2018年09月20日
九州の醤油
九州の醤油は甘く、特に鹿児島や宮崎は非常に甘い(塩分が少ないという甘さではなく、添加された甘味料の甘さ)というのは良く知っていますが、福岡など、九州北部はどれくらい甘いのか、よくわかってなかったので、調べてみました。 結論から言うこと、普通の醤油もあるものの、鹿児島や宮崎と同じような激甘な製品が多く出回っているようで、びっくりしました。 福岡の甘い醤油・人気メーカー11選の中から、薄口醤油などの特殊なのを除いた9種のうち、原材料が判明した8種を見てみました。なお、塩とカラメルは省略しています。 マルヱ丸大豆 (福岡県みやま市) 大豆・小麦・アルコール 吉野杉樽天然醸造フンドーキン (大分県別府市) 大豆・小麦 ジョーキョウ本醸造うまくち (福岡市) 脱脂加工大豆・小麦・ブドウ糖・アミノ酸・アルコール ヤマタカこいくち (福岡市) 脱脂加工大豆・大豆・小麦・ブドウ糖・アミノ酸・甘草・ステビア ニビシ特級うまくち (福岡県古賀市) 脱脂加工大豆・小麦・ブドウ糖・アミノ酸・アルコール・みりん・甘草・ステビア ヤマニ吟上あまくち (北九州市) 脱脂加工大豆・小麦・ブドウ糖・アミノ酸・甘草・ステビア・サッカリン・パラベン・ビタミンB1・発酵調味料 ゑびす甘口吟上 (福岡県筑紫野市) 脱脂加工大豆・小麦・ブドウ糖・アミノ酸・甘草・ステビア・サッカリン・パラベン・ビタミンB1・キサンタンガム ヤマエ久野濃口醤油上級あまくちむらさき (宮崎県都城市) 脱脂加工大豆・小麦・ブドウ糖・アミノ酸・甘草・ステビア・サッカリン・パラベン・ビタミンB1 というわけで、8つのうち、正統なのは2つしかありません。 残り6つは何らかの甘味料とアミノ酸が添加されているし、しかも、そのうち3つはサッカリンとパラベンまで入っているんですよ。 この現状を嘆く九州人はいないのか、不思議に思ってます。
posted by かもめ |10:48 | 料理の神髄 | コメント(2) |
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この記事に対するコメント一覧
Re:九州の醤油
「慣れ」というのは、こわいものですね。
小さい頃から食べ慣れているものですから、なんの疑問も持っていませんでした。
よく分かりました。知ってみるとやはり、気になります。
ちなみに我が家では、今は「キッコーマン」を使っています。
posted by クラシック| 2018-09-20 18:17
Re:九州の醤油
クラシックさん、コメントありがとうございます。
宮崎にいながらキッコーマンをお使いとは素晴らしいです。
甘い醤油があっても良いんですけど、アミノ酸やサッカリンなんか入れるのが当たり前なんて、どうかしていると思うのです。
九州の人から、余計なお世話と思われる懸念はありますが、次世代に安全・安心なものを伝えていきたいと思いますので、来年2月に鹿児島へ行く予定がありますが、再度、あちらの人に啓発しようと思っています。
posted by かもめ| 2018-09-20 19:17