2013年08月05日
戦争の道具を造った人間より、その道具を使わせた人間の方が愚か者だ。
戦車の砲弾が(実包弾?)一発行方不明になって延べ数千人の隊員が捜索している恵庭界隈です。 スタジオ・ジブリの「風立ちぬ」見ました。ネタバレになるので詳細は書きませんが映画内の・・・ 堀越二郎さんを始め登場人物の喫煙シーンでのタバコは一切不要ですよね。あの頃は多くの 男性がタバコ吸っていたからと言って今更あえてアニメで再現する意味は無いでしょう。 タバコを吸わなくても間が待たない感じでもないので、あえて指摘させて頂きました。 表題は子供の頃に父から聞きました。これはユダヤ系ドイツ人のフォン・ブラウン博士の言葉です。 彼はバトル・オブ・ブリテンで制空権を英国に奪われてから、今で言う「世界最初の中距離弾道 ミサイル」のV1と原始的なINS(慣性航法装置)搭載のV2を開発し英国本土を脅かせました。 しかし英国国王ジョージ五世が「大半が打ち上げ時の燃料で搭載爆薬量はたかが知れている」と疎開 せずにバッキガム宮殿にに留まり国民を鼓舞し続けました。ですので今度の次々期国王はジョージ君 になったとか(^^)(但し、サリンを始め毒ガス等に備え防毒マスクを市民に配布したそうです) そのフォン・ブラウン博士は戦後米国に移民しサターンロケットを開発して人類を月に送り届けました。 彼は子供の頃に堀越二郎と同じ様な夢を何度も見ていました。少し違うのは月旅行の夢です。 「風立ちぬ」には「夢」がいっぱい出て来ます。夢が果たせない時代に夢を希望に変えるのは 大変な努力と運が必要です。ゼロ戦に関しては「不完全な飛行機」との批判もあります。 でも航続距離が長い飛行機を作る設計思想には「飛行機で誰でも旅行が出来る時代が来る」 との夢がどこかであったと思います。実際に戦後に初の国産民間旅客機のYS-11を設計したのも 堀越二郎さんでした。ゼロ戦(正式にはレイシキセントウキ・・ゼロは英語ですから)を詳しく 知りたい方は下記の2冊がお勧めです(^o^)v・・尚、映画にはゼロ戦はあまり出てきません。
ゼロ戦は1万機と少し生産されましたが・・つまりゼロ戦のパイロットだけで1万人戦死した事に なります。また相手も相当数の犠牲者が出ました。愚かな戦争の犠牲者に合掌
posted by 大阪帰りの道産子 |23:16 | 非コンサネタ | コメント(2) | トラックバック(0)