2010年06月30日
やがて悲しきW杯熱
日本全国「感動をありがとう」の嵐である。 多くの人がサッカーに注目し、みんなが日本代表を応援したのはうれしい。 でも、この熱もすぐに冷めてしまうんだろうなと思ってしまう。 年末の「今年の10大ニュース」で見て 「あ、W杯って今年だったっけ~」ってことになるんだろうな。 みなさ~ん、冬の五輪が今年だったこと覚えてますか~? 五輪などで好成績を出した競技が脚光を浴びることがあるが、 一時的に盛り上がり注目されても競技人口が飛躍的に増えることはあまりない。 それがマイナーな競技であればあるほど、その熱はすぐに冷めてしまいがちだ。 今回のW杯開幕後、いろいろな人とサッカーの話になる。 最近は「暑いですね」のあとに「W杯見てます?」というくらい挨拶のようになっている。 「え?この人がサッカーを?」という人とも楽しく話しながら、 みんながずっとサッカーファンであり続けてほしいなという思いを強くした。 そんななかで 「W杯って、今までもこんなに生中継してたっけ?」 と言っている人がいて、改めてテレビの力を感じた次第である。 時差のタイミングがよかったこともあるが、 家に帰ってテレビをつけたらサッカーやってるということもあり、 多くの人が日本だけでなく世界各国の試合を目にしたはずだ。 ひと昔前、多くのお茶の間ではこの時期プロ野球(っていうか巨人戦)が流れていたのではないか。 少なくともわたしの実家ではそうだった。 別に野球好きでも巨人好きでもなかったし、熱心に見てなんかいなかったが、 知らず知らずのうちに野球のルールは覚えたし、 巨人の選手は顔と名前が一致していたし、対戦相手も記憶に蓄積された。 開幕当初はJリーグの試合が結構テレビ中継されていたから、 それほどサッカーに興味がない人でもラモスとかキングとかを知っていた。 放映権とかスカパーの絡みもあり、 今は「テレビをつけたらサッカー」という環境になく、 サッカー中継は一部の人がお金を払って見るものになってしまっている。 残念ながら、 今回のW杯でサッカーに関心を示してくれた人の熱を冷まさないための下地が 今のJリーグにはないと思う。 せっかく「ニッポン最高ーっ!」「サッカーおもしろい!」という熱気が高まっているのに、 その人たちをスタジアムに誘導するシステムが何もない。 代表グッズが売れたらそれでよしってことじゃないだろうに。 W杯が終わってJリーグが再開されるまで約3週間ある。 今の興奮をJリーグにつなげてくれる人が少しでも増えることを願うばかりである。 及ばずながら、わたしも営業しようと思っているが(及ぶかどうか自信ないけど)。
posted by rocket2号 |17:32 | 酔いドーレ日記 |