2009年11月10日
月のように
いつの頃だろう。 月が、どこまでも追いかけてくることを知ったのは。 銭湯の帰り、祖母とふたり、見上げた夜空。 そんな大発見に驚き、いつまでも月と追いかけっこする私を見つめる、 あったかい祖母の目が、たまらなく懐かしい。 「見て見て、ばあちゃん!!まだ追いかけてくるッ!!追いかけてくるよぉー!!!」 どんな感動も、そのまま声に出して、言葉に出来た。 高い建物なんて、ひとつもなくて、 星も月も、今よりずっと近くにあった。 そして、遠かったゴール。 謙伍のゴール。 もっと、もっと、 ずっと、ずっと、見ていたい。 追いかけていたい。
posted by た |19:49 | ボール | トラックバック(0)