スポンサーリンク

2008年04月11日

『私が殺した少女』  原 リョウ (ニンベン無しの僚)

20080411-00.jpg


「もっとすごい!! このミステリー」の 第3位 
1989年のこのミスの 第1位で 第102回 直木賞も受賞しています 

今まで読んだ事が無かったのは とても寡作な作家だから?
デビュー20年で 6冊しか出ていません
これじゃ 古本屋さんで探しても なかなか見つからないね 



この作者は レイモンド・チャンドラーが好きなのだろうな というのが よく分かる 
探偵・沢崎は フィリップ・マーロウに よく似ているし 
探偵と 警察 やくざ(ギャング)との距離 関わり方も 似ている
一連の作品の題名も チャンドラー作品に 似ているし 
何より 作品に漂う雰囲気が そっくりだもの 


緊迫感のある 良く練られたストーリーは とても面白い 
ミステリーとしても 充分に楽しめるし
本格的なハードボイルドであることは 間違いない 
ストイック (やせ我慢) で シニカル (皮肉) な 探偵 
渋い刑事 渋いヤクザ 渋い脇役陣
磨かれた会話 
余計な装飾を排除した 硬派な文体 

欲を言えば 沢崎が この世でひとつだけ暗記している電話番号の女が
一度くらい どこかで登場しても良い と思うけど 



結末はある程度 予想できるかな? 





作品とは全く関係ない話で恐縮なのだが 
この小説では 甲斐教授が 探偵・沢崎に 調査を依頼しているけど 
調査料金って いくらだったのだろう? 
探偵小説を読んで いつも思うのだが 
具体的な金額が出てくる事は 殆ど無いよね 

ネットで検索すると 
尾行などは 1時間 1万円くらい? 
とすると.....




見当が付かないや 



コナン君や 金田一少年は 警察から謝礼もらってるのかな?




posted by aozora |00:46 | 本の話 | コメント(0) | トラックバック(0)

スポンサーリンク

スポンサーリンク

トラックバックURL
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.consadole.net/aozora/tb_ping/426
コメントする