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2008年10月28日

出口

しまふく寮から、

これまで、どれくらいの人が去って行ったのだろう。


・・・それぞれの理由で。


言葉に出来ない、いろんな気持ちを、

精一杯の笑顔に作り替えて、最後のドアを開けて。



  バイバイ、みんな。

   バイバイ、しまふく寮。









まるで迷路の中にいる、揺れるコンサドーレ。



人のココロの天気図は、いつも不安定なものだけど、

小雨の中、傘をさそうかどうか迷うより、

時には、どしゃ降りのド真ん中で、ズブ濡れになるのもいいさ。

でっかい声で、叫べばいいさ。









そして応援にも、いろんな形があって。



燃えるような、魂をぶつけ合うような応援もあれば、


街角で、ふと目にした赤や黒の色に、選手のことを想い出す、



そんな応援もあるのかもしれない。









手探りでも、


出口は、きっと見つかる。





posted by た |14:28 | | トラックバック(0)

2008年10月20日

J1がくれた涙

昨日、

コンサドーレに、ひとつの答えが出た。


ホントは、心の奥にずっと隠していた答えだった。

ずっと見て見ぬフリをしていた答えだった。


でも、やっぱり答えは変わらなかった。




そして、その答えを見つめた、ひとりひとりに、

それぞれの受け止め方があった。

それぞれの涙があった。



感情表現は、誰も皆、同じではない。

だから、時に相手に伝わらないこともある。



そんなこと、みんなもわかっていたはずなのに。


深い悲しみが、みんなから優しい笑顔を奪ってしまったのかもしれない。






小さな摩擦が生まれた。





選手も、監督も、スタッフも、

そして、サポーターも、



みんな同じ悲しみの中に、いたはずなのに。


ただ、一緒に泣きたかったはずなのに。




どうして、人の気持ちは、すれ違ってしまうのだろう。











そして、今日、

少し早く目が覚めた私は、ひとり外へ出てみた。


ひんやりとした朝の空気が、昔から好きだったから。

まだ眠ってる街の、蒼い景色が好きだったから。




もう昨日は終わった。


胸を張って言える、新しい目標が出来た。


新しい夢が出来た。



きっとまた、いろんなことがあるだろう。

嵐の夜もあるだろう。




・・・カマワナイのさ、オソレナイのさ。




コンサドーレが、指す方向へ。





涙は、もう乾いてる。






posted by た |14:19 | コンサドーレ達 | トラックバック(0)

2008年10月17日

牛になりたかった人のサテライト

まだ、私がチビっ子だった頃、

近所のチビっ子軍団の、たまり場の小さな空き地で、

みんなで遊んでいた時だった。


ひとりの女の子が得意気に言った。

「昨日、うちのママ、ご飯たべて、すぐ寝たら、ウシになったんだよー!!」



あの頃は、「食べてすぐ寝ると牛になる」と、よく言われていたのだが、

「ウソだー!!」

と、さすがに誰も信じなかった。


「ウソじゃないもん。ホントにウシになったんだもん!!」

「おまえの母ちゃん、ウシに似てるだけだよー!!」

「ちがうもん!!」

「ウシよりブタに似てると思う!!」

「ギャハハハハハハハハハ!!!」


「ママはブタじゃないもんッ!!ウシだもんッ!!!」






そんな風に笑い飛ばした私達だったが、

それからの私は、どうしても牛になりたくて、

食べたら、すぐに寝るという、チャレンジを繰り返し、

その度に叱られ、そして夢は夢のまま終わった。








あの頃の、まっすぐな瞳や心は、

今、どこにあるのだろう。


いつ、どこに置き忘れてしまったのだろう。









先日のサテライトリーグ千葉戦は、

私にとって、初めてのサテライトで。


すぐ目の前で戦う彼等は激しく、風のようで。



飛び交う声、真剣な眼差し、悔しそうな横顔。


走る!!倒れる!!



また、立ち上がる!!!









かつて、サッカー少年だった彼等の瞳は、今もまだまっすぐで、




私がずっと探してる答えを、無言のまま、





教えてくれたような気がした。





posted by た |14:55 | ボール | トラックバック(0)

2008年10月14日

カズゥ変身!!

カズゥと呼ばれている、カズゥ。

どうして小さい「ゥ」が付くのか、

その理由や経緯は、わからない。



そんなカズゥ。


私はカズゥがピッチに現れると、ワクワクが止まらない。


それは、子供の頃に観たアニメやヒーロー番組で、

仲間がピンチの時に駆け付けて、悪いヤツラを叩きのめす、

あのトキメキにも似た、ワクワク感で。



そして、まるで必殺技のように放たれる、カズゥ・キィィィック!!!



どんなストレスも、吹っ飛んでしまう。


ココロは快晴。


気分爽快。







私の中のカズゥのイメージは、

クールなヒーローなのだが、


選手ブログに時々登場する彼は、

ちょっと、違ったりもする。





変身前のヒーローなのだ。





posted by た |19:40 | コンサドーレ達 | トラックバック(0)

2008年10月06日

電話ボックス

あの頃、

あたりまえに、

どこにでもあった、電話ボックス。


こっそり家を抜け出し、電話ボックスへ走った、あの夜。

何度も何度も深呼吸して、ダイヤルした、暑かった夏休み。



人と人を繋ぎ、いくつものドラマが生まれた場所だった。




真夜中の電話ボックス。



雨の電話ボックス。





「会いたい・・・」と、泣いた彼女も。


正直な気持ちを言えずに、大切なものを失った彼も。




繰り返される喜怒哀楽の、その傍らに、

いつも寄り添うように、ただそこにあった電話ボックス。







止められない時の流れの中で、消えていくモノは、たくさんあって。



便利になりすぎた世界は、どこへたどり着くのだろう。







ふと、思った。


明日、携帯電話を置いて、家を出よう。





「・・・・・・」





そんな小さな勇気さえ、失くしてる自分を、笑ってやった。






posted by た |18:48 | | トラックバック(0)