コンサドーレ札幌オフィシャルブログ

2008年06月05日

ビジネスライク

書き始めると途中から自分の思ったことを伝えているかどうか不安を覚えますが、もし、
ハチャメチャだったら勘弁してください。

先のエントリーで触れた『戦術眼』
その前半の所で「ビジネスライク」という言葉が出てくる。

日ハムの場合、年俸と成績のバランスが合わないと判断したら積極的に選手を放出する。

・金村投手の場合、1億8000万円の年俸でありながら5勝しかしてあげていないので、
 阪神の低年俸の選手とトレード

・セギノールは2億円超の年俸でありながら、レギュラーシーズン21本のホームランし
 か打てず、今シーズンは契約しなかった

・小笠原も2億円の年俸をもらっていたが、FA宣言したところで、球団はあえて引き留
 めはしなかった

・坪井の場合は9000万円の年俸で25試合しか出場できず、球団は自由契約扱いにし
 たが、手を挙げた球団がなく、低年俸で再契約

健全な経営をしようと考えれば、このようなことはごく当たり前なんでしょうが、これを
そのままコンサに当てはめようとしても無理があると思う。

保有選手で30歳以上であれば、年俸と成績のバランスが悪ければ戦力外通告は容易いと
思われるが、未満の選手であればこれはあまりしたくない所。
移籍するなら移籍金が欲しくなるのはごく普通のことである。

今までコンサで多額の移籍金を獲得できたと思われる選手は山瀬・今野と藤ヶ谷ぐらい。
吉原宏太はG大阪に完全移籍した際、数百万円しか手にしていないらしい。
当時の素人経営陣がヘタすぎたんだけど。

プロ野球と違い、プロサッカーは保有選手が少ないから一人の選手の値打ちが倍以上にな
るでしょう。
年俸の多い少ないに関わらず…

もしコンサがビジネスライクに経営をやろうとすれば、正直今の営業収入では無理。
あと、他チームから若い選手を獲得しようとすれば、大抵は移籍金の壁がある。

逆に多くの移籍金を得たいと思うならいい選手を発掘して育てるしかないのであるが、こ
の点日ハムは高田GMの時代に数億円をかけてスカウティングシステムを作っている。
活躍している若手の中には、高校や大学などで知られていない選手が多いあたり、このシ
ステムの成果なんでしょうね。

やっぱりコンサには同じことは求められないな。

1日半で読み終えましたけど、読みがいがありました。

もう一つ目に留まったのがこの部分。

指導者の本当の役割は何か。
それは選手たちに自己成長の大切さを伝え、自ら伸びていこうとする選手にきっかけを与
えたり、成長過程でのサポートをしてやることだろう。

教育者、三浦監督はどうでしょうか。

posted by equip |21:30 | コンサドーレ(~09) | コメント(7) |

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この記事に対するコメント一覧
Re:ビジネスライク

>指導者の本当の役割は何か。

なるほど,と思いました。
最近私は(『戦術眼』ではなく)祖母井さんの『祖母力』を読んだのですが,少年サッカーチームや大体大サッカー部2軍の監督をしたり,千葉でGMをやっていた祖母井さんの選手育成観と相通ずるものがありますね。

ビジネス的に言えば,そのように若手が自ら伸びていく環境を作ることが「投資したぶん以上の見返り」となって還って来るように思います。

posted by ○た | 2008-06-05 23:11

Re:ビジネスライク

三浦監督が、そもそも何を望まれて札幌の監督に就任したかを論ずることなく、教育者としての彼がどうか問うのは、いささかフェアではないような気もしますが。

教育者としてなら間違いなく柳下さんが過去の監督の中では突出していたでしょうね。実際、そこを見込まれてのオファーだったですし。

その良き教育者より、最短距離で手堅く結果を出す指揮官を望んだのは他ならぬHFCです。三浦監督は(柳下さんがそうだったのと同様)望まれた仕事(自分にできる仕事)をしていると思います。

もちろん、そこで結果が出ていない以上、非難されるのは“妥当”でしょうが、その非難の対象の範囲を広げられるのは、少々気の毒にも感じられます。

posted by MasaMaru| 2008-06-07 00:39

Re:ビジネスライク

>◯たさん
『祖母力』は興味があるんですがまだ読んでいません。
ここはチームコンセプトの所で、どういう考えの元で一貫できるかどうかなんでしょうね。
もちろん、サポーターの我々も理解していなければならない所だと思います。

地方のクラブが生き続ける道の模索はまだまだ続きますね。

>MasaMaruさん
そういうとらえ方をされましたか。
最後の所ですが、私は三浦監督を批判するつもりで載せたわけではないです。
「教育者」を使ったのは三浦監督のキャリアの中にそういう時代があったからですが、いろいろと苦しい中で、教育者としての経験から引き出しはいろいろ持っているだろうと考えています。

三浦監督にチームを預けている以上、我々はそれについていくしかありません。
私は監督が途中でサジを投げるとは思っていませんので、17位という状況の中でも、昨シーズンのように選手から「サブが大切」とか「まわりに対してすごく配慮をしてくれる」などの声が聞こえてくる限りは大丈夫と信じています。

posted by equip| 2008-06-08 07:34

Re:ビジネスライク

 equipさん>

 例の本は来週中に入手できる見込みです・

 三浦さんですが、自身でドイツ留学されたり、大宮で昇格困難か?から昇格へ導いたりいろいろご苦労をされておられますね。 確かにさすがの三浦さんでも今シーズンの当初からの「激動数々」は想定外でしょうが、必ず乗り越え好転させうると信じてスタジアムへ行くのみです。

posted by はすえいん| 2008-06-11 12:45

Re:ビジネスライク

>はすえいんさん
いや、本当に辛抱あるのみです。
スタジアムにはなかなか行けませんが、流れが変わることを信じていきます。

posted by equip| 2008-06-12 20:42

Re:ビジネスライク

 すいませんでした。 こちらに書くべきでしたね・・・。 「戦術眼」購入しいま読んでいます。なかなか興味深く読み進んでおります。

posted by はすえいん| 2008-06-25 13:49

Re:ビジネスライク

>はすえいんさん
スポーツ物は読み進むペースが早いです。
『ほっかいどう100年物語』とは全然違いますね。
あれから軍司貞則さんの本を数冊、現在はスポーツ物です。
機会があればエントリーします。

posted by equip| 2008-06-25 20:23

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