カレンダー

プロフィール

息子がサッカーを始めたのでサッカーを観るようになり、1997年のフロンターレ戦でコンサにはまりました。自分自身は全くの素人です。観戦はSB席。ホームゲームの半分はCVSやってます。

最新のエントリー

月別アーカイブ

リンク集

カテゴリー

コメント

検索

『星々の舟』  村山由佳

2008年02月18日

20080219-00.jpg


2003年の直木賞受賞作です 
「天使の卵」を読んだ後 2冊目を選ぶのにざっと立ち読みしただけで
なんとなく似たようなラブストーリーが多いように感じ 
若い女性向けの作家なのだろうと決め付け 遠ざかっていました 

この作品は 今回の直木賞受賞作 「私の男」 と同じく 
近親相姦を扱った作品だったので 読んでみました 
「私の男」 は 父と娘 
「星々の舟」 は 兄と妹です





この恋は、終わらない。
焼けぼっくいに火も何も、
これまでに一度として火が消えたためしなどありはしない。


本当は実の兄妹である事を知らずに愛し合ってしまった暁と紗恵 
この禁断の愛を軸に 彼らを取り巻く家族のひとりひとりの物語が綴られます 
最初は暁 末の妹・美希 妹・紗恵 年の離れた兄・貢 貢の娘・聡美 父・重之 
6つの短編で それぞれが主人公となります
近親相姦 不倫 性的虐待 いじめ 中年の場所 慰安婦 戦争の傷跡
それぞれが抱える苦悩 傷 思い
愛とは? 家族とは? 


ひとりひとりの家族は 自分が抱えている問題に精一杯だけど 
それぞれの問題は 他の家族の問題にも関わっている 
これはこの作品に限らず 実人生でも そうだろう
知っているようで 本当の姿を知らないまま過ごしているのが 家族 
別々の人生を送りながらも 見えない絆で繋がっているのが 家族なのだと思う 

家族全員が こんな問題を抱えているのは不自然だ という声もあるようだが 
それは単に他の家族の事を知らないだけなのではないか? 

時にリアルに 時に淡々と 丁寧に描写されます 
共感 反感 違和感 いろいろ感じさせられますが 
なかなか深い味わいのある作品だと思います 



近親相姦という言葉の響きから想像するイメージとは 全く異なる作品です 
( 僕が勝手にそういうイメージを抱いているだけかもしれないけど。。。
  そもそも 近親相姦という言葉は好きになれないです ) 


「こころふるえる感動の物語。」
帯のコピーって ホント陳腐なのが多いよね


「VOYAGE THROUGH STARS」 という英訳の題が付いています
「天使の卵  エンジェルズ・エッグ」 もそうだけど 
英語の副題はいらないな



post by aozora

23:51

コメント(3)

この記事に対するコメント一覧

TATSU

Re:『星々の舟』  村山由佳

2008/02/18 23:51

村山由佳先生 中学生のとき集英社文庫でBAD KISSを買った経験があります。 それ以来、村山先生にはまった人です。『星々の舟』は買っていませんが、近いうちにでも買って読んでみようかなぁと思っています。

enu

Re:『星々の舟』  村山由佳

2008/02/19 12:14

この本,読みましたよ. 適わぬ情の描き方が印象に残っています.その後も2冊位読んだんですが,飽きてしまいました. 偏見かもしれませんが,女性向けって思っています.

青空

Re:『星々の舟』  村山由佳

2008/02/19 20:36

>TATSU さん  天卵とは 全く違った印象の作品でした  山田詠美の時も思ったけど 初期の作品のイメージだけで判断すると 損しますね 次に読むとしたら 何が良いでしょうか?  >enu さん 女性向けという意見には賛成です  結局は 紗恵の物語 なのだろうと思います      

コメントする