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2017年12月06日

『GODZILLA 怪獣黙示録』 大樹連司・盧淵 玄 

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 アニメ版GODZILLAの世界観、映画に至るまでの前史、設定を説明している一冊です。
 「GODZILLA 怪獣惑星」 の冒頭でも一応状況は紹介されますが、ごく簡単なものなので 判り難いので、事前にこれを読んでから映画を観た方が よりアニメ版GODZILLAを楽しめると思います。

 ザっと内容を紹介すると、
 1999年にニューヨークにカマキラスが出現して以来、世界各地に様々な怪獣が出現し、多くの被害が出た。
 極めつけは2030年に出現したゴジラで、ゴジラを倒すために何度も核爆弾を使用した為に地球環境は激変、異常気象が頻発し、未知の疫病が発生、更なる怪獣の出現をもたらす事となる。
 その後地球に飛来したエクシフとビルサルドという2種の異星人の協力により、一時は怪獣に勝利することが出来たが、ゴジラに対しては無力であり、70億だった人口は7億人まで減り、人類がなんとか生存できるのは南米大陸の一部のみとなってしまう。
 已む無く 「地球外惑星への移民計画」 を決断し、2隻の恒星間移民船を建造して宇宙へ旅立つのですが、アニメ版ゴジラはここからがスタートです。


 詳しい内容は本を読んでいただくとして、とりあえず年表だけ。

1999年  米国・ニューヨーク~ボストンに 「カマキラス」 出現 
2002年  英国・ロンドン~マンチェスターに 「ドゴラ」 出現 
2002年  フィリピンに 「カメーバ」 出現 
2005年  中国・天津~北京に 「ラドン」・「アンギラス」 出現 
       中国は生物化学兵器 「ヘドラ」 を使用 
2012年  ブラジルの熱帯雨林に 「ガバラ」 出現 
2012年  「メガロ」 出現、アフリカ大陸を西から東へ横断 
2017年  豪州・シドニー~ニューカッスルに 「ダガーラ」 出現 
2010年代後半 地中海に 「ゲゾラ」 出現 
2020年代  大西洋・北極海に 「マンダ」・「ガニメ」 多数出現 
2021年  エジプトに 「グリホン」 出現、カイロ壊滅 
2022年  トルコ・イズミル~アンカラに 「オルガ」 出現 
2030年  米国西海岸・ロサンジェルスに 「アンギラス」・「バラン」・「バラゴン」 出現 
      それを追って 「ゴジラ」 出現、サンフランシスコまで縦断し 太平洋へ
2031年  米国東海岸・シアトルに 「ゴジラ」 出現、
      インディアナポリスで40メガトンの核爆弾をゴジラに使用するが、ゴジラは無傷 
2034年  フランス西海岸に 「ゴジラ」 上陸、西ヨーロッパ壊滅 
2035年  異星人 「エクシフ」、ニューヨークへ飛来 
2036年  異星人 「ビルサルド」、ロンドンへ飛来 
2039年  地球人・エクシフ・ビルサルドによる 「地球連合」 が発足、
      「オペレーション・エターナルライト」 始動 
      大西洋の 「マンダ」 殲滅
      仏国・ノルマンディーに出現した 「ビオランテ」 に勝利 
      仏国・ルーアン近郊で 「ジラ」 に勝利 
      仏国・パリにて 「ゴロザウルス」 に勝利 
2042年  「ゴジラ」 の活動活性化 
      「地球外惑星への移民計画」始動 
      恒星間移民船 「オラティオ号」 と 「アラトラム号」 を建造
2045年  ゴジラをユーラシア大陸に閉じ込めようとする 「グレートウォール作戦」 実行 
2046年  日本・浜松での 対ゴジラ最終決戦に敗北 
2048年  「地球外惑星への移民計画」 実行


 いろいろ言えばキリがありませんが、内容はともかく、かなり細かい所まで設定されており、よく考えて練られていると思います。
 この本に登場する怪獣の多くは、馴染みの無い名前も多いですが、ゴジラシリーズをはじめとする東宝怪獣特撮映画に登場したものばかりです。怪獣好きにはたまらないですね。

 中にはハリウッド版ゴジラを指す「ジラ」なども登場しますが、「キングギドラ」や「モスラ」は登場しません。
 キングギドラは 宇宙怪獣で、モスラは 小美人がいないからかな。

posted by aozora |20:39 | 本の話 | コメント(0) | トラックバック(0)

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