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2008年04月18日

『岳物語』  椎名 誠

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「もっとすごい!! このミステリー」 にランクインした作品を探して 
このところ ミステリーや ハードボイルドばかり 集中的に読んでいた 
それぞれはとても面白くて それはそれで楽しかったのだが 
殺伐とした雰囲気の本が これだけ続くと さすがに 心が疲れてくる 

この辺で ちょっとホッとする本が 読みたくなり 
出勤前に バタバタと本棚から引っ張り出したのが この本 

僕の本棚には 何故か 単行本1冊と 文庫本2冊 同じ本が 3冊もある 
何度も読み返した 本当に好きな本です 





これは 作家 椎名誠が 初めて書いた私小説 
というか ある雑誌に 連載のように書いていた文章を 一冊にまとめた本 

親バカ・椎名と 息子・岳の ほのぼのとした関係が 羨ましい 
親子プロレスは 愛情表現 
釣りとカヌーの師匠である 野田知祐の存在は 大きいな
勉強よりも 人生を楽しむ事の方が大事 だという教育観には 共感

僕にとって 父親と息子の関係を築く上での 大切な参考書だった 

この本を読むと どうしても 自分と息子の事に 想いが飛ぶ
これを 全部まねしたわけではないけど
釣り カヌー キャンプ サッカー スキー 雪遊び 
僕も若かったし 寸暇を惜しんで 一緒に遊んだな 

でも 父親と息子の蜜月関係は せいぜい 小学生まで 
あっと言う間に 終わってしまう
いろいろな事を教えたかったけど 何を教えられたかな? 
教えられた事の方が 多かったんじゃないかな? 

成長し 自立していく息子を見るのは 嬉しいような 寂しいような
僕は 息子にとって 良い父親だったろうか?


と しみじみ 振り返りながら 読みました 




明日は 『続・岳物語』 を読みます

posted by aozora |00:44 | 本の話 | コメント(0) | トラックバック(0)

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