コンサドーレ札幌オフィシャルブログ

2007年08月31日

夏の終りに

「札幌はビッグクラブになる可能性を持っているチーム」

当時の監督が発したこのコメントから何年経っているだろうか。

残念ながら現実は厳しい。
一つひとつの収入元は小さいし、補助金の打ち切り予定や大口スポンサーの不祥事。
累積赤字の返済も一進一退。
だから、こんな言い方になるだろうか。

「札幌は金銭面など体力のない地方のクラブ」


ブログや掲示板などで、チームの収入の上げるための話が聞こえてくる。

「お客さんを増やそう」
「スポンサーを開拓しよう」

など…

それぞれ正しいし、しかも努力する人たちの話を読むと涙ものである。

でも、サポーターを失う行動をサポーターレベルでしていることも確かである。

本来、スタジアムには入場料を払って行っているのであるから、試合を見て満足を得て帰る
ことは誰でも保証されているはずである。
ここまではHFCがチームの勝利をはじめとしてサービスを与える領域である。

それで、プラスアルファであるはずの応援なんですが、
「文句を言われた」「味方なのに罵声を浴びた」など不快な気持ちにさせられたという話が
時々聞こえてきます。
これはホーム・アウェイの両方あります。

そういう話を聞くごとに思うのは、
「また一人、スポンサーが減った」
ということです。

もう一度いいます。

「札幌は金銭面など体力のない地方のクラブ」

新しく開拓することは確かに大事ですが、開拓した分失うものもあるのでは何のための行動
でしょうか。
「9月15日4万人運動」に向けて現在行動している人がいるので、水を差したくはありま
せんが、来てもらって、仙台に勝って、一人残らず満足を得られる保証があるんでしょうか。
スタジアム内で心ない人から不快な気持ちにさせられずに済む保証があるんでしょうか。

上に立つ人はそれこそ「お客さんが喜ぶことなら何でもする」精神で向かってほしいと思う。
増やすことも大事だけど、逃げられないことも大事です。

アウェイであれば「好きですサッポロ」がそうです。
一部の人は嫌かもしれないけど、あれを支持する人の多くは年輩者。
つまり、若い人よりはお金を持っているはずです。
応援の声が出ているとか出ていないとかは、私からすればくだらない話。
大体コール集団の中に裕福な人は何人いるんですか?
本当にチームの存続が危なくなったらこの人たちは何をするんですか?
そうならないために、経済面での協力を得る努力をするべきなのではないですか。
結局、回り回れば自分たちのためでもあるんです。

最後に「逃げられるような言動をした人は、大口スポンサーを開拓せよ」と言いたい。

コンサの熱さはまだまだ続きますが、夏の終りに際して、思う所を吐き出しました。

posted by equip |18:00 | コンサドーレ(~09) | コメント(6) |

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この記事に対するコメント一覧
Re:夏の終りに

>仙台に勝って、一人残らず満足を得られる保証があるんでしょうか。

確かに、すべての人が満足することはないと思います。

>増やすことも大事だけど、逃げられないことも大事です。

逃げられないことも大事ですが、減らしてばかりではもともこもないです。
満員の観客の中では、選手も期待に応える動きをしてくれるでしょう。
選手が、良い試合をしてくれれば、それだけでも面白い試合になるのではないでしょうか。

観客を増やすことは、選手にとって良い結果をもたらす。
選手が良い試合をすれば、観客は満足する。
満足した観客はまた、スタジアムに足を運ぶ。
そして、新たな観客をスタジアムに連れて行く。

こんな連鎖を、続けて行きたいのです。

また、HFCは大口スポンサーを開拓する努力も必要ですね!

posted by consa.kazu | 2007-08-31 22:08

Re:夏の終りに

ちなつは難しい話はわからないので、コメントは
控えさせてもらっていましたが、ちなつは単純に
アウェイでの「好きですサッポロ」好きですね。
アウェイに来て勝ったんだ、と思えます。1度しか
歌ったことありませんけどね。「女性の品格」
おそらく彼氏は読んでいないでしょう!

posted by ちなつ| 2007-09-01 20:55

Re:夏の終りに

難しい問題ですね。多くの人が集まれば、いろんな人がいていろんな考えがあり、私も嫌なヤジや罵声などを感じることがあります。

ただ「札幌は金銭面など体力のない地方のクラブ」だからこそ、観客を増やす努力を続けなければならないと思っています。思えば、札幌ドームを埋めたころからすると、随分逃げられてしまいました。それが、勝てなかったためなのか、日本ハムに食われたのか、HFCはもっと反省し、経営努力をしてほしいと思いますが、同時にサポもチームのために出来る限りのことはしたいと思っています。

posted by 真栄パパ| 2007-09-01 22:41

Re:夏の終りに

>consa.kazuさん
私がいう「逃げる」と貴殿の「減らす」は同意だと思います。
昨年は10周年企画があったにもかかわらず、ふがいない内容の上に昇格レース終戦になってしまいました。
繰り返してはもらいたくないものです。
9月15日が「いい連鎖」になるきっかけであってほしいです。

>ちなつさん
簡単に言えば、コンサをやっていくのにどうやってお金を集めるかということです。
この話は形を変えてまたやろうと思っています。
「好きですサッポロ」もチームの運営に大事な役割をしています。
このことがわかってくれれば、また違った展開になるのですが…

>真栄パパさん
大企業のスポンサードがないチームだということがわからないんでしょうね。
確かにそういうチームは企業が傾くと大変なことになりますから。
個人で入場料以上の出資(持株会・後援会・ファンクラブ・個人スポンサーなど)をしている人が多くいることを理解してくれないと、まだまだイバラの道は続くと思います。
仮に来シーズンJ1に昇格してもです。
HFCもその辺をしっかり分析して、スタジアムで呼びかけるなり行動を起こしてほしいものです。
一人でも協力者を失うことはチームにとってはダメージです。

posted by equip| 2007-09-02 08:55

Re:夏の終りに

岡田コンサがJ1に上がって観客が増えた時
ゴール裏は方向性を誤ったように自分は思いました
自らを特別な存在として
サポーターとファンや観客の違い、定義を
自分たちだけの理論で作り差別化してしまったのかも
(自分が接した一部の人達だけだったのかもしれませんが)

来期J1に上がれば 相手チーム目当てもあり
また観客は増えると思います
今度は方向性を誤らなければいいな・・・と思います

posted by yasu | 2007-09-04 22:01

Re:夏の終りに

>yasuさん
当時の「岡ちゃん人気」を無視できない所もあると思いますが、しっかり読み取れなかったのかもしれませんね。
降格した年の観客数が相当減った時に危機感を持って何かアクションを起こしていればまた違った展開になっていたかもしれません。

でも、あの時は日ハムもありませんでしたし、条件がずいぶん違うと感じます。

来期に向けては高望みしないほうが賢明でしょう。
資金繰りの問題でクリアしなければならないハードルがたくさんありますし…

posted by equip| 2007-09-05 07:42

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