2007年10月04日
電気ポット
9月30日 18:14分。
携帯が鳴った。ダイゴくんからだ。
「いま、成田空港です。これからブラジルに発ちます。」
ひとまわり大きくなって帰って来るのを楽しみにしているよ。
2ヶ月半くらいのブラジル留学。
サッカーの技術を吸収しにいったわけだけれども・・。
どこをどんな風に吸収して・・・なんて事は、私にわかるはずもないので・・・。
ブラジル留学が決まってからと言うもの、しゅんぴーがヒマそうに食堂でアイスココアを箸の1本でグルグルかき回しながらボーっとココア溶け待ちしている時は、絶好のチャンス。
さ、しゅんピー。よく言うことを聞くのよ。
この、ポット持ってきなさいね!
みて、この湯沸しポットは、取っ手がついていてハンドバック代わりになるのよ。
この中にパスポートをいれてごらんなさい。誰もこの中に、パスポートが入っているとは思わないでしょう?!
これは、ブラジル ヴィトーリアの寮対応のコンセントよ。
大丈夫。イタカレに聞いたわ。間違いないのよ。
行きは、ハンドバッグとして。ブラジルに着いたら、このまま真空パックのご飯とか。カレーとか。
ほら、おめでたい時には、このお赤飯を二人で分かち合いなさい。
2人きりの日本人じゃない。仲良く暮らすのよ。
そんなに長い時間じゃないけど、普段は、ブラジル料理を食べて、文化をしりなさい。
いざ、いざって時に、この段ボール箱を思い出すのよ!
私の一人小芝居ともいえる独り舞台に、しゅんぴはー、マジで持ってくのかよ。そのポット・・・。と
ドン引きを隠せなかった。
しゅんぴーは、ブラジルに行ったら、ナントカってヘアスタイルにしてもらうんだーって言ってた。
ナントカって頭は、そりゃはじけた頭なんだそうだ。
多分、私が、あーだのこーだの言っている間は、そんなナントカってヘアスタイル俺、にあっちゃうかもなー・・。くらい考えてそうだ。
絶対、ブラジルへ行ったら、カレーが食いたいだの。日本の米が食いたいだの言うけど。ポットを持って行くことに乗り気じゃないしゅんピー。
これ、スーツケースに入るかな?とポットをダイゴクンに渡したら、
「大丈夫、入りますよ。色々ありがとうございました!」と・・。
ホロッと泣きそうになったけれど、このポットを持っていくのは、多分しゅんピーのような気もしないでもないが、オトコは、黙って電気ポットを持つダイゴクンも絵図としては理解しやすい・・。
ダイゴクンと電話で、しゅんに変わりますね。
しゅんぴー、ちょろちょろして迷子になるんじゃないよ。
最初は、人見知りなしゅんぴー。相手は、ラテンのノリなんだ。かまうことは、ないよ、どかーんといっといで。ヘアスタイルもドガーンとね!
あれから2日間。日本の裏側にあるブラジル・・。
もう着いただろうし。大きなブラジル人たちに囲まれてしゅんぴーが人見知りしている儀式ももう終わった頃かな・・。
イタカレは、明日、寮の皆にフェジョンを作ってくれると鼻息を荒くしていた。
おしゃべりなイタカレの大きな声のポルトガル語が厨房に響きっぱなしに鳴ることだろう。
イタカレは、ものすごく張り切っている!
ダイゴクン達もお別れのご挨拶代わりに肉じゃがでも作って帰っておいで!
豚足、たまねぎ、ピーマン、豚のバラ厚切り、豆で作るフェジョン。
豚足が入るところが非常に深い感じがして楽しみだな。
・・・・・・そうだ!醤油持たすの忘れた!
っていうか。なんでも売ってるのかも・・。
posted by murano |15:10 | 選手ウオッチング | トラックバック(0)
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