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2006年01月30日

情報媒体

 北海道に初めてプロスポーツチームの誕生というニュースが流れて10年の月日が流れた。
 赤と黒のシンボルカラーをまとったそのチームはJ1昇格とJ2降格を味わい、今なおJ2という戦場で炭火のように情熱を絶やさずにいる。

 この10年の間に、札幌ドームが完成した。
この競技場は日本で唯一のサッカーのドームスタジアムだ。ドームの外に芝が動くという発想は他県には不要かもしれないが、北海道には救世主とも言うべきアイディアだ。選手はもちろん観客・サポーターも10月~11月の寒風に凍えることなく試合を堪能することができる。
 こんな画期的なスタジアムであるにも関わらず
「客席とピッチとの距離が遠い」とか
「収容人員が4万人というのはは国立より入らない」という
マイナスイメージが先行するためなのか、どうもメジャーな報道には取り上げられない。

 そして、それはコンサドーレも同じだ。

 このことは、北海道という土地が「マイナー」ということだろうか。
チームがJ1にいた頃、Jリーグの情報番組ではコンサドーレの取り上げられかたというのは、明らかに他球団よりも1段下にいた。関東・関西のチームに比べるとそれはさらに格段に落ちた。
 私たちサポーターは多くの情報源をTV・雑誌・新聞・インターネットなどから取り入れるわけだが、私はそこで何度悔しい思いをしたかわからない。

 例えばチームがスカッと快勝した日、その夜の情報番組では負けたチームの有名選手が○日ぶりに怪我から復帰したという特集を組んでいたりする。コンサドーレは「その他の会場の結果です」とひとくくりにされて終わってしまうことも多い。(そういう意味ではNHK・BS1の速報Jリーグは公平であった)
 民放はスポンサーや視聴率に配慮した番組作りが命題となっている以上、札幌は取り上げるに値しないチームであるようにも感じた。

 しかし、今。コンサドーレにはこのブログができた。

 中央のマスメディアに頼らなくても、自チームの情報を社長や社員、選手寮や選手本人をはじめ、スポンサーの方々やサポーターが中心となって自分たちで1つの情報媒体を作り上げた。

 他に頼れないのなら自分達で作ろう!

 しまふく寮や選手ブログ、社長日記や水沢さんをはじめとする社員の方々のブログ、コンサドールズのブロクなどは私たちが身近にチームを感じることができるようになった。
 なにより日本各地にちらばる多くのサポーターがたくさんの情報を伝えてくれる。その中には百鬼夜行さんなどの名うてのコラムニストも産まれている。これは非常に嬉しい。

 様々なかたちでこのブログが活性化されることを願ってやまない。

 間もなくシーズンが開幕する。もっともっと賑やかなブログを見て、そして私も文才のない自分の文章を恥じながらも、こうやって参加し続けていきたい。


posted by ykk-i |18:33 | 私的コラム | コメント(2) | トラックバック(0)

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この記事に対するコメント一覧
Re:情報媒体

文才がないとは思えませんが…。

それはさておき、今まで“公正”を名乗りつつ実はそうではなかった大手メディアに対し、依怙贔屓することが半ば存在意義のような(笑)サポーターズブログでバランスを取ろうという発想が面白いですね。

日本のメディアのスポーツ分野における不公正さは、やはり野球によるところが大きいと思いますよ。別に野球という競技がどうこうではなく、“プロ野球”という組織の在り方がね…。最近は“芸能”との結合の方が酷いような気もしますが。

posted by MasaMaru| 2006-01-31 09:11

Re:情報媒体

 MasaMaru さん、コメントありがとうございます。

「情報」は、いまやお金で買う時代。
お金にならない情報に「公平さ」という物自体が確かになくなっています。

 プロ野球の人気球団の後ろには、ほとんどの場合大手新聞社や大手放送局がついていて、球団広報に大きな役割をもたらしています。
 昨年優勝した「千葉ロッテ」は、そういう意味では大手メディアの確たる後ろ盾がなく、地域密着のいわばJリーグのような存在でしたから、あれほど○○年ぶりの日本一だったにもかかわらず「TVなどのマスコミの取り上げられ方が非常に少ないナァ」と感じていました。(これには野球自体の人気の凋落というものもあったと思いますが)

 ちなみにロッテが日本一になった昨年、韓国や中国、台湾のその年のチャンピオンチームと争ったアジアNO.1チャンピオンを決める大会もイマイチ盛り上がらなかったと思います。
 一番笑ってしまったのが、あるTV局の言い回しでその大会中、日本一チームのロッテには「日本代表」という呼び方をし、他国のチームには「韓国(台湾・中国)チャンピオンチーム」と言うのに、絶対ロッテには「日本のチャンピオンチーム」という呼び方をしなかったことです。

 「露骨だなぁ~」と感じました。

 ちなみに、文章が支離滅裂だったりする私は、自分に才能というものを感じることが出来ずにいます、

posted by ykk| 2006-02-01 01:34

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