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2015年04月03日

効率の良い飛行機の搭乗順は?

飛行機の搭乗順は(優先搭乗やプレミアムクラスなどを除いて)、かつてはランダムでしたが、最近は、後方シートが先で、前方座席が後からという航空会社が増えましたよね。
また、スカイマークは「窓側」「中央」「通路側」の順に3段階にしていますよね。

ディスカバリーチャンネルの人気番組、「怪しい伝説」で、その効果を検証したのですが、とても興味深かったです。

実は後方・前方の順だと、ランダムよりもかえって時間がかかることが、約170名の協力者による実物大機内モデルでの実験によって判明しました。
ランダムだと全員の搭乗に17分15秒かかるところ、後方・前方順だと24分29秒もかかったのです。
どちらもそんなにかかるのか疑問に思うかも知れませんが、実験では流れに逆行してトイレに行く人や、席をわざと間違える人の設定などもありました。

さらに、スカイマーク方式(「窓側」「中央」「通路側」の順で、Window・Middle・Aisleの頭文字からWILMAと呼びます)だともっと早くて14分55秒です。

また、時間だけでなく、満足度を評価するために、協力者に「不満」「普通」「満足」のどれかを選択してもらい、不満が-1点、普通が0点、満足が1点でスコアを出したら、圧倒的にWILMAがよかったです。

以下、表にします。

             TIME     SATISFACTION SCORE
BACK TO FRONT   24分29秒    19

RANDOM       17分15秒    12

WILMA         14分55秒   102

意外にも満足度はランダムだと後方・前方順よりも少し悪いのですね。ランダムだと全員の搭乗は早くても、立っている時間が長くなってしまってイライラしがちなのかも知れませんね。

なお、実はWILMAよりももっと早い搭乗方法があります。
自由席なんです。
             TIME     SATISFACTION SCORE
BACK TO FRONT   24分29秒    19

RANDOM       17分15秒    12

WILMA         14分55秒   102

RANDOM NO SEATS 14分07秒   -5

でも、満足度は非常に低いです。いくら早くても秩序が必要なようです。
やはりWILMAが一番良いようです。
JALやANA、ADOなどはスカイマークを見習ってWILMAを採用してほしいですね。
(LCCは乗ったことがないのでわかりません)

また、こちらでは物理学者が同様の実験をやって、同じ結論を出しています。

posted by かもめ |09:51 | 鉄道(船舶・航空機等) | コメント(0) |