スポンサーリンク

2012年06月18日

復興道半ば

今回の仙台遠征。フェリーが仙台港入港する直前の数時間。フェリーは凪の太平洋、岩手県と宮城県の沖合を何事もなく航行していました。とてもあの日、この同じ海で巨大津波が発生したなどと想像できないほどの凪の海で、僕には何もできないけれど、甲板に出て手を合わせました。

仙台港に着いて、スタジアムに向かうタクシー、そして、JR仙台駅から仙台港に戻るタクシー。どちらも、仙台港から一番近い所に会社があると思われるタクシー会社を利用したのですが、運転手さんによると、

『会社のタクシーが40台流されて、ようやく、営業再開にこぎつけた。』

『港近くの夢メッセみやぎに停めていた車は全て流された。』

『キリンビール仙台工場の従業員は、建物の最上階に非難して難を逃れた。』

そして、更地にしか見えない場所はもともと公園だった場所であったり、中央分離帯の街路灯は根元から曲がったままだったり。スタジアムの周辺でも、隣を走るダンプカーの壁面にも、『東日本大震災』の文字。タクシーの運転手さん達も、地下鉄でご一緒になった地元のご家族も、みんな笑顔で話をされるだけに、情けない話ですがかける言葉が見つかりませんでした。そして、ただただ、震災は終わっていないし、復興はまだまだ進んでいない、むしろこれからなんだということを感じて帰ってきました。

20120618-00.jpg
【写真】仙台港フェリーターミナルにて


posted by kabao |19:53 | My life my family | コメント(2) | トラックバック(0)