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2007年09月19日

『青空のルーレット』  辻内智貴 ~ 本との出会い

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辻内智貴著 『青空のルーレット』 

文庫版の表紙は 白い雲が浮かぶ きれいな青空 で 
タイトルが 青空のルーレット とくれば 
青空が買わないわけにはいかない 

という事で 店頭で見てすぐに買っちゃいました 




当たり! 




面白かったです 
表題作と 「多輝子ちゃん」という 短編(中編?)の2作が収録されているのだけど 
どちらも それなりに面白かった 

「青空のルーレット」 の方が読みやすいが 
途中で予想したとおりの結末なので その分 マイナス 
しかし 勧善懲悪というか 予定調和というか 安心して楽しめた 
友情だとか 夢だとかを 大上段に振りかざすのではなく
淡々と ありがちなストーリーが展開し
読み終えたあとは ほのぼのとした気持ちになりました


「多輝子ちゃん」 は わざわざルビをふって強引な漢字の読ませ方をするのが 鼻について 
(例えば 入学りたい→ハイりたい 帰宅らない→カエらない 等々)
その点はマイナスだったが 小説としてはこちらの方が好き 
普通の女の子の悲しい恋の物語に 一曲の歌と歌手が絡む展開で 
こちらもありふれたストーリなのだが 
なんだろう、、、、 後半は一気に読み終えました 


元バンドマンの作家だけに
2作とも 歌や音楽 バンドに対する愛情 思い入れが感じられる小説です 




今回は 全く知らない作家の 知らない作品を 店頭で見て購入したわけで 
これはこれで 出会い だと思うのですが 
さっき ネットで調べたら 映画化されて 今秋公開 
単行本の時から 結構評判になっていた作品なんですね 
全く知らなかった、、、、 世間から取り残されているかも、、、、 

今頃 書店の店頭で平積みされていたのも 映画化の関係だったのかな 
となると 僕はまんまと出版社 書店のワナにはまったわけで 
お釈迦様の掌の上の孫悟空状態だ



posted by aozora |09:01 | 本の話 | コメント(0) | トラックバック(0)

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