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2019年05月18日

問題は審判だけなのかな?

令和初のゴールに関わる誤審が起きた。
https://youtu.be/4QJqLZZYDrI
多くは語らなくとも世界中に発信された周知の問題だ。

この問題、審判の技量という面はありますが、それで終われない問題ではないかと思います。

現代サッカーは物凄いスピードで進化を遂げていて、今は攻守の切り替えや高速カウンターの応酬など、選手は止まれても審判はプレーが切れるまで止まれない状況です。
つまり、審判は高い集中力を持続させながら、場合によってはサイドバックの選手よりも多くの全力ランニングを休みなく強いられている事になります。

想像してください。
あなたがピッチ上で、全力で走る快速FWのプレーを見たあと、カウンターで逆のゴールに走るFWを追いかけゴール前へ。
そのボールをキーパーがキャッチ。休む間も無く素早く前線へカウンター。
また、逆のゴールへ全力疾走。
これを90分継続って、死んでしまいます。

審判の体力の消耗は半端ではありません。
しかも、正確なジャッジを完璧に行って普通という高いハードルで何千、何万人の前で自分の瞬間的な判断でゲームを壊しかねない。
精神的なプレッシャーも相当なものだと思います。
私ならこの職業、能力的に無理です。

特に私が今回一番違和感を感じたのは、誤審の後、視聴者はDAZNやテレビのリプレイ動画で全員が明らかな誤審を認識できるのに、審判だけが間違えたジャッジを覆す手段を持っておらず、まるで審判のワガママで試合が裁かれる印象を持ってしまうことです。
DAZNの実況でも、湘南の選手、スタッフに猛抗議を受ける審判団を横目に、VTRを見ながら「誤審」と言ってしまっていましたから。

審判も明らかな誤審の場合はそれを認めて判定を覆す、例えば第四の審判が動画を確認するなど、審判もリプレイ動画で確認できる術を持たない限り、このおかしな状態は変わらないと思います。
スタジアムでDAZNの画面を審判団のiPadなどで確認出来るようにしてほしい。
VAR導入の議論も必要かも知れませんが、現在のルールにも問題がないでしょうか?

話はちょっと変わりますが、リーグ戦は四人審判制ですがルヴァンカップは一部六人制だった事をご存知ですか?
http://j-ron.jp/jron201610161.php
六人なら完璧という訳にはいきませんが、現代の高速サッカーをジャッジする審判の負担軽減には繋がりそうです。
でも、これも上手くいかない。
なぜなら審判の人手不足だからです。
1試合に六人も取られたら、審判をやり繰り出来ないのです。
なら、審判を増やせばいい!
と、単純にもいかないと思います。
冒頭に書いた過酷な体力、精神的負担がかかる審判です。
加えて報酬の低さです。

第20条参照
https://www.jleague.jp/docs/aboutj/regulation/2019/16.pdf

この条件で引き受けてくれる人がいるんでしょうか?
私ならやりたくないです。
華やかなJリーグで一番ブラックなのは審判ではないかと思っています。



今回の一件は、私は審判だけが責められる問題ではない気がしています。

posted by ykk-i |13:13 | 思いつきコラム | コメント(0) | トラックバック(0)

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