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2017年10月10日

『烏に単は似合わない』 阿部智里 

先日の サポーターズデー in 白恋、僕は用があって参加できなかったのですが、天気にも恵まれ、大勢のサポーターで盛況だったようで、良かったですね。選手たちにサポーターの熱い気持ち、パワーが伝わったでしょう。
今週末は厚別で柏戦。今のところは “晴れ時々曇り” で、最高気温は 16℃の 予報 です。選手たちにはちょうど良いくらいの気温でしょうけれど、観戦にはちょっと肌寒いくらい。防寒対策は必須ですが、そんなもの 必要無いくらいの 熱い試合を見せて欲しいですね。


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「烏(からす)に 単(ひとえ)は似合わない」
表紙の絵やタイトルからはとても食指が動くような本ではないのですが、“史上最年少の松本清張賞受賞作品” とあり、古本屋で安かった事もあって読んでみました。

人間の代わりに八咫烏 (やたがらす) の一族が支配する世界 「山内」 で始まった世継ぎの后選び。有力貴族の姫君4人の壮大なバトルの果てには・・・・・・ 

中世王朝を舞台にした時代ファンタジーで、舞台設定や登場する姫たちの会話にラノトノベルの匂いを感じながら読み進めたのですが、結論から言えば、まったく予想外の展開で面白かったです。20歳そこそこの小娘 (発表当時) に すっかりしてやられました (笑)。 
慌てて続編の 「烏は主を選ばない」 も買ってきて読んだのですが、こちらも意表を突く構成で、更にやられました。
もちろん編集者のアドバイスなどもあって この形になったのでしょうけれど、原作が良くなければどうしようもない訳で、細かい事を言えばいろいろあるのですが、いや素晴らしいです。

この2冊は合わせて一つの作品です。決して読む順番を間違えてはいけません。


この八咫烏シリーズは 
  巻1 烏に単は似合わない 
  巻2 烏は主を選ばない 
  巻3 黄金の烏 
  巻4 空棺の烏 
  巻5 玉依姫 
  巻6 弥栄の烏 
の6冊で第一部が完結らしいのですが、巻3以降を読むかどうかは思案中。
この2冊が面白かっただけに、このレベルを維持できているのかどうか気になるところ。
この後の展開も期待して良いのでしょうか?


ところで、
松本清張賞は 松本清張の名前を冠しているのだから ミステリーが対象なのだろうと思っていたのですが、第1回 (1994年) から 第5回 (1998年) までは 「広義の推理小説 又は 歴史・時代小説」 の短編が対象で、第6回 (1999年) からは長篇作品を募集。第11回 (2004年) 以降は 「ジャンルを問わずに良質の長篇エンターテインメント小説」 を対象としているのだそうです。
なるほど。


posted by aozora |21:21 | 本の話 | コメント(0) | トラックバック(0)

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