2009年03月21日
『東京島』 桐野夏生
無人島に流れ着いた一組の中年の夫婦。
その後、アルバイト先を逃げ出した日本人フリーター 23名と
密航途中に捨てられた中国人 11人が流れ着くが、彼らは皆 男。
女1人に 男 30数人。
はたして どんなサバイバル生活が始まるのか。
以下、ネタバレあります。
読んでいて 違和感を感じるところが多すぎて、この世界に入り込めなかった。 仮にリアリティは無視して、お伽話を書きたかったにしても、無理がありすぎじゃないかな。 いろんな人物が登場するのだけど、魅力的なのがいない。 日本人、中国人、フィリピン人の書き分けも、ステレオタイプ。 ラストにしても とってつけたような終わり方だったし。 ところどころに面白いエピソードが出てきて、 それなりに読めるところもあったから 最後まで読み通せたけど、 何を書きたかったのか 最後まで よく判らなかった。 正直 今回はあまり面白くなかった、残念。 終戦間近の1945年から 戦後にかけて マリアナ諸島アナタハン島で 同じような事件が本当にあったらしい。 実際にアナタハン島にいたのは20代の女性1人と、男32名。 男は女を巡って殺し合い、最後に残ったのは19名。。。。。。 ネットでちょっと検索してみただけだけど、こっちの方がずっと面白そうだ。
posted by aozora |17:51 | 本の話 | コメント(5) | トラックバック(0)
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この記事に対するコメント一覧
Re:『東京島』 桐野夏生
桐野夏夫、、、
桐野とキリノ、文章の中にキリノがでてくるはず、と探しちゃいましたorz
posted by ボーナス | 2009-03-21 18:42
Re:『東京島』 桐野夏生
>ボーナスさん
褒めるエントリーなら キリノと掛けようと思ったのですが、そうはならなかったので やめておきました。
キリノには 明日も活躍して貰わないといけないですからね。
posted by 青空| 2009-03-21 23:09
Re:『東京島』 桐野夏生
好い素材は見つけたのだが、美味しい料理が創れなっかたのか?主人公の清子は他の桐野作品の女主人公たちと同一人物の様な錯覚を覚える。
今朝の道新13面、恩田陸さ様の『ブラザ・サンー シスター・ムーン』紹介されています見ましたか楽しみです。
25日、村山由香『ダブル・ファンタジー』持たせます、この作品は村山由香が書いたのだから許されるエロ小説かもしれません?
posted by 野風| 2009-03-22 09:30
Re:『東京島』 桐野夏生
訂正 由香→由佳
posted by 野風| 2009-03-22 09:39
Re:『東京島』 桐野夏生
>野風さん
確かに 清子は桐野ワールドのダークな部分を背負っていますよね。
でも、中途半端な印象でした。
『ダブル・ファンタジー』、この間迷ったのですが、買わなくて良かったです。
野風さんは25日は欠席ですか?
僕は観戦ですが、終了後 控え室に行きます。
posted by 青空| 2009-03-22 23:39