カレンダー

プロフィール

息子がサッカーを始めたのでサッカーを観るようになり、1997年のフロンターレ戦でコンサにはまりました。自分自身は全くの素人です。観戦はSB席。ホームゲームの半分はCVSやってます。

最新のエントリー

月別アーカイブ

リンク集

カテゴリー

コメント

検索

『せどり男爵数奇譚』 梶山季之、他

2017年06月06日

学生の頃にお世話になった古書店といえば 四丁目プラザの地下1階にあった 「一誠堂書店」 なのですが、とっくに閉店となり、今は影も形もありません。
最近は ブックオフを利用していますが、新刊書店でも古書店でもない新古書店なので、あの店を舞台にした小説というのは書きにくいでしょうね。

という事で、
引き続き、本屋さんを舞台にした小説を探して読んでいます。

1495981303-_20170527_092253.JPG


 
『せどり男爵数奇譚』 梶山季之 

 故 梶山季之はトップ屋(ルポライター)から作家へ転身し、社会派ミステリーから経済小説、風俗小説、官能小説、歴史小説など、様々なジャンルの作品を量産したベストセラー作家ですが、代表作は? と尋ねられても、これといって思い浮かびません。「と金紳士」 や 「色魔」 など、後にアダルト漫画の原作となった作品が記憶に残るくらいでしょうか。
 正直、今更 梶山か? と思ったのですが、ビブリア古書堂シリーズにも登場したからでしょうか、「書店を舞台にした小説」 で検索すると結構な確率でヒットしたので、読んでみました。
 この作品は、彼が亡くなる1年前、昭和49年1月から6月まで、「オール読物」 に連載したものです。本や古書にまつわる人間模様、ビブリオマニアと呼ばれる人たちの奇行、狂気を描いているのですが、いかにも古風なおどろおどろしい作品が多く、特に最終話はグロテスクで、決して気持ちの良い読後感ではありません。 
 文体や言葉遣い、舞台や登場人物、それぞれの短編のタイトルに麻雀の役を冠するところなど、全てに時代を感じました。


『淋しい狩人』 宮部みゆき (再読)

 さすが 宮部みゆき、ぐいぐい引き込まれるストーリー展開、読みやすい文章で、久しぶりにバスを乗り越してしまいました。
 全6話の連作短編集で、扱われている謎は 少々重たかったり 切なかったり 辛かったりするものばかりなのですが、謎解き役の古書店の雇われ店主の爺さんと 店を手伝う孫の高校生の ほのぼのとした関係に救われます。
 短編集なので、ミステリーとしては書き込み不足で物足りなさは残るのですが、宮部みゆきらしい人情味のあるミステリーでした。


『天国の本屋』 松久淳+田中渉 (再読)

 本屋を舞台にした小説とはいえ、本屋は本屋でも天国の本屋ですから どうしようか迷いましたが、入れてしまいました。
 こういうファンタジックな作品は、受け入れられる人と受け付けない人と、評価が大きく分かれますよね。この優しい温かさが、僕は好きです。文章はシンプルで、量も短めですが、それも良いと思います。
 子供が小さい頃、寝る時に一緒にベッドに入り、いつも読み聞かせをしていたのが懐かしいです。


『配達あかずきん』 大崎 梢 

 舞台は駅ビルの6階にある新刊書店、主人公は書店員・杏子さんと、謎解き役のアルバイト店員・多絵ちゃんという2人組なのですが、このコンビが良いですね。
 扱われているのは書店や本にまつわる身近な謎が中心かと思いきや、本当の犯罪もあり、人間の悪意と温かさが丁寧に描かれていて、思わず引き込まれます。作者は元書店員というだけあって、新刊書店の日常や裏側、エピソードも面白いです。創元推理文庫に収録されているだけあって、しっかりとしたミステリー、推理小説でした。
 まだ第一作のこの本しか読んでいませんが、成風堂書店事件メモ というシリーズだそうで、これから残りも読んでみようと思います。
 

『森崎書店の日々』 八木沢里志

 「続・森崎書店の日々」も一緒に読みました。
 失恋と失業で失意のドン底にある主人公が、周囲の人々の温かな優しさに包まれて自分を取り戻していくという どこにでもあるようなストーリーで、軽く読めますが、こういう癒し系の小説はそれで良いのでしょうね。
 千代田区が実施している「ちよだ文学賞」への応募作品なので神田神保町の古書店を舞台にしていますが、そうでなければ舞台はどこでも良かったというレベル。ただ、それなりに雰囲気はあるし、古書店街ならではのイベントも登場して、それはそれで面白かったので良しとします。
 

『すずらん通り ベルサイユ書房』 七尾与史 

 全体としてはライトなミステリーですが、ちょっとお洒落ないたずらや、妙にインパクトのある重い作品もあり、まぁ面白かったです。
 ただ、ベルサイユ書房という店名の由来でもある男装の麗人の店長は必要でしょうか? 表紙の絵も含めて、いない方がスッキリするように思うのですが。他の登場人物のキャラクターも含めて、全てが ちょっと中途半端な印象でした。



post by aozora

21:00

コメント(0)

この記事に対するコメント一覧

コメントする