2009年11月18日
曽田引退表明後の宮の沢で
かつてコンサドーレに在籍した選手(すでに引退している人も含めて)の話題になったとき、 「その人と一緒にやってるのは曽田くらいだね~」 というのがここ数年の定型句だった。 わたしがコンサドーレに関心を持つようになったときから曽田はいて、 だから、わたしが知っている選手はみんな曽田と接触しているはずだ。 9年間は長いようで短い。 昨日泣きそうと書いたが、実は涙は流れなかった。 あの時点では「引退」という事実しかわからず、 「なんで?なんで引退?」と 答えようのない質問を延々とrocket1号に繰り返していたのだった。 今朝になって新聞やラジオで理由を知って初めて泣けた。 本人がいちばん辛かったんだろうなと思った。 今までで印象に残っていることとして曽田は2007年の昇格をあげていた。 試合のあとのサンクスウオークでは笑顔だった。 「曽田が笑ってるよー!」 めったに感情を表さない曽田のうれしそうな顔を今でも覚えている。 そして、インタビューでは 「プロになってからいいことがひとつもなかった」 と語っていた。 だから、これからいいこといっぱいあるって!と思っていた。 それなのに、結局はいいことがないままだった。 今日、練習場の前を通ったら、もう練習は終わっていて、 帰宅する若手選手が数人、記者陣に呼び止められていた。 曽田の引退を受けて一言とか求められてるんだろうなと思った。 彼らは数日前に知っていたというが、そのとき何を思ったのだろう。 セットプレーでゴールを決めて小さくガッツポーズをする曽田。 両手を広げてDFラインを上げる指示を出す曽田。 スライディングタックルをしてすぐ立ち上がる曽田。 頭を突き上げるようにしてヘディングする曽田。 GKのユニホームを着てグローブをした曽田。 曽田コールに応えて遠慮がちに両手を上げる曽田。 全部全部覚えている、絶対忘れない。 今いる選手たちにも覚えておいてほしいと思う。 「後悔はしていないが未練はある」 ということばが切ないけれど。
posted by rocket2号 |17:30 | ご近所のJリーガーたち |