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2007年09月23日

『吉原手引草』 松井今朝子

A21 さんから お借りしました 
今年の 直木賞受賞作 です 


吉原の花魁 葛城 に関わった人々へのインタビューのみで構成されます 
吉原で働く様々な人々の悲哀が語られ 
吉原にまつわる 様々な仕事の実相が見えます 
吉原の内情やしきたり等も こまかく語られ 
前半は吉原の手引き 案内書 といった趣があり 
これはこれで 面白いです 

ただ 葛城花魁が 何かの事件に巻き込まれていることだけは分かりますが 
それがどんな事件なのか どのような背景なのか 全く知らされません 



後半で次第に事件のあらましが語られるようになりますが、、、 
これは書くわけに行かないですね 

なるほど そうきたか、、、、 

面白いです (語彙不足ですいません) 



花魁葛城の 謎 
覚悟 強さ したたかさ 哀しさ 切なさ  

葛城を取り巻く人々の 愛情 
度量 才覚 恋心 優しさ 暖かさ



結末は 納得しました 
その後の葛城を 応援したくなります 


一日で一気に読み終えました 


 
 


話の聞き手が 探偵役なのだけど 
吉原にこれだけ入り込んで いろいろな人に話を聞くには 
いったい どれくらいの時間と 費用がかかったのだろう 
 
下世話な話だけど 興味があります 
一流の見世に 度々 出入りしているわけで
半端な金額では 済まないですよね

posted by aozora |09:35 | 本の話 | コメント(2) | トラックバック(0)

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この記事に対するコメント一覧
Re:『吉原手引草』 松井今朝子

以前、川上弘美の「読まれた瞬間に、小説は読んだ人のものになる」ということが書いてありましたが‥
『吉原手引き草』探偵役はイ・ビヨンホン私のイメジーでは、この人後姿しか連想できないのですが。花魁葛城は三人称と間接話法でしか出てきませんが、春瀬はるかをキャスティングします。最初に出てくる口入屋のお延は室井滋。
今回の芥川賞の『アサッテの人』は老頭にて理解できず。今は宮部みゆきの『幼色江戸ごよみ』読んでます
京極夏彦の『魍魎のハコ』謎解きだけで100ページ
流石ですね。

posted by A21| 2007-09-23 21:36

Re:『吉原手引草』 松井今朝子

>A21さん 
綾瀬はるか(だよね)も イビョンホンも 名前は知っているが 顔が分からない 
ドラマは殆ど見ないので 室井滋しか 顔が出てこない 
ホント 困ったもんだ、、、、、 

でも 今 ネットで写真を見た限りでは 悪くないキャスティングかも、、、、 
探偵は 眼に力があって 背筋の伸びた色男 
葛城は 可愛らしさの中に 芯の強さを感じさせる美少女
って ところかな 

本は 今 奥さんが読んでいるので 
読み終わったら お返ししますね 
ありがとうございます

posted by 青空| 2007-09-23 22:36

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