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息子がサッカーを始めたのでサッカーを観るようになり、1997年のフロンターレ戦でコンサにはまりました。自分自身は全くの素人です。観戦はSB席。ホームゲームの半分はCVSやってます。
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2017年07月04日
彼は、死後三十年を経ていない作家の本は原則として手に取ろうとはしなかった。 「現代文学を信用しないというわけじゃないよ。ただ俺は時の洗礼を受けていないものを読んで貴重な時間を無駄に費やしたくないんだ。人生は短かい。」 (村上春樹、「ノルウェイの森」 より抜粋。) 本屋さんを舞台にした小説を何冊か読んだのですが、その中に登場した小説から、とりあえず3冊をピックアップ。 ちなみに、ハインラインは 1988年に 80歳で、梶井基次郎は 1932年に 31歳で、山本周五郎は 1967年に 63歳で 亡くなっています。![]()
『夏への扉』 ロバート・A・ハインライン 1956年
猫が登場する小説の傑作として紹介されますが、SF小説の傑作でもあります。
ただ、SFとは 一般的にはサイエンス・フィクションですが、この小説の場合は サイエンス・ファンタジーでしょう。
この作品は 冷凍睡眠や タイムマシンによる時間旅行を扱っており、こうした作品では しばしば未来からのタイムトラベルによる過去の変更の是非がテーマとされるのですが、主人公は語ります。
「ぼくは、時間の〝パラドックス” とか、〝時代錯誤” をひきおこすことを、心配などはしない。」
その潔さがこの作品を ロマンティックで 魅力的なものにしていると思います。
『檸檬』 梶井基次郎 1924年10月
40年ぶりに読みました。
20の短編が収録されているのですが、やはり代表作は 「檸檬」 でしょう。
僅か 10ページほどの掌編ですが、清冽で とても印象的な作品です。
本屋の棚に本を積み重ね、その上に檸檬をひとつ置いて立ち去る最後のシーンが有名ですが、そのインパクトの強さは、今 改めて読み返しても 最初に読んだ時と 何ら変わりませんでした。
『赤ひげ診療譚』 山本周五郎 1958年
この作品は 「樅ノ木は残った」「さぶ」 と並ぶ山本周五郎の代表作で、1965年に 黒澤明監督、三船敏郎主演で映画化されたのをはじめに、何度もTVドラマ化されており、赤ひげ先生は結構馴染みのある存在なのですが、多分 初めて読みました。 (現在、サントリー胡麻麦茶のCMに 「赤ひげ」 が登場しますが、あれは三船敏郎のそっくりさんが演じるパロディです。)
1958年3月から12月まで 「オール讀物」 に連載された8編の短編から構成されています。
小石川養生所の “赤ひげ" と呼ばれる医師と、長崎帰りの見習い医師の魂のふれ合いを中心に、貧しさの中でもたくましく生きる庶民の姿を描いているのですが、主人公は むしろ見習い医師の方なのですね。
勝手に 赤ひげ先生は 「貧乏人に優しい人情家の名医」 というイメージで捉えていたのですが、原作の中では 結構短気な熱情家として描かれています。自分の理想とする医療を追い求め、時に独断専行、時に暴力も辞さず、打算的で戦略的なところもあり、醜く愚かな世の中に怒り、自分の無力さに悩み、苦悩する一人の人間として描かれているのが ちょっと意外でしたが、そこがこの作品の良さなのでしょう。