コンサドーレ札幌オフィシャルブログ

2007年05月29日

歌の力

学生時代だったろうか、こんな話を聞いたことがある。

「歌のある所は栄える」

一つの国や一つの宗教の次元だったと思いますが、長い時間が経った今でも覚えています。

このブログを始めた時、どこかで歌のことを触れるんだろうなと思っていました。
今回がいいタイミングかもしれないので、少しのお付き合いを!


すでに取り上げている方もいるようですが、「好きですサッポロ」の今後を憂いています。
私はコール集団の個々の事情は知りません。
秒刊スレなどでいろいろ書かれているのを見ましたが、どれが正確な情報なのか、判断に
迷う所です。

ところで、コンサ関係のCDは今まで何枚か出ています。

 ♪手と手を握り共に歩もう 12番目の風になれ 
 「北の風になれ ~コンサドーレ応援歌~」 福沢恵介 詩・曲

 ♪風になれ Family 愛だけを 抱いて 歓びに 拳かかげるまで
 「AMBITIOUS ~炎になれ~」 別所秀彦 詩  別所芳彦 曲
  ※コンサドーレ札幌オフィシャルチームソング

この2曲は1998年のものです。そして2002年のこの曲、

 ♪さあ歌おう勝利の歌を この大地に集える者の
 「With」 菅野直人 詩  五十嵐浩晃 曲
  ※コンサドーレ札幌サポーターズソングで、詩は一般公募でしたね

ここで触れた曲は定着することはありませんでした。
理由はこれらの曲が出た年にチームが降格したからでしょう。
苦楽を共にすることなく葬られてしまった。そんな印象です。

さて、「好きですサッポロ」ですが、元々はご当地ソングです。
それがC.S.サポーターズなる地元局のアナウンサーが歌ってCDが出たのが2000年。
私は2000年シーズンが始まる頃に銀座の山野楽器でたまたま見かけて買いました。
売上金の一部がチームに寄贈されるということで…

あの年から本格的にアウェイの勝利の時に歌い始められたのでしょう。
昇格が決まった10月21日の平塚ではまさに大合唱でした。

でも、あのCDを買った当初はそんな展開になるとは全然思っていませんでした。
大体、地元局のアナウンサーが歌ったCDを東京で売っていることが不自然に思えたし、
北海道に頻繁に行くわけではないので、アナウンサーの名前なんか誰も知らないのです。
だから、私の中ではてっきり地元で歌うものだと思っていました。

旗と並んで歌というのは大切な心の拠り所です。
冒頭で「歌がある所は栄える」と言いましたが、なぜスタジアムに人が集まるのか。
私なりの意見は、単にサポートしているチームの応援だけではなく、そこで皆と共有でき
る歌があるからです。

プロ野球の話になりますが、阪神ファンがなぜスタジアムに行くかというと、風船を飛ば
すためではなく「六甲おろし」を歌うためです。

厚別には「厚別の歌」があるそうですが、アウェイしか行けない私にとって「厚別の歌」
は共有できないのです。
「好きですサッポロ」はコンサ用の歌ではなかったにしても、ここまでくると完全に共有
財産です。
あのCDを買った時はホーム用だと思っていた私にとっては、ホームもアウェイも関係な
く歌える貴重な歌です。
今まで何曲も死んだ歌を見てきた者として、この歌を失うことは魂を取られるようなもの。
私物化できるのはこの歌を作った人だけです。

歌のない世の中が、歌のない人生がどんなに空しいものであるか。
様々な場面で辛い思いをしたことがある人なら理解してくれるでしょうし、またそう信じ
たいです。

posted by equip |20:40 | コンサドーレ(~09) | コメント(5) |

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この記事に対するコメント一覧
Re:歌の力

「好きです札幌」はもう歌わなくなるんですか?全然知りませんでした。事情はよくわかりませんが、残念です。いつかアウェーに行って歌いたかった。

posted by なかさん| 2007-05-29 22:21

Re:歌の力

そのCDが出る前からアウェイでは歌っていたような気がします。

秒刊でもありましたが、
歌いたい人が自発的に歌う
で良いのではないかと思います。

私は歌います。

posted by 通りすがり| 2007-05-30 11:15

Re:歌の力

 「好きです札幌」は、少なくとも、私が初めてスタジアムに足を運んだ1998年第1ステージ第6節(対浦和戦@仙台スタジアム)では間違いなく歌われていました。
 その日が初めてコンサのゴール裏で「好きです札幌」を歌い始めた日、という話も聞いたことがあるような気がしますが、それは定かではありません(記憶違いだったらごめんなさい)

 ただ、コンササポがゴール裏であの歌を歌っているという事実が先にあって、2000年にCD化の企画が持ち上がったということは間違いありません。
 なぜUSの中の人がこの曲を嫌うようになったのか、なぜホームゲームでは(滅多に)この曲が歌われないのかはよく分かりませんが、2001年には札幌ドームで歌ったこともありますし、少なくとも当初はアウェイ限定の曲ということではなかったはずです。
 何より、今回あちこちで議論されていることからも、ホーム、アウェイを問わずかなり多くのコンササポの琴線を揺さぶる歌であるということは証明されたと言えるでしょう。
 熱狂的に応援したい、という人の気持ちも分かりますし、ケース・バイ・ケースということにはなると思いますが、これからも私はスタジアムでこの曲を歌いたいですし、歌いたい人が歌おうというスタンスで行けばいいんじゃないのかな、とは思っています。

posted by kaz8@秋田| 2007-05-30 19:18

トラバに感謝

当ブログへのトラバ第1号でした。おめでとうございます。

>プロ野球の話になりますが、阪神ファンがなぜ
>スタジアムに行くかというと、風船を飛ばすため
>ではなく「六甲おろし」を歌うためです

そうです。タカファンも「いざゆけ若鷹軍団」を
歌うため、せっせとヤフードームに行くのです。

勝利の歓喜とともに歌えるご当地ソングを持っている
幸せを大事にしたいものです。

博多の森で「好きですサッポロ」を歌う機会は当分は
こないかもしれませんし<第4クールの対戦は別会場
とのウワサが。来季以降はカテゴリーが【以下自粛】

posted by はかたん1号 | 2007-06-01 11:01

Re:歌の力

アウェイ戦での応援で感じることは日をあらためてエントリーします。

>なかさん
正確にはコール集団のリードで歌われなくなるのでは、ということです。
すでに歌いたい人が歌っているという雰囲気です。

>通りすがりさん
確かに秒刊スレに「歌いたい人が自発的に歌う」というのがありました。
これについて感じることは別の機会にしますが、サポーター間に溝ができるようで淋しい気がします。

>kaz8@秋田さん
詳しい話、ありがとうございました。
実は貴殿の古いブログで仙台スタジアムで歌った話を見つけました。
おっしゃる通り「琴線」という表現が合っている歌だと思います。
2001年に札幌ドームで歌われてことは初めて知りました。
やはり、本来はアウェイ専用ではないんですよね。
個人的にはあの歌は相手の心証を悪くする歌だとは思いませんので、普通に歌っていければなと…

>はかたん1号さん
こちらこそはじめまして。
Hitomiさんのブログに簡単なコメントを残しました。
どう思われるかはわかりませんが…
「故郷は遠くにありて思うもの」
私も人生の半分以上は道外での生活ですが、コンサは北海道を意識できる大切な場ですからね。
これからも歌っていきたいと思います。

来年は九州内と中国・関西方面で歌うことになるんでしょうか?
中国だったら結構近いと思われますが…
まともでしたか?

posted by equip| 2007-06-01 18:48

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