければ ただの犬 猫 人間 ワンノブゼムでしかないが 
名前を付けると 自分にとっては特別な存在 オンリーワンになる 

ただ 名前が無くても 特別な存在にはなれるし 
戸籍が無くたって 充分生きていける (世界には戸籍の無い国も多い)



文庫版の装丁は 安西水丸さん 

だからというわけではないが 
この小説からは 村上春樹と同じような 匂い を感じた 



くじらのTシャツ が欲しくなった




post by aozora

15:27

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『センセイの鞄』  川上弘美

2007年09月23日

ブラコンさんが 「川上弘美なら 『センセイの鞄』 を読みたい」と書いていたので 
早速 読みました 



37歳の独身女性と 70歳前後の元高校教師の 淡い恋物語だけど 
大人の恋愛小説ではありません 
中年男性にとっての 夢物語 ファンタジーかな 

逃げたセンセイの奥さんの影がちらついたり 
バツイチの元同級生からの誘いなど が絡んで 話が展開されるのだが  
全体に ふんわりふわふわ(?) とした会話 が続き
現実感は無いなぁ、、、、  



ツキコさんは ファザコンでしょうか?




「干潟」 は夢なのかな? 
センセイは 「中間みたいな場所」 「境、といいましょうか」 と説明しているが 
ある種 異次元の世界なのだろうか? 
「いるかホテル」の中にある 真っ暗なフロアのような、、、、

この小説の中には 「もののけ」 は出てこないが
川上弘美は このような世界が好きなのですね 

....僕も 好きです.... 




小泉今日子&柄本明 だけでなく 
坂井真紀&沢田研二 でも 映像化されているらしいが 
どちらも 観ていない 



僕は 「センセイ」 と 「チップス先生」 がダブった 
 
生真面目で頑固 不器用だが その裏にある深い愛情 
博識だが それをひけらかす事なく いつも飄々
常に折り目正しく 優しい先生 

チップス先生と 奥さんの年齢差はどれくらいだったかな? 
浮いた噂など全く無かった堅物教師が 若くて素敵な奥さんを連れてきたという事で 
同僚からさんざん冷やかされるというシーンがあったように記憶するので 
結構 歳の離れた夫婦という設定だったような気がするのだが、、、 
   


結局 男だって いくつになっても恋愛はしたい ということ 

違うかな?



因みに はじめての文学にも収録されている「パレード」は 
「センセイの鞄」 の 番外編です


post by aozora

22:38

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