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2014年04月25日

九州出張記・その5

鹿屋の資料館は、海上自衛隊の施設なので、特攻隊以外にもいろいろな展示物があります。
飛行艇。
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対潜哨戒機。
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魚雷。
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鹿児島湾から引き揚げたゼロ戦。
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風立ちぬの影響で入館者が増えたとか。
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蒼龍。ミッドウェー海戦で沈んだ空母かな。
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手前の小さな船は、日本海軍初の空母で、世界初と書いてありました。 世界初の空母が日本のとは驚いたのですが、帰って調べたら<起工時から空母として設計されて完成したのは世界初>ということでした。その5年前には巡洋艦改造でイギリスが本格的空母を運用開始していました。 それでも世界初だと自慢したいのでしょうね。 この施設、私は知覧特攻平和会館のように、特攻隊に関する展示が中心だと勘違いしていました。 知覧のは民間の施設ですが、鹿屋は自衛隊の施設なので、当然といえば当然なのでしょうけど、鹿屋は戦争の悲惨さを伝える施設ではありませんでした。もちろん、特攻隊員の遺書があるなど、多少はあるのですけど、全体としては軍事力を誇示する施設のように感じました。 入館して最初に3分間の施設概要のビデオを見たのですが、「今なお国の守りを担う鹿屋基地(正確な文言ではありませんが、こういう趣旨)」のナレーションを聞いて、とてもがっかりしました。 900人近い隊員を出撃させた最大の特攻基地跡において、軍事力の宣伝を聞かされてがっかりしました。 誤解がないよう書いておきますが、自衛隊は不要とか、憲法九条に違反しているなどと言うつもりはありません。 ただ、私は過去の過ちを繰り返さないよう、後世に戦争の悲惨さを伝えていくため、特攻のことを学ぼうと思って鹿屋に行ったのに、軍備の必要性を聞かされたので非常に不愉快になったのです。 同じように思った人がいないかググってみたら、逆にチャンネル桜という右翼のブログがヒットし、鹿屋は良いけど知覧は「特攻はかわいそうだ」みたいな感想が多くて困るなどという書き込みがありました。 もう鹿屋基地に行く気はありませんが、そういうことなら知覧には行ってみたいですね。 ちなみに、普天間の米軍の空中給油部隊は鹿屋に移転するそうです。 鹿屋を出て、垂水から鴨池までフェリーに乗ろうとしたら、満車で乗れませんでした。 私が乗った車は出航間際に着いた最後の1台だったのですが、その1台だけが乗れないという不運。 で、次の便まで時間があるので、15分おきに出航している桜島港まで移動しましたが、途中、桜島では噴火時用のシェルターがあります。(左の方にあり、半分切れてますが)
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このあたりはちょうど100年前に大噴火して、溶岩が流れた場所ですが、100年たつと樹木がかなり伸びてきているのですね。 33年前に来たときは、こんなに伸びてなく、溶岩がごろごろしていたように記憶しています。 桜島には幼少のころ、ここに住んでいた林芙美子文学碑があるのですが、時間がないのでスルーしました。 桜島港から鹿児島港までは15分の船旅です。桜島を後にします。
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あっという間に鹿児島港です。
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船尾です。なんで船尾に操舵室が?と思いますか?
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船首にも操舵室があります。 この船は前後対称にできていて、両方向に航行できるのです。 出航時、あるいは到着時に方向転換しないで済むのです。 しかも車両のゲートは前後にあるので、岸壁に横付けせず、まっすぐ進入して船首をそのまま岸壁に着ければいいのですから、とてもスピーディーです。 33年前に観光バスでこの船に乗って気づいて驚きました。 ちなみに、乗船名簿を提出しないのにも驚きました。 鹿児島市内へ入りました。
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上野公園と違ってツンはいないのですね。 14時から16時の講演を済ませ、夕食会まで少し時間があったので、西郷さんが最後に立て籠もったという洞窟を見ました。中には入れません。
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こんなバスが走っていました。西郷さんと篤姫かな。
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さて、晩御飯はどんなご馳走が待っているのか、次回紹介します。


posted by かもめ |12:12 | 鉄道(船舶・航空機等) | コメント(2) |

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この記事に対するコメント一覧
Re:九州出張記・その5

かもめ殿
 
>そういうことなら知覧には行ってみたいですね。
 
かなり昔ですが両方共行きました。鹿屋の資料館あくまでも自衛隊の広報が
目的ですので独特の「うさん臭さ」があるのは否めないでしょう。なにしろ国家
予算運営されていますので・・・。
  
知覧は元々地元の住民や篤志家の寄付で作られました。展示には特攻は異常な
出来事で、こんな事は二度と起こしてはならないと言う反省と恒久平和への願いが
根底に貫いています。少し仏教色が強く感じられたり、お涙頂戴な所もありますが
見る価値は鹿屋より知覧です。
 
なぜなら双方共に鹿児島湾から引き揚げた零式艦上戦闘機が展示していますが
鹿屋は日本が誇る兵器として完全にレストアされて綺麗ですが、知覧のは防錆の
処理をしただけで撃墜されたままの無残な姿を晒しているからです。
 
感動する位にみじめ悲惨なゼロ戦です。ゼロ戦は1万機と少し造られましたが
1万人が死んだと同じだと言う事を強く感じさせてくれます。

posted by 大阪帰りの道産子| 2014-04-25 23:16

Re:九州出張記・その5

オオドサ殿。
なるほど、その違いは大きいですね。
いつか知覧に行きたいですね。

posted by かもめ| 2014-04-26 06:42

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