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2009年12月01日

スパイクを脱いだ元気くん

先発が少なく得点数も少なかったとはいえ、
出場機会は決して少なくなかった元気くん。
ホーム最終戦にもきっちり途中出場していた。
そんな彼への戦力外通告は意外なようでもあり、納得できるようでもあり。
前線からの献身的な守備だけでは生き残れないという現実。
だって彼は得点を求められるFWだから。



毎試合毎試合、胃が痛む思いで勝ち点を積み上げた2007年。
あの年の戦い方に関してはいまだに賛否両論(え?否のみ?)あるが、
あ゛~、追いつかれる~~~っ!というとき、わたしは何度
「元気っ!走れぇ、追っかけろ!引っかき回せーっ!頼むから走ってくれ!」
と叫んだことだろう。
そして、元気くんはその期待に応えてくれた。




彼が入団したときは、その厳つい顔に文字通り面食らったものである。
街ですれ違ったら目を合わせたくないタイプだと思った。
でも、その素顔が徐々に明らかになり、
ブログを始めると人気はうなぎのぼり。←それは言い過ぎ。



その外見からは想像がつかなかったが、
実は繊細で照れ屋、人一倍まわりに気を使う選手だった。
喋りはあまりうまくなくて、
テレビやラジオではもどかしさも感じだけど、
若手が「元気さん」「元気さん」と呼ぶ姿には
慕われている感が表れていた。



ホーム最終戦でのサンクスウオークでは
ちょろちょろとピッチを走り回る子どもたちを気にかけている風で、
選手の列からははずれがちだった。
そして、胴上げされる直前、
素早くスパイクを脱いで輪の中に入って行った。
元気くんは最後まで気配りの人だった。



そのヘアスタイルと背格好から、
練習中、わたしは元気くんと曽田を見間違えることがよくあり、
並んだ後ろ姿は双子のようだった。
奇しくもホーム最終戦で途中出場した2人。
最後に曽田のCBを見たいと思っていたが、
元気くんとの最初で最後のツインタワー(厳密には違うけど)は
この先ずっとわたしの記憶に残ると思う。



いつもいつも、すっとこどっこい呼ばわりしてごめん。
でも、そんな元気くんを、
実はとても頼りにしていたんだと今になってわかった。
ありがとう。
愛すべきすっとこどっこい。
よそのチームに行って、その称号を返上したら許さないよ。


最終戦では元気ゴール元気決めろ中山。

posted by rocket2号 |17:57 | ご近所のJリーガーたち |